2019年06月28日
魚が釣れるとあらば魚種には縛られないんだぜ
本格的な梅雨空の日々。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
僕はポツポツ行ってますよ。
川スモールは2戦1ボウズ。釣れた方は新子?のスモールが3匹。



最近はバサーが増えてます。
が、ラージと同じスタイルの人達が多く、タックルがきらびやか。
でも川スモールはちょっと違うんだよね。むしろ餌釣りの脈釣りとかネイティブトラウトに近いものがあり。
シーバスは荒川上流域で。
実はナマズとスモールは梅雨時はイマイチな事がわかってきた。特に小規模河川だと少しの雨で状況は一変するので、コロコロ水位と水温と濁りが変わるこの時期の小川はハードな生育環境なのかも。
真夏になった方が反応がいいような気がします。

一方で淡水シーバスはこれからが盛期。
これは明暗をドリフト気味に引いてきてググン。

51センチ。激安神ルアーのウェーバーを理想的な食い方で。
但し、最近は同業アングラーが増えてきて競争が激しくなってます。
ハイエンドタックルでウェーディングという、木更津かよというような人達までも目撃しました。
あの人達大丈夫だったかな。荒川はヘドロにハマると死の危険すら感じる程の底無しっぷりなんだけど。
僕はどの釣りの専門というわけではないので、その時々で釣れる魚を拾いにいきます。
ここに来てようやくシーズナルな対象魚が固まってきた感じ。
春先はスモール。でかいのがわりとイージーに捕れる。そしてマルタウグイ。
5~6月はシーバス。鮎の遡上に合わせて。
盛夏はまたスモール。数釣りが比較的カンタン。
秋に差し掛かるとナマズとシーバス。10月は個人的にシーバスのピーク。デイでミノーのジャークで捕りたい。
晩秋はまたまたスモール。ぎりぎり水温20℃を切るくらいがいい感じ。
冬は潔く、エリアトラウトに課金します(笑)
こんな風に節操なく釣れる魚を釣ることにしました。
だってボウズは悲しいもんorz
かつて、釣りは季節ごとに旬の魚を釣るのが主流だった。
最近はひとつの魚種を年中追いかける人が多いけれど、それはそれで面白いのだが、縛られない釣りをするのも楽しいですよ。
それがルアー釣りであっても。
令和の時代でも、平安の時代と同じように花鳥風月を感じていたいと思う僕です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
僕はポツポツ行ってますよ。
川スモールは2戦1ボウズ。釣れた方は新子?のスモールが3匹。



最近はバサーが増えてます。
が、ラージと同じスタイルの人達が多く、タックルがきらびやか。
でも川スモールはちょっと違うんだよね。むしろ餌釣りの脈釣りとかネイティブトラウトに近いものがあり。
シーバスは荒川上流域で。
実はナマズとスモールは梅雨時はイマイチな事がわかってきた。特に小規模河川だと少しの雨で状況は一変するので、コロコロ水位と水温と濁りが変わるこの時期の小川はハードな生育環境なのかも。
真夏になった方が反応がいいような気がします。

一方で淡水シーバスはこれからが盛期。
これは明暗をドリフト気味に引いてきてググン。

51センチ。激安神ルアーのウェーバーを理想的な食い方で。
但し、最近は同業アングラーが増えてきて競争が激しくなってます。
ハイエンドタックルでウェーディングという、木更津かよというような人達までも目撃しました。
あの人達大丈夫だったかな。荒川はヘドロにハマると死の危険すら感じる程の底無しっぷりなんだけど。
僕はどの釣りの専門というわけではないので、その時々で釣れる魚を拾いにいきます。
ここに来てようやくシーズナルな対象魚が固まってきた感じ。
春先はスモール。でかいのがわりとイージーに捕れる。そしてマルタウグイ。
5~6月はシーバス。鮎の遡上に合わせて。
盛夏はまたスモール。数釣りが比較的カンタン。
秋に差し掛かるとナマズとシーバス。10月は個人的にシーバスのピーク。デイでミノーのジャークで捕りたい。
晩秋はまたまたスモール。ぎりぎり水温20℃を切るくらいがいい感じ。
冬は潔く、エリアトラウトに課金します(笑)
こんな風に節操なく釣れる魚を釣ることにしました。
だってボウズは悲しいもんorz
かつて、釣りは季節ごとに旬の魚を釣るのが主流だった。
最近はひとつの魚種を年中追いかける人が多いけれど、それはそれで面白いのだが、縛られない釣りをするのも楽しいですよ。
それがルアー釣りであっても。
令和の時代でも、平安の時代と同じように花鳥風月を感じていたいと思う僕です。
2019年06月21日
ソリッドティップはできる子なんだぜ
最近の釣果はニゴイ一匹。

