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大盛貝塚
大盛貝塚
人生色々ありますが、魚が釣れるとそれなりに幸せな人。

2017年02月27日

養殖のクセに手練れのコールガールのような焦らしを心得ていやがるんだぜ

とある土曜。この日は午前中仕事があったので出勤していた。
午後からはフリーだったので、せっかくならと車にロッドを積んで一人残業。仕事場はいつもの朝霞ガーデン。時給はマイナス700円くらいです笑

最近の朝霞ガーデンでは頻度多くサクラマスが放流されていて、食べても旨いこやつらを捕獲すべくミノー片手にジャークしてきました。
寒い日だったせいか、休日にしては人が少ない。おかげでバシバシとジャークしてもあまり迷惑がかからなさそうで、個人的にはありがたいシチュエーション。

1号池からスタート。ルアーを結んでいる隣で、釣りウマさんと思われるアングラーが既にサクラマスをヒットさせている。見るとかなり激しめの早いジャーキング。5センチくらいのミノーだ。
さらに僕の聞き耳アンテナは最大出力。アングラーに最も大切なのは観察力ですよね。

...Dコンタクトが...

という声だけ聞こえたけど、うん、そんな高いミノー持ってない。

スミス(SMITH LTD) D-コンタクト



仕方ないので僕は中古のラッキークラフト ベビーシャッドでシャクリます。これだって名作ミノーなんだぜ。僕が中学生の頃はプレミアがついて...とひがんだところでしょうがない。
ちなみにシングルフック、スローライザーにセッティングしてあります。これは僕の好みに因るもの。

何度も試して、わかったのはジャーク後にポーズを入れたとき、ゆらっと浮き上がる動きに反応があるということ。一度潜らせて水面下50センチくらいの水深でこの動きをすると、サクラマスが反応して寄ってくるのが目視できる。
しかし、食わない。鼻先だけさっと触れて、口を使うまでには至らなかった。よく見ると魚体がやや傷ついている。もしかして一度釣られた個体が多いのだろうか。出遅れたか?

それでも反応はこれしか起こらなない。
僕はこれに賭けてジャークを続ける。
しかし釣れない。まるでフレンチキスだけで遊ばれてるみたい。
そのうち妄想まで起こりはじめる。

僕:こっち! こっち来て! 振り向いて相手して!
鱒:あら坊や、そんな激しいだけのジャークじゃ振り向く女(鱒)はここには居ないわよ。しかもそんな中古の安いルアーじゃなおさら。
僕:そんな...(しょぼん)
鱒:ウフフ、また今度可愛がってあげるわ。

その女(鱒)はそう言って、僕のルアーにそっと触れて去っていった。
その姿を情けなく見送る僕。
でも、僕は彼女の去っていく首筋の傷に気づいたのだ。きっとあの鱗の剥がれは、さっき誰かに抱かれた(釣られた)後だったのだろう。
立ち尽くす僕を残し、彼女は去っていった。ほのかに生臭い香りを残しながら。

...まさか埼玉の釣り堀で大人の物語を妄想するとは考えなんだ笑

結局、本命の彼女(サクラマス)には1バラシのみ。


フライ池の開放でウブな鱒に少しだけ遊んでもらい終了。

さすが日本屈指の難易度を誇る朝霞ガーデン。プロの洒落人(アングラー)でないと見ることができない世界があるんですね。

※そんなことありません、念のため。  


Posted by 大盛貝塚 at 18:53Comments(0)釣行記

2017年02月22日

早春の水面に夢を見たんだぜ

春というにはまだ早いながらも、ここ最近は暖かい日が多くて、我慢できずに出かけていった結果をご紹介。

2月16日。
夜の荒川某所。去年は3月初めからシーバスが釣れていた場所へ調査。会社帰りの一時間だけ。
ちなみに完全淡水域なのでバチはいない前提。

まあ予想はしていたけど穏やかな水面。そんな状況ではガチなタックルはお呼びでない。トラギアのベイトを取りだし、ルアーもメタルバイブ一個だけ付けてそのまま車から体ひとつで水際へ。狙いは去年から何かとお世話になってるゴイニーさん方々。

