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大盛貝塚
大盛貝塚
人生色々ありますが、魚が釣れるとそれなりに幸せな人。

2020年07月14日

海のベイトリール使いにはアンバサダーを薦めたいんだぜ

アブガルシアのアンバサダーというリールについて、どんなイメージを持っているだろうか。

古い。
丸い。
重い。
デザインはいい。
今江。
マニアが多い。

何となくこんな感じでしょうか。
アンバサダーをたまに使う僕の印象としては、上記は全部正解だと思う。
確かに現代の設計のリールに比べたら、シンプル過ぎて重すぎる。シンクロレベルワインダーのリールなんて使ったことのない人も多いだろう。
でも、ベイトフィネス的な使い方をしなければ、キャスト性能や巻き心地も十分なポテンシャルだし、5000番台の(バス釣り向けとしては)比較的大きなモデルでも、10gくらいのルアーからならストレスなく飛ばせるのだ。


因みに僕の愛機は5600CLロケット。サンセットオレンジのパーミングカップモデル。6点式ブレーキの、アンバサダーとしてはかなり若いモデルだ。

他にも4600C3もあるけど、これは中古で買った部品取り用。

アンバサダーは歴史も長くモデルも多いけど、細かい事を除けば、みんな重いボディとスプールの、ベイトフィネスとは正反対のリールだ。
初めて使う人は戸惑うかもしれない。
確かに、性能面ではいろんな部分で最新設計のリールには劣るだろう。

しかし僕は敢えて言う。
アンバサダーは、釣行回数の多い釣りジャンキーであるほどオススメしたい。
なぜなら整備性の良さが抜群だからだ。特にソルトアングラーには、どうやっても海水に侵されるベイトリールの保全整備の面から重宝すると思う。

アンバサダーシリーズに共通して言えることは何よりバラしやすい設計だということ。
(レボなんかのロープロ機は除きますよ)
どのくらいバラしやすいかと言えば。


このアブガルシア純正のレンチ的なもの一本あれば、ほぼ全バラが可能。
なくてもマイナスドライバー一本とハンドルネジ用のレンチさえあれば、ほぼ対応できる。

六角レンチ部分はハンドルナットに使用。後は先っちょのマイナスドライバーになっているところで、アンバサダーのネジは大概外れる。


ロープロ機だと面倒で萎えるようなレベルワインダー回りの分解も、このクリップ的な金属プレートを、手でそっと外すだけでほぼ完了。
後はスルスルと部品を出してキレイにできる。


メインギア周辺も、とてもシンプル。
ピニオンのバネもコイルではなく板バネ式。
スペース的に余裕ありまくり。

慣れれば15分くらいあれば、わりと全バラに近いメンテナンスができると思う。
おそらくアングラーがセルフメンテしやすいように設計されている。年1でメーカーのメンテが促される今時のリールとは大違い。

アンバサダーのこの整備性が活きるのは主に海釣りの際。
どれだけ防錆ベアリングが使われても、レベルワインダー周りやピニオンギア周辺なんてどうやっても海水で汚れてしまう。

逆にそうなる前提で、アンバサダーはメンテナンスしやすい設計になっていると思われる。
こまめにメンテナンスしてやれば、部品が摩耗しない限り性能は保てる。
それにアンバサダーは年代やモデルを問わず共通部品が多いので、パーツが廃盤になる可能性も低い。何ならモデル違いのパーツを組み合わせてキメラ個体を組み上げることだって可能性だ。

余談だけど、アブとダイワのリールはハンドルなんかの穴の径が同じだったりする(古くはリョービもそうだった)。
多分、初期のミリオネアなどダイワのリールはアブをベンチマークにしていたから、パーツ設計が共通しているものがあるのだろう。


なのでこんな風にオールドダイワのミリオネアGSにアブ向けのハンドルを組み付けることも可能。
※とはいえ細かいネジの位置なんかは異なるので要注意。

現代のリールは各社防水性を上げるのに腐心しているけれど、逆にバラしやすいアンバサダーの方が結果的に長持ちするものだ。
リール改造マニアの方だけでなく、面倒臭がりのアングラーにこそ見直して頂きたい、リール界のオールドスクールのご紹介でした。  


Posted by 大盛貝塚 at 12:31Comments(0)リール