スモールマウスは雨の濁りで低活性、ようやく掛かるとアフター回復組で超暴れてフックオフorz
ナマズは行方不明、シーバスは潮回りと釣行タイミングが合わず。久しぶりに狙ったラージは人多すぎと、切ない目に合っています。
こんなときは道具を愛でる。それが僕。
今回は今の僕のようなシビアな釣果な時に、一匹を逃したくない方に向けた記事...になる予定。
さて、(今の僕の釣果のような)アグレッシブでない魚を釣るには、ソリッドティップのロッドは効果的だと思う。
活性が高くて、ガツンガツンとアタックしてくるような時は正直、ロッドなんて何でもいいのだけど、そんな日は年に一度あるかないか。
大抵は、なだめすかしてお願いしまくってやっと軽くバイトしてくれるかどうか。
そんなとき、ロッドのティップがバイトを弾く、というのは結構あることで、バイトが少ないだけに余計に絶望が深い。僕はショートロッド愛好家なので余計にこの傾向があります。
これ、ロッドの曲がりはじめる為に必要な力の問題なんだけど、仕組みは省くけど、ロングロッドはチューブラーでも比較的僅かな力で曲がるので掛けやすい。
またロングロッドは長さを活かして、フッキングのストロークを取れるのでフックアップしやすいし、魚をいなすために動く部分が長いからバラしづらい。
飛距離も出るからメリットは多い...のだけど。
でもロングロッドは取り回しが悪いという難点があって、キャストアキュラシーが悪いしトゥイッチみたいな細かいアクションが付けづらい。
僕の通う藪のなかでロッドを振るような郊外型小規模フィールドではなかなか厳しいものがあるのだ。
そこで僕はソリッドティップのロッドに頼る。
ソリッドティップはティップが僅かな力の入力で曲がるので、魚の口の中にルアーが留まりやすい。
軽くハムハムしてる状態でも、ひとまずフッキングに持っていけるから。
なので、クランキングとかの巻物でラインスラッグの出ない釣りに向いている。
ただ、フッキングはパワーを吸収してしまうので巻きアワセが必要。
ここに矛盾を抱えていて、巻物はローギアのリールがやり易いのだけど、巻きアワセはハイギアでないとやりにくい。
上記のスモールマウスをバラしたときは05カルカッタ50という超ローギアリール、巻き取りは49センチのものを使っていた...。
しかも魚がこっちへ向かって泳いできたので、まあアワセが効かない(涙)
この問題はとりあえず置いておくとして、とにかくソリッドティップは軽いバイトに対しては有用だ。
で、このソリッドティップ、各メーカーから出ているのだけど、実は超安物のパックロッドに多くて、意外に釣れたりする。
スピニング用になるけど、具体的には上州屋で2000円とか3000円とかで売っている餌釣り兼用のヤツだって特性がある。
言わずもがな初心者用。初心者はロッドの扱いに慣れていないので、ぶつけやすいティップをグラスソリッドにして折れにくいようにしているのだと思う。
これが副作用的に食い渋りに効いて、そこそこの値段の専用ロッドより魚を持ってきてくれたりする。
しかもこの手の安物ロッド、ベリーからバッドは、曲がりはじめはあんまり曲がらないグラスのチューブラーだったりして、アワセたときに踏ん張って力を針に伝えてくれる。
で、一定以上の力が掛かると、やっぱりグラスなので粘って耐えてくれたり。
恐るべし上州屋の技術力。
もちろん竿として不満な点はいっぱいあるのだけど(笑)
なんか最近よくバラすドブ川系アングラーの方々(失礼)は、試しにこの手のロッドを試してみてもおもしろいかも。
大丈夫、失敗してもルアー2個分のコストです。まあ中級者以上だと、ロッドの重さとかガイドとか、他の点に我慢ができなくなる可能性が高いですが。
なお、僕は最近ベイトフィネスに頼っているので、選択肢としてはトラギアティップトップ1択。