アルファタックル(alpha tackle) TRGR TIP・TOP C636ML


三投目。軽くバックラッシュ。直している間に根掛かり、ロスト。

萎える。

が、僅か三投で撤退するのも甲斐がない。
仕方なく車まで戻り、エリア10を結び戻る...と、なんとボイル発生!
まだ2月も中頃なのにベイトが追われてる。まあ波紋がシーバスっぽくないのだけど笑
もっと鯉みたいな感じ。ニゴイかな? ただサイズはそこそこありそう。

エリ10を流れにあわせてスローに引く。反応なし。
流れに任せてほったらかし。反応なし。
U 字に糸をコントロールし、頂点で誘う。反応なし。
あれ?

手を尽くして無反応の魚達。しかしまだそこに魚の尾びれが作る波紋はそこかしこに発生している。時々、ベイトを追うライズまで。
種類はわからないにしてもフィッシュイーターはいるはずなのに。

まさか、と思いながら、エリ10の早巻き。パッケージには書いてあっても、エリ10使い達は試さない使い方を敢えてやってみる(ルアーを変えるのが面倒なので)。
するとまさかの、ルアーの後を追って2、3匹の魚が跳ねてくる。マジか。
残念ながら明確なバイトには至らなかったので、しばらくこのパターンを続けると、何度かのショートバイトの末、コン! と遂に食った感触。
反射的にアワセ。1秒置いて、針が刺さったことに気づいた魚が暴れだす。おお、乗った!

と、いきなりのヘッドシェイク。次の瞬間にはフックアウト...。
短いロッドとナイロンラインじゃ、きちんとフッキングしていなかった模様。ああ、千載一遇のチャンスが。
敢えてシーバスだったとは考えるまい。精神衛生上その方が健康的だ。

(あー、シーバスだったかもなぁ涙)

その後はスレてしまったのか、二度とバイトはありませんでした。

ちなみにこの日のことにテンションが上がって翌日も出撃したが、爆風と寒さで萎えたのは秘密。
30分で撤退したって仕方なかった。だって辛かったんだもん。

とは言え、シーズンももう間近。潮回りと仕事の都合をにらみながら、次はいつ行けるか既に妄想しはじめている僕だったりするのです。  


Posted by 大盛貝塚 at 07:53Comments(0)釣行記

2017年02月14日

釣りに行きたくても行けないサラリーマンの心情をこれほど的確に表現した文章は他にないんだぜ

夢枕獏という作家の名前を聞いて、はじめに思い浮かべる作品は何でしょう。
おそらく陰陽師、もしくは最近映画化された神々の山嶺だろうか。以前からのファンならキマイラなんてシリーズもありますね。

有名な作家さんなのだが、実は釣り好きでも知られていて、いくつか釣り関係の寄稿もされている。
そんな売れっ子作家が、ある意味ガチで趣味について書いた小説がこちら、大江戸釣客伝。


https://www.amazon.co.jp/大江戸釣客伝-上-夢枕-獏/dp/4062169991

あまり言うとネタバレになってしまうので控えるけれど、これだけ一般アングラーの心情を著した作品もないと思う。
少しだけ内容に触れるならば、現存する最古の釣りの本、何羨録を著した津軽采女の半生を描く作品で、釣りにのめり込みながらも世は生類憐れみの令の浮き世、おまけに忠臣蔵で悪役として有名な吉良上野助の娘と結婚し...と、なかなかにややこしい人生を送った実在の人物を主人公とした物語だ。

津軽采女という人物は、金銭的には恵まれた大名でありながら、かといって自ずからやりたいことをやれる立場ではなかった、幕府の中間管理職的な、悩めるサラリーマンだったようだ。
彼にとっての釣りとは、夢中になれる趣味であり現実から逃避できる一種のユートピアでもあった。
しかしながら人生を釣りには掛けられない立場の幕府の役職でもあって、この悶々に運命の悪戯が重なって、とても人間的な苦悩も抱える。
ほら、何となく近しい誰かを見ている気分になりませんか?

