早戸川で僕のラパラが火を噴いたぜ

大盛貝塚

2024年12月08日 23:55

先日、数年振りにリヴァスポット早戸へ行って来ました。

実に10年ぶりに訪れた早戸川。
何度も豪雨でやられて休業だった時期があったけれど、今ではコロナ禍も乗り越えて元気に営業している。

以前はびっくりするほどウジャウジャいた魚も、ネットの情報だと、かつてほどは放流されていないという口コミも。
とは言え、きれいな水のストリームエリア。しかも魚の持ち帰り制限なし、キャッチ&イートするならトリプルフックOK、直火でバーベキューOK、山中で雰囲気は抜群と、なかなかに魅力的な管釣りである。

久しぶりに山道をグネグネ走って到着。
以前は受付から下流がルアー&フライのエリアだったけれど、今は上流側になっている模様。
のぞき込むと確かに、以前ほどの魚影の濃さはない気がする。
といって薄い程ではない。埼玉のプールトラウトとか、もっとヤバいところはいっぱいある…。

早速、タックルを準備して釣り開始。
はじめはセオリー通りにスプーンを巻くが、反応なし…。
この日も最近導入した、23レガリス2000S-Pにフロロラインの組み合わせ。
ストリームはさほど深くないし、魚も結構渋いので、やっぱりナイロン向きだったな…。
ダイワ(Daiwa) 23レガリス LT2000S-P

あと、やっていて思い出したのが、フロロラインは低温で硬くなるという性質。
もともと伸びづらいフロロだが、冷たい水だとなお伸びが抑えられ、氷の張るような水だとエステルみたいに切れるときはすぐ切れるのだった。
とはいえそういう時ほどボトムを攻めるのにフロロを使いたくなるのだが。

この日はそこまで寒くないが、1日を通してやっぱりバイトを弾きがちだった。
うーん、予備スプール買ってナイロンも巻いとこうかな…。

さて、釣りの方は悶絶が続く。
とはいえかつて魚のいっぱいいた時代も、そんなにイージーにバカスカ釣れたわけではない。ここは結構プレッシャーが高くて、考えなしに投げて釣れるほど甘くないフィールドなのだ。

試しに縦釣りを試すも、魚の溜まった落ち込みを何度も流して、活性が比較的高い魚をようやく拾えた程度。

こういう時は経験上、なぜか真っ黒のスプーンが効く。
ということで黒のスプーンを巻くと、ようやくポツポツとヒットしだす。


これはイワナ。
黒のスプーンで釣れる個体は、斑点のハッキリしたアクティブなマスが多い。
何ででしょうね。シルエットが強いから?
誰か研究してみて欲しい。

朝のうちはそこまで人も多くないので、仕切られたエリアを歩き回って黒のスプーンで釣り歩く。
スレたところで縦釣りに切り替えると、ヒットしてきたのはサクラマス。

お、こいつがいるのか。
ニジマスとサクラマスでは、圧倒的にサクラマスの方が美味い、というのが僕の感想。
サクラマスは問答無用で持ち帰ります。

そしてサクラマスはミノーのジャークに反応が良い。ここでベイトタックルに持ち替え、ダブルクラッチなんかを投入。
しかし、こういうミノーのアクションでは、見に来るけど口までは使わないというじれったい感じ。
試しにクラピーに変えるも同じ状況。
どうしたものか。

クラピーでも追っては来るので、ここでラパラF7を投入。
試しにトゥイッチしてみる。
タダ巻きだと相変わらず艶かしいアクションだが、トゥイッチではそこに意図的に不安定さを与えて、何やら怪しい動きを演出。これにもマスが見に来て、うん、悪くない。

もう少しロッドアクションを強くすると、ルアーがつんのめるような動きのジャークとなる。
ラパラオリジナルフローターは、言わずと知れた高浮力のバルサミノー。
その浮力と相まって、今は殆どやる人のいないクラシカルなテクニック、トップウォーターミノーイングを繰り出す。
スローに行えば盛期のバス釣りでよく効くヤツだ。
今回は連続ジャークでダイブさせ、水面に出そうで出ない程度の深度でアクションさせる。

と、テンションの上がった魚が下から食い上げてヒット。


うーん気持ちいい。
その後も同じアクションをさせるが、あと一歩食いが悪いので、サイズを下げてF5にチェンジ。
今どきのベイトフィネスなら、軽くて飛ばないことで有名なF5でも実用域の飛距離は出ます。
Rapala(ラパラ) オリジナルフローター(Original Floater)

ちなみに僕のタックルはシマノSLX BFSにPE1.5号、ナイロン2号リーダーを10m程という、明らかにエリアトラウトには過剰なラインセッティング。
でも太いPEはライントラブル防止になるし、リアクションの釣りである連続ジャークにはラインが太くても魚の食いは関係ない。

事実、周囲が沈黙する中で、僕のF5は連続ヒット。


30分程で、サクラマス5匹にイワナ1匹をゲット。
見事にニジマスがいないのは思惑通り。
サクラマスはジャーキングが有効。特につんのめるタイプのアクションが好きらしい。

そこそこ満足したのでスプーンの巻きに戻すも、やっぱり黒のスプーンしかヒットせず。
放流タイムもオレ金のスプーンを試すもヒットせず、なぜかやっぱりサクラマスが釣れた。
今日はサクラマスの日だな。
良い日だ。

最後にバスディ シュガリーシャッド(廃盤)でイワナを釣ってストップフィッシング。
このシャッドもジャーキングでつんのめるタイプだ。
僕の中のサクラマスキラーでもある。

結果、朝から6時間程で計20匹くらい。
数としてはイマイチかもしれないけれど、お持ち帰りがサクラマス6、イワナ2と、それなりにお土産ができた日でした。
余談ですが、イワナよりもやっぱりサクラマスの方が美味しいな…。味が鮭っぽくて。

もっと数を釣りたいなら、多分うらたんざわ国際の方が良いと思う。
でも、僕はあんまり数が釣れすぎても飽きるのだ。
爆釣は30分くらいでいい。それよりも少々渋くても考えて釣った1匹の方が楽しく感じる。

そんなことで、久しぶりの早戸川は堪能できました。

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