雨後のデイシーバスに出撃したんだぜ

大盛貝塚

2023年08月20日 11:31

春はあけぼの、夏は夜。
雨後の濁りはシーバス。

首都圏河川シーバスアングラーなら知っている、古典となるくらいの通説。
このところ猛暑ばかりで渇水の川に訪れたデイシーバスのタイミング。台風の影響でようやく降った雨を頼りに、大潮も重なったここを逃すまいと、久しぶりに出撃してきました。

この日は、前エントリーで紹介した19レグザのデビューも兼ねて。
ついでに最近、全然使ってないアンバサダー5600CLロケットも巻きたくなったので、ちょっとかさばるスピニングとベイトの2本差しで挑んでみました。



ちなみにタックルは以下の通り。

スピニング
ロッド∶ジャクソン オーシャンゲート901ML S/FF
リール∶19レグザLT3000
ライン∶PE1号+ナイロン3号リーダー3ヒロ

ベイト
ロッド∶フェンウィック HMX T86L-2
リール∶アブガルシア アンバサダー5600CLロケット
ライン∶PE1.5号+ナイロン3号リーダー3ヒロ

うーんマニアック。
特にこのロッドなんて知っている人は少ないんじゃなかろうか。

でもジャクソンオーシャンゲートは個人的には名竿だと思ってる。買ったのはもう5年くらい前だけど、当時1万円ちょっとのロッドとしては調子と、パワーと粘りのバランスが素晴らしい。
ガイドがOリングの旧式Yガイドではあるが、このデメリットを感じたことはない。

もう一つのフェンウィックHMXは、元々アメリカで(?)大型トラウト用にデザインされたロッドで、8.6ftもあるのに、トラウトロッドの常でベナンベナン。
キャスト上限が1/2oz表記になってるけど、20g以上のルアーを投げても不安感はない。むしろベナベナなアクションがシーバスを食い込ませて、さらにいなすのに最適で、ただ巻きルアーにはもってこいである。
キャストするにはとってもクセが強いけれどね。

干潮からの上げ始めのタイミングに合わせてフィールドに。
川を逆流する流れが出始めたところで、アンバサダーでプライアルの鉄板バイブ...IPのそっくりさんをキャスト。

うーん、やっぱりアンバサダーでキャストするのは気持ちいい。
現代の設計のリールのようなシャープさはないが、シンクロレベルワインダーの独特のフィーリングが心地よい。
これのおかげでPEラインへのダメージも減るし、独特の抵抗が逆にバックラッシュを抑えてくれたりする。
どノーマルで注油くらいの基本メンテナンスしかしてないけど、ベナベナロッドでも18gのルアーが40mほど飛ぶので、実用域では普通に使える。
巻き心地は多少のノイズはあれど、気になる程でもなく。

そんな感じで巻いていると、ヌーンとしたバイトを感じてフィッシュオン!
ロッドがグラスロッドのようにコシがないのではっきりしなかった(笑)

あんまり大きくないようで、ベイトリールのパワーならグリグリ巻ける。魚の動きはロッドが大部分をフォローしてくれるので、多少暴れても高弾性のロッドのように気を使わなくてよい。
足下まで寄せると40cmくらいのシーバス。

一気に抜き上げると、ベナベナなのに意外とパワーのあるブランクスがポーンと魚を持ち上げて、

空中で暴れた魚がそのままフックアウトして。

ノータッチでボチャンと帰って行った。

しまった...。
このロッドも使うの久しぶりすぎて見誤った。
せめて抜く方向がもう少し陸寄りなら捕れたのに...。

がっかりしてその後もキャストを続けるも、魚の絶対数が少ないのか、ベイトのイナッコもピチャピチャと水面に遊んで追われる様子もなく。
貴重なチャンスを逃した代償は大きい。

仕方なく、スピニングに持ち替えてミノーのジャークに切り替える。
ルアーは実績の高いデュエルのフラットミノー95SP。
デュエル(DUEL) ハードコア ミノー フラット SP

これ、バス向けのただ巻きミノーとしてデビューしたらしいが、ジャークベイトとしてもとても優秀。
フロントフックがラインを拾いがちなことだけ面倒ではあるが、ジャークしたときのスライドと水押しが秀逸で、さらにポーズの瞬間にボディをプルッと震わせて、フラットサイドボディを反射させてくれる。
シーバスがシャローに差してきたときの、僕の一軍である。

しかし、しばらくは音沙汰なく。
そろそろ時合も終了かというタイミングで、ようやくグン!とバイト。

今度はがっちりフックアップ。
メタルボディのレグザもリーリングの感触を損なうことなくグリグリと巻けて、今度はキャッチ成功。

これも40cmちょっとのシーバス。
ちょっと黒めの、居付き個体かもしれない。

もう少し粘ったけれど、この日はこれでタイムアップ。
マルチヒットならずも、ボウズは逃れてなんとかレグザの入魂もできました。

19レグザ、良いですね。
ファイトのとき、ボディが歪まずグリグリ巻けるのもそうだけど、普通のリトリーブでもギアのマウント部がしっかりしているからか、安定感がある。
試しにクランクベイト(ダイワ ラピッズクランク)やラパラCD7等、抵抗の大きめのルアーも投げたけど、こういうルアーこそメタルボディの本領発揮でラクに巻ける。
ボディがごく僅かに歪む普通の樹脂ボディのリールと比べ、瞬間の違いは微々たるものかもしれないけれど、何千回もハンドルを回せばアングラーの疲労感が軽減されるのだろう。
例えば普通のコンパクトカーからちょっといいセダンに乗り換えて、高速をロングドライブしたときの疲労感の軽減に似ている(この例えもマニアック)。

もう早い人は23レグザを入手しているかもしれないけれど、19レグザもちゃんと良いですね。

お盆も終わり、秋になればシーバスのシーズンも後半戦。
今年はあとどれだけ釣れるのか、釣りに行けるのか。
できるだけ多く、このリールで魚と遊びたいと思うこの頃です。

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