作中に、松尾芭蕉の弟子達も登場する。彼らもそれぞれ現実の悩みを抱え、すべからく縛られる。

夢は枯野を駆け巡る。

その一線を越えていく事ができる人種と、それができない、一線を越えられない普通のまともなマジョリティの対比が、しんみりと心を打つ名作だと思う。

日々の暮らしの中で、大切なものを守るために日々奮闘されているアングラーの皆さま方。
釣りに行けない毎日であれば、少しだけ、この小説に浸ってみては如何?  


Posted by 大盛貝塚 at 13:50Comments(0)書籍

2017年02月08日

ブッコマンダーはスプールのクリック音に夢を見るんだぜ


アンバサダーセブン。既に廃盤になって何年経つかわからないリールを持ってます。

僕はブッコミ釣りが結構好きだ。
特に夜釣りのブッコミ。何が来るかわからないワクワク感。まあ釣れるのは大抵、ウツボとかクロアナゴとかの長モノか、サメやエイのような軟骨魚類なんだけど。
そんなブッコミ釣りに、超個人的に欠かせないモノがある。それが、スプールフリーにしたときのクリック音。

アブのアンバサダーには6000番以上の番手にだけスプールのクリック機能がついている。スプールをフリーにしても、ドラグのようにカチカチいいながら少し抵抗を与える機構だ。
おそらく、6000番以上の番手はルアーのキャスティングに重きを置かず、船釣りかブッコミを前提としているのだと思う。
こういう釣りは、置き竿の釣りが多い。その時に非常に便利なのがこのクリック機能。なんてったって魚が来ればジジジジと教えてくれるのだ。こんなに夢のある音がこの世にありますか。

特に深夜にブッ込んだ仕掛けに、けたたましいクリック音が響いた瞬間。テンションは一気にマックス。
我々ブッコミ釣り愛好家をブッコマンダーと一部地域では呼びますが、僕の周りではブッコマンダー達はすべからくクリック機能付きリールを愛用している。
それはアンバサダーに限らず、中古で500円くらいで売っているとても古いオリムピックの船用のリールだったりするのだけど。

え、別に鈴やブザーでいい?
そんなもっともなこと言わないで下さい。



このリールに話を戻すと、非ウルトラキャストの軸一体型のスプール、ブロンズブッシュの旧式タイプ。アンバサダーの数字のつかない機種は廉価版のタイプだそうだが、その割りにはしっかりした造りの、往年のアブのスピリットが生きている機種だ。コスメがオリジナルのアンバサダーより少し安っぽい程度。あとクラッチがレバー式で、基本的にルアーのキャストは拒否している笑
ただ、性能的には整備すれば遠投カゴ釣りにも使えると思う。

スプールのクリック。
こんな心踊る機能はなかなか無い。まだブッコマンダーになったことのない方々、一度試してみては?  


Posted by 大盛貝塚 at 21:54Comments(0)リール

2017年02月05日

結局のところシーバスにはナイロンラインに戻りそうな気がしてるんだぜ

ナイロンライン。
釣糸としては最も安価で普及し、しかしPEやフロロカーボンに押され、今ではなんだか日陰の存在。
このナイロンラインが、最近僕の中でのシーバス釣りにおいて存在感を増している。
なんだかんだ言っても、結局のところナイロンなんじゃないの、という感じ。

今さらなのでナイロンと他の素材のラインとの違いを細かに説明するのは省くけど、かつては世の中の釣り人は押並べてナイロンを使っていた。
その流れが変わったのは90年代からのバスブームの時じゃないかと思う。
ライトリグが流行すると、感度が重要視されることになった。それまで高級ハリスにしか(多分、高くてもったいなかったから)使われなかったフロロカーボンは、その低伸性から感度が良く、バス釣りの世界では一気にメインライン、道糸として広まった。


