春バスが釣れたんだぜ…!

大盛貝塚

2024年04月16日 21:10

長かった今年の冬もようやく明けて、急に暖かくなったと思えばもう夏日まで出る始末。
異常気象の雰囲気はあれど、ついに釣りシーズン到来である。

気温もさることながら、僕の中のシーズンは、マルタウグイや稚アユなんかの海から上がって来る魚が到来したところでスタートする。

以前まで荒川水系の住人だった僕も、先般引っ越して多摩川水系の住人に。
多摩川もマルタウグイや稚アユが遡上する川ということで有名。その声が聴こえてきた今は、ようやく僕にも春が来たと感じられるようになった。
実はこっそりとマルタウグイを狙いに行って、しっかりボウズを食らっていたのだけど、まあそれは無かったことにしていいじゃない。

ということで、稚アユのいるであろう田園調布の取水堰へ赴いたところ、ほとんど魚っ気がない…。

てっきり遡上してきた稚アユを追いかけて、シーバスやスモールマウスが溜まっているかと思いきや、生命感に乏しい。

これがデフォルトなのか潮回りのようなタイミングによるものなのかは、多摩川初心者としては判断がつきません。
しかし、ベイトの小魚すら見えない状況では希望を持てないということで、早々に切り上げて、僕自身が川を遡上。
いくつかの堰を超えて、集中して川スモールを狙うことに。

とある堰上。川ではあるがダムのように水を溜めているので、部分的に止水域となっているエリア。

去年の秋に偵察したときに、一面のウィードが生えていたので、久しぶりにウィード攻略でもしたいと思って覗いたところ。
が、ほとんどウィードなんて生えてない。

しまった、時期が早かったのか…。と思ってみていると、なんといいサイズのバスがカップリングしているではないか。

しかもラージとスモールのペアリング。
クリアウォーターの目の前で二匹がいかにもネストを作りそうな勢いでイチャコラやっているのだが、ラージとスモールってチンパンジーとオラウータンくらい違うと思うのですが…交配とかできるんだろうか。

ともあれサイトできる魚は、釣れないとわかっていても狙いたくなるのがアングラーの性。
ひとまず阿修羅ミノーで近くをジャーキングしてみると、なんとスモールの方がスルスルっと近づいてきてバクッ。
しかし惜しくもフッキングならず…。

普通ならこれで散るのだけど、ネストを作ろうとしているのか2匹で周囲をクルージングし続けている。
ラージの方でも釣れないかと、フォローを入れる。
20年前の激釣れワーム、スミスのトゥースピックワームをスプリットショットに組み、マス針でワッキーリグに刺す。

このワーム、全長のうち半分が中空になっているエアテール形状で、ワッキー刺しするとシンカーを埋め込まなくても水中で立つ。おまけにハリのあるマテリアルなので、シェイクするとスプリットショットにしてもピクピクとよく動くのだ。

これをバスの2メートルほど先に投げ、視界に入るように引いてくると、ラージも反応。
しかしそれよりも、さっきバラしたスモールの方が興味津々で、スルスルっと寄ってきてスポッと吸い込む。

ラインが走ったのを確認してフッキング!
ミノーでバラしたのにアグレッシブな個体だ。フックアップすると、思ったより大きいぞ…!
それでも春の、体の重いバスだ。多少暴れたけれど、秋の暴力的なファイトではなく、落ち着いて対処すればさほど苦労せず寄せて来られる。
幸い足場がいいので、慎重に寄せてランディング。

やりました…。サイトのバス釣りは興奮するね。
想像以上の大きさに、これは大台に乗ったかと思ったが、一歩手前の48cm。

まさかのラージとのカップリング個体なので、実質ネストでもない謎のシチュエーションフィッシュでしたが、キャッチできればこっちのもんよ。

さすがにこれで魚が散ったので場所移動。
堰下へ進むと、いかにもスモールが付きそうなカレントのあるポイントには先行者多数。
やはり多摩川。世界有数の都市を流れる川だけあって人が多い。

が、1箇所、流れがあるのに人がいないスポットが。見るとボトムに平たくテトラが敷き詰めてあり、なるほどここは川スモール基本のワームのドリフトはし辛いエリアだ。

だがテトラの陰に魚は付いているだろう。こういう場所の魚は、いればアグレッシブなはずと、阿修羅ミノーに戻してトゥイッチしながら流すとギュン! と引ったくるバイト。

川スモールといえばこれですよ。
この気持ちいいバイトのせいで、いつからか僕はミノーを投げるとトゥイッチ&ジャークしてしまう病気にかかっているのだ。

サイズは36cmとさっきほどではないが、よく走る運動能力の高い魚でした。

この辺りでタイムアップ。
春らしいサイズのスモールを捕れたので満足です。

多摩川中流エリアは、下流域よりもベイトも多くてカマツカが群れをなして泳いでいたので、今のところ状況は悪くないのかもしれない。

さて、でも次は本格的にシーズンインしているシーバスも釣りたい…。
浮気性の、春の雑食系首都圏アングラーは欲が深い。

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