突然ですが、竿を買いました。
このブログを複数記事読んで頂いたことのある方なら、僕が世の一般アングラーからは若干ズレていることがお察し頂けるかと思う。
やたらラパラを崇めていたり、ショートロッドを溺愛していたり、なんだか道具が安めな癖にバスブーム世代の釣り歴だけは長そうなおっさんだったり。
そう、私が変なおじさんです。
そんな変なアングラーが買ったロッドは、しかし、僕が考える限り現代のルアーフィッシングにおいて必要な先端の要素が詰まっていたのではなかろうかと。
新しき愛刀の名は。
バスチャレンジャーⅢ BC602ML。
スズミ出身、上州屋育ち。値段は驚異の1680円(税別)。
安い。安すぎる。
例えばメガバスのワンテンより安く、Dコンタクトくらい。高々5センチそこそこのルアー一個と同じ値段だ。
ブログ用のネタですか?
いいえ、結果的にネタになる可能性は否定できませんが、結構真面目に検討した結果ですよ。
ちなみにスペックはこんな感じ。
こいつの用途はナイトのご近所の川でのルアー五目。来るのはスモールマウス、ニゴイ、ナマズで、それなりに大型になる魚種だ。
なので最低限、バスロッド程度のパワーは欲しい。
一方、ラパラのFシリーズのような軽いルアーを投げるので、パワーは要るもののデューティーなタックルでは使いづらい。
故に僕はベイトフィネスで、さらにPEラインで運用し、なおスプールの重量を減らすことでレスポンスを上げている(リールはベイトフィネスとしては最安クラスのディサイダー7だけど)。
ただ、そうするとラインが魚の引きを吸収しないのでバレやすい。
それを解消するためには、グラスロッドのような低弾性素材が好ましいのだ。
また一方で、僕の車は5ナンバーの普通の小型車だ。
これにロッドが収まることが条件。いくら良いロッドでもワンピースだと持ち運べないかもしれない。
仕舞い寸法は短い方がいい、我慢できたとして130センチだろう。これがトランクに横に並べて無理のないギリギリサイズ。
この辺りが必要条件なのだが、このバスチャレンジャー、見事にクリアしている。
まずこいつはバス用ベイトロッドだ。ちなみに表記のキャスト上限は14gまで。
そして何より、このロッドは100%グラスの2ピースロッドだということ。
周りを見渡して欲しい。グラスロッドに多ピースロッドがあるだろうか。コンポジットも含めて、みんなワンピースだ。7フィートとかあるのに。車に載らないじゃん。みんなどうしてんだ。
ちなみに僕はもう一本、ナマズ用2ピースグラスロッドのナマゾンを持っているのだけど、これだとさすがに強すぎるんだよね。
おまけにこの価格。
何を躊躇するべきことがあるというのか笑
例えダメでも一個ルアーをロストしたようなものだ。精神的ダメージは少ないはず。
さて、しかしこのクラスのロッド、クオリティーはどうか。
そこは安心のスズミ。このブランド、上州屋のみでしか売ってない、低価格のロッド向けのものだ。実はテンカラ竿については侮れないコンストラクターだったりするのだが、とりあえずそれは別の機会に置いておいて、スズミのロッドは、
1に安く
2に丈夫
3、4がなくて、5に使いやすい
というエントリーモデルの見本のような設計なのだ。
グラスロッドながらチューブラで、重量は気になるほど重くもない。6フィートのレングスはバスフィッシングにおいて、何をやるにも、とりあえずなんとかなる長さ。
青い塗料がこれでもかと塗りたくられているのは、多少ぶつけても本体までは傷付かないようにするための保護の役割な気がしなくもない(勝手な想像です)。
ガイドはハードロイの安価グレードだが、元ガイドはダブルフットで剛性感を感じる...ように努力すればなくはないんじゃないかな。
グリップの部分は明確に安物だけど、まあその辺はこのクラスのロッドで一番コストダウンの為に犠牲にできる部分だから、まあ仕方ない。
つまりこのロッドは、PEライン全盛の現代のルアーフィッシングにマッチする軽量グラスロッドであり、ユーザーが多少ラフに扱っても致命傷を避けられる耐久性があり、持ち運びが捗る上に、実務上不要なコスメを排することで驚異の売価を実現した高コストパフォーマンスのロッドである、と言えそうな?
赤の差し色のディサイダー7とのデザイン的な相性は思った以上に最悪だけど笑
実戦が楽しみなニューウェポンです。
100%グラスチューブラ、2ピース最安ロッドの実力とは?
使い込んだらまた書きたいと思います。乞うご期待?