僕は...ハイギアリールを練習するしかないのかなぁ。
悩み深き6月のタックルバランス思案でした。

スモールマウスは雨の濁りで低活性、ようやく掛かるとアフター回復組で超暴れてフックオフorz
ナマズは行方不明、シーバスは潮回りと釣行タイミングが合わず。久しぶりに狙ったラージは人多すぎと、切ない目に合っています。
こんなときは道具を愛でる。それが僕。
今回は今の僕のようなシビアな釣果な時に、一匹を逃したくない方に向けた記事...になる予定。
さて、(今の僕の釣果のような)アグレッシブでない魚を釣るには、ソリッドティップのロッドは効果的だと思う。
活性が高くて、ガツンガツンとアタックしてくるような時は正直、ロッドなんて何でもいいのだけど、そんな日は年に一度あるかないか。
大抵は、なだめすかしてお願いしまくってやっと軽くバイトしてくれるかどうか。
そんなとき、ロッドのティップがバイトを弾く、というのは結構あることで、バイトが少ないだけに余計に絶望が深い。僕はショートロッド愛好家なので余計にこの傾向があります。
これ、ロッドの曲がりはじめる為に必要な力の問題なんだけど、仕組みは省くけど、ロングロッドはチューブラーでも比較的僅かな力で曲がるので掛けやすい。
またロングロッドは長さを活かして、フッキングのストロークを取れるのでフックアップしやすいし、魚をいなすために動く部分が長いからバラしづらい。
飛距離も出るからメリットは多い...のだけど。
でもロングロッドは取り回しが悪いという難点があって、キャストアキュラシーが悪いしトゥイッチみたいな細かいアクションが付けづらい。
僕の通う藪のなかでロッドを振るような郊外型小規模フィールドではなかなか厳しいものがあるのだ。
そこで僕はソリッドティップのロッドに頼る。
ソリッドティップはティップが僅かな力の入力で曲がるので、魚の口の中にルアーが留まりやすい。
軽くハムハムしてる状態でも、ひとまずフッキングに持っていけるから。
なので、クランキングとかの巻物でラインスラッグの出ない釣りに向いている。
ただ、フッキングはパワーを吸収してしまうので巻きアワセが必要。
ここに矛盾を抱えていて、巻物はローギアのリールがやり易いのだけど、巻きアワセはハイギアでないとやりにくい。
上記のスモールマウスをバラしたときは05カルカッタ50という超ローギアリール、巻き取りは49センチのものを使っていた...。
しかも魚がこっちへ向かって泳いできたので、まあアワセが効かない(涙)
この問題はとりあえず置いておくとして、とにかくソリッドティップは軽いバイトに対しては有用だ。
で、このソリッドティップ、各メーカーから出ているのだけど、実は超安物のパックロッドに多くて、意外に釣れたりする。
スピニング用になるけど、具体的には上州屋で2000円とか3000円とかで売っている餌釣り兼用のヤツだって特性がある。
言わずもがな初心者用。初心者はロッドの扱いに慣れていないので、ぶつけやすいティップをグラスソリッドにして折れにくいようにしているのだと思う。
これが副作用的に食い渋りに効いて、そこそこの値段の専用ロッドより魚を持ってきてくれたりする。
しかもこの手の安物ロッド、ベリーからバッドは、曲がりはじめはあんまり曲がらないグラスのチューブラーだったりして、アワセたときに踏ん張って力を針に伝えてくれる。
で、一定以上の力が掛かると、やっぱりグラスなので粘って耐えてくれたり。
恐るべし上州屋の技術力。
もちろん竿として不満な点はいっぱいあるのだけど(笑)
なんか最近よくバラすドブ川系アングラーの方々(失礼)は、試しにこの手のロッドを試してみてもおもしろいかも。
大丈夫、失敗してもルアー2個分のコストです。まあ中級者以上だと、ロッドの重さとかガイドとか、他の点に我慢ができなくなる可能性が高いですが。
なお、僕は最近ベイトフィネスに頼っているので、選択肢としてはトラギアティップトップ1択。

アルファタックル(alpha tackle) トラギア ティップトップ (TRGR TIP・TOP) C666M
僕は...ハイギアリールを練習するしかないのかなぁ。
悩み深き6月のタックルバランス思案でした。
2019年06月07日
ニゴイさんは河川系アングラーの隣人なんだぜ
ニゴイ。
川をフィールドにしているアングラーなら一度くらい釣ったことのある魚ではなかろうか。

名前の通り、鯉みたいな見た目っぽさはあるのにやっぱり違うという、ビジュアル的にはちょっと損している魚(大きなお世話でしょうね)。
在来種ながらフィッシュイーターでもあり、バスや河川シーバスのいるようなポイントで生活環が重なっているらしく。
外来種の繁殖にも負けずに生息していて、ルアーにも結構食ってくる。
典型的な外道なのだけれど、大きくなれば60センチくらいにもなり、引きは特段強いわけではないもののそのサイズから意外とファイトが大変、裏を返せば結構楽しい魚ではなかろうか。
あんまり専門で狙う人はいないようだけど、