バスの胃腸を心配してみるんだぜ

大盛貝塚

2018年06月12日 07:36

バスにとっては余計なお世話でしかない今回のエントリー笑
しかし梅雨に入り、虫パターンが有効な時期になってくると思い出す、ベイトの種類と消化の話。
お腹の弱い僕は絶対に自然界では生きていけない自信がありつつ、お腹の弱い僕だから、バスのお腹のことが心配になるのです。

ブラックバスのごちそうって何でしょう。
野生の世界に生きる生物にとって、食は得難いものであり、選り好みして食べるなどという贅沢なんて言ってられない。
だがしかし。
逆に、いつでも満足に食べられないからこそ、食べられる物がどれだけカロリーに変えられるかは重要で、つまりエネルギー源としての「美味しさ」を本能的に知っているんじゃなかろうか。

ということで、以下は僕が勝手に想像したブラックバスにとってのごちそうランキングをご紹介します。
確かめた訳ではないので悪しからず。

第一位 ミミズ

全身が肉の塊。消化しやすく吸収しやすい。
一旦水中に出てしまえば逃げることもなく、捕食者を襲うこともない。まさに餌として生まれた生物、それがミミズ。
ただ唯一の難点が、普通に水中で生活していれば滅多にお目にかかれないということ。
基本的に土中にしかいないミミズが水中に落ちてくるのは、雨が降って地面に出てきた奴らが流れてくる時くらいしかない。
(※ミミズは皮膚呼吸する生き物で、水の中に長時間いると溺れる。なので雨で土中が水浸しになると苦しくなって地面に出てくる。よく雨上がりの畑のそばの道でミミズが干からびているのはこれが理由)
よってごちそうではあるのだけど、決して主食にはなり得ない。

第二位 小エビ

甲殻類なので外皮に殻があるのでちょっと口に障るけど、まあ柔らかい殻なのでさして障害にはならない。
ミミズに比べればよっぽど動きが速いけど、どこまでも逃げていくほど持久力はないし、反撃してくる訳でもない。
場所によっては数も多いので、主食にされているフィールドもあるのではないだろうか。
欠点は、サイズが小さいのでカロリーを多く摂るためには大量に食べなくてはならないこと。
子バスなら良いが、体の大きなバスにとっては非効率な食べ物かもしれない。

第三位 小魚

ギル、ワカサギ、稚アユ、小鮒など。恐らく多くのフィールドでのメインベイト。
もちろん重要な餌なのだが、骨や鱗を考えると、実はエネルギー源として使える割合はそこまで多くない。ちなみに人間が魚を食べるときの可食部は60%位だそうだ。骨と鱗と内臓を取るとこのくらいになってしまう。
しかも逃げるし、場合によっては背ビレが痛いし、時には反撃してくる時もあるだろう。
一番食べているだろうが、最も補食が面倒そうな餌でもある。
だからこそ一度の補食で最大限のカロリーを得るべく、食べられる限界の大きさの魚にアタックするんだろうな。

第四位 ザリガニ

僕の経験則だけど、ザリガニが多い野池にはバスはいない。
バスの喉には固いゴツゴツした骨みたいな器官があって、これで甲殻類を潰して食べているようだ。余談だけど、似たようなものはコイにもあって(咽頭骨という)タニシなどを潰して食べている。
ザリガニを食べるためにできたような器官だから結構な割合で食べているのだろうけど、ザリガニは硬く、殻が消化しづらい上にハサミで攻撃される。口の中で挟まれたら出川哲朗どころのリアクションでは済まない気が。
殻はキチン質というタンパク質で、人間でいうと爪が同じものだ。消化できなくはないが時間がかかるだろう。腹持ちはいいかもしれないけど笑
ということを考えると、できればもっと消化に良いものを食べたいんじゃないかな、と思う。

第五位 虫

基本的にはザリガニと同じ硬い殻に覆われて、食えるけど消化に悪そうな食物。しかしザリガニと違って「身」は少なく、人間みたいにカラッと揚げてバリバリ食べたりは出来ないので食効率は悪そうである。
さらにヤゴなどの一部を除けば陸上または空中にいるのでそもそも食べる機会が少ない。たまにうっかり落下したヤツに稀にありつけるくらい。
確かに虫パターンは釣れるのだけど、あまり虫パターンでランカーが捕れたという話も聞かない。きっと大型個体は虫なんかじゃ腹は満たされず、エネルギー効率が悪いのだろう。

あくまで僕の想像なので合っているかどうかは自信がないが、あながち大外しもしてないだろうなと思ったり。
実際に釣りをするときも、こんなことを少し意識してルアーセレクトをしています。
まあボウズはイヤなので普通に虫パターンもやりますが笑

皆様はベイトの消化の良さって、釣りのパターンに組み込まれたりされているでしょうか?

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