バラシ対策に大事なのは実は「伸び」ではなく「縮み」である疑惑を感じているぜ

大盛貝塚

2018年07月05日 15:50

主にシーバスを釣るときに、バラシ対策にナイロンラインを使う、ということを最近やっている。
効果はまだわからない。何せシーバス釣れていないから涙

ただ、バラシ対策はラインを変えればいいというだけではなく、結局はトータルのタックルバランスの問題である。ということは何となく解ってきている。
では、機能としてバラシを抑える為に最も必要なものは何だろう。
僕が最近感じるのは、魚が暴れてもエラ洗いしても、常にテンションを一定に保つことが重要ということだ。
当たり前の事ではあるけど、それをタックルに反映させるのは様々なアプローチがあって困る。

ナイロンラインがバラシ対策に有効なのは、素材特有の伸びがあってバイトの時に弾かないからだと言われる。これは間違いではないはず。
でも僕が感じるのは、それよりも掛けた後、それこそ針が魚の口に刺さった直後のコンマ何秒の時間から縮む=オートマチックにラインにテンションがかかるから、というのが実体ではなかろうかと。

存在しないけど、仮に低反発ナイロンなる、伸びるけれど縮むのが遅い素材があったとして、シーバスに使うとどうなるか。

バイト→甘掛かり→ヘッドシェイク→糸が伸びたままの状態でルアーが振られる→バレる。

となりそう。
アングラーの体感としては、バイトは拾えるのにファイト一秒ですぐバレる、という感じかな。

この辺りはロッドのアクションやファイト時のリトリーブも影響するので難しい。
ただおもしろいのは、別カテゴリでは、たとえばエリアトラウトが逆の発想で克服していることだ。

トーナメントのレベルだと特に感度が求められるエリアトラウトは、極細PEやエステルラインといった伸びないラインが使われる。
バイトを掛ける為の送り込みはスーパーウルトラライトのロッドのティップが仕事し、マス属特有のローリングする暴れ方には、スローテーパー気味なロッドのバットセクションが吸収することで対応。

そして糸そのもののテンションを保つのためには、ユルユルなドラグ設定のリールをゴリ巻きすることだ。
魚が反転して強く引こうが何しようが、とにかく巻き続ける。
細かいテンション調整はドラグに任せて、アングラーは巻き続けることで糸のテンションを張り続けるのだ。
管釣りに行くとそこらじゅうでチリチリとドラグが鳴り響くのはこのためだ。
伸びないラインをロッドとドラグとアングラーで何とかねじ伏せているのがこのセッティング。

じゃあこれをシーバスに応用できるか。
やったことありますが、結論は正直しんどかった。
セイゴくらいなら問題ないのだけど、フッコ以上のサイズのシーバスに対しては、引きが強すぎて上手くいかなかった。
ユルユルなドラグでは魚が全然寄ってこないし、急な突っ込みが来るとどうしても竿でタメようと体が動いてしまい、突っ込み終わった瞬間にバレてしまう。
成功させるにはスローテーパー気味のロッドと性能の良いドラグ、走られても障害物に巻かれないオープンなフィールド、そして何があっても巻き続けるという強靭な意思が必要。
僕には何より心が足りなかった笑

話を戻すと、要するにアングラー方向へ常に引っ張り続ける力をかけ続けるセッティング(もしくはテクニック)が必要で、ナイロンラインは伸びて「縮む」特性をもってアングラーを助けているのだろうと考える次第です。

本当は船釣りで使うようなゴムクッションがあればいいのに...と思っている。
ラインシステムに組み込めれば、リーダーがフロロでもロッドが多少固くても対応できるのに。

皆様方におかれまして、このリーダーはよく縮む! というものがありましたら教えて頂ければと思います。

関連記事