僕も今でも覚えている。
小遣いをはたいて、初めてフロロカーボンラインを使った時のインパクトは大きかった。
場所は十数年前の琵琶湖は雄琴港近く。ダウンショットリグを組んでズル引き。ナイロンだと「ぬぬぬぬ」とぼんやりした抵抗しか感じないのだけど、フロロは「ざりざりざり」と砂の粒が擦れるのまで感じられたのだ。こりゃすげえ。
一方でその扱いには苦労した。今も現役使用してるけど、当時メインで使っていたシマノのスピニングリールの98年式ナビは、今みたいな平行巻きではなく若干巻いた糸が片寄るのだ。不良品じゃなくて当時はそれが当たり前だったのだが、この僅かな片寄りがフロロカーボンの固さのせいでライントラブルに直結。一日に何度も糸が絡んではほどくという作業に辟易した。
おまけに飛ばない、あとで気づくのだけど、フロロカーボンはナイロンよりも太く作られているのだ。同じポンドテストなら、一回り太い。

お陰で国内メーカーのスピニングは、ライントラブルを減らすべく進化を遂げるのだが、それについては別の機会に譲るとして、要するにフロロカーボンは固くて太く、ワームみたいな繊細な釣りには向くけど、単純に投げて巻くのにはやや使いづらいのだ。

一方でPEライン。
圧倒的に細くてしなやか、単純な引っ張り強度は群を抜いて最強。ほとんど伸びないので感度はビンビン。おまけに劣化しにくいので頻繁な巻き換えは不用という夢のような糸。
僕も最近までこれ以上の選択肢はないと思っていた。
だがしかし。

バレる。シーバスだとすごくバレる。
糸がショックを吸収しないというのは非常にピーキーだということに気付いてしまった。
これを解消するには二つの要素がある。ひとつは竿で吸収してやること。そのためにはある程度の長さと柔らかさが必要で、理想は磯竿のような竿だと思われる。
竿のが長いのは可動域が広いということで、ショックを受け止め受け流しやすいということだ。柔らかさも同じ発想。エネルギーを吸収して収束させることができる。
シマノのボーダレスなんかはこの発想をそのまま製品にしたものだと思われる。なりふり構わずシーバスを捕ろうと思えば非常に合理的だ。
ただ、長い竿は場所を選ぶ。荒川上流みたいな、藪や後ろに壁があるようなところではキャストの面で長さを持て余す。

もうひとつはリールのドラグを駆使すること。シーバス釣りにおいてドラグは緩めな設定にしたほうが良い。これはシーバスがヘッドシェイクして暴れる魚なのに口が柔らかく、身切れしてしまうのを防ぐためだ。
でも、そのせいでファイト中、どうしても走られる。無理に止めるとすぐにバレる。


そこで再びのナイロンラインだ。
ナイロンは伸びる。お陰で感度は落ちるのだけど、伸びが魚の動きをビョンビョンと吸収してくれるので、一定のテンションを保ったままショックを吸収してくれる。だからドラグも少し強めに設定してもバレないし、不用意に走られることも少ない。リールが多少安物でも古くても大丈夫(笑)
PEよりは張りがあり、フロロよりはしなやかで細いので、ライントラブルは少ない。PEみたいに根掛かりして切れたらラインシステムを組み直さなくてもいい。
感度は悪いながら、かといってバイトがわからないほどでもない、慣れればショートバイトもわかる。

飛距離が必要ならやっぱりPEの方が断然強いし、根ズレなんかを気にしなければならないならフロロが必要だと思う。
あとは糸の抵抗だろうか。深場を攻めるにはナイロンだと太さが水の抵抗のせいでどうしても引けるレンジが上がってしまうし、伸びのせいでルアーにアクションが伝わらない。ジギングなんかだとPE一択だ。
ただ、それ以外の場合はやっぱりナイロンがいいという結論になりそうな予感。
まあ実は劣化が早いので巻き換えのコスパを考えると割高な感もあるんだけれど。

もうすぐシーバスのシーズンも始まりますね。
今年はナイロンで一匹を確実に捕る釣りをしたいなあと思うこの頃。
だって下手なんだもん。そうそう無いアタリをしょっちゅう逃していられるほど僕の精神は強くないのですよ涙  


Posted by 大盛貝塚 at 18:25Comments(0)針やら糸やら