フックの素材と重量問題を考えるんだぜ

大盛貝塚

2024年08月23日 18:56

釣りにおいて、何よりも重要なのが針。
針を糸に結んで魚を釣るのが魚釣りなのだから。
そして唯一、絶対に魚に直接触れる部品でもある。

地味で小さな金属片かもしれないが、竿やリールなんかよりよっぽど重要なタックルだと思っている。

一方で針は消耗品でもある。

シーバスなんかやってると体感としては、針先が甘くなったら顕著にバラす。根掛かりしたり、何匹か釣ったりして、鈍ってきたら面倒がらずにすぐ交換だ。
これだけで、高級ロッドを使うよりもよっぽど釣果に影響するはず。シャープナーで研いでもいいのだが、どこかで限界は来るものだ。

でも、今どきフックは高いんですよね…。
トリプルフック1本100円くらいするのもザラな話。
そこで僕は、デュオのリュウキ純正フックを愛用している。
デュオ(DUO) 純正フック スピアヘッド リュウキ

サイズにもよるが、20本で1000円そこそこ、1本50円くらいだ。がまかつやオーナーの半額近い。
形状はベーシック。鋭さは申し分ない。
元々が渓流のヘビーシンキングミノー向けなので番手は限られるが、#10か#8なら、多用する7〜10センチクラスのルアーにマッチする。
防錆性能もそこそこあり、昔のラパラのブロンスフックのように、海で使ったら翌日真っ茶色に錆びている、なんてことはない。

が、しかし。
1点だけ不満が。
このデュオのリュウキ純正フック、どうも重いのだ。

精密秤を持ってないので数値がわからないが、同サイズのカルティバやがまかつのフックから交換すると、明らかにアクションに差が出る。
7〜9センチのジャークベイトなんかにセットすると特によくわかる。
動きがどうしてもモッサリしてしまう。
比較的細軸なのにも関わらず。

おそらく理由は、金属素材。
何の合金か知らないが、それくらいしか思いつかない。
他のメーカーのフックより安い理由も多分これだ。
まあそもそもヘビーシンキングミノー用なので、多少重くたって本来の用途としては問題無いのだが。

故に、調整のシビアなサスペンドのジャークベイトなんかにセットするとバランスが顕著に変わる。
3フックの阿修羅ミノーなんか特にそう。

先述の昔のラパラに付いていたブロンスフックはロングシャンクのクセに、合金が軽いのか、ミノーがわりとよく動く。
もしかしたらフックの素材も考慮してセッティングされていたのかもしれない。
(たまたまだった可能性も大いにあるが)

で、先述のデュオのリュウキ純正フック。
安くて鋭いのだが、この重量の点だけネック。

とはいえ安さに負けてしまう僕は、#8と#10を常備していて、ルアーのデフォルトで#8のカルティバが付いていたとしたらリュウキ純正の#10に落として使う。

確かに小さくなる分、フックアップし辛いのかもしれないが、甘い針先のまま使うよりはよっぽど魚は釣れる。この点は保証するよ。

必ずしも、軽いフックでよく動くようにチューンしたルアーが釣れる、ということではないのがややこしい話ではある。
ただしよく釣る人はすべからくフックに、こだわりを持っているはずだ。

フックの素材。
これまた沼にハマる要素満載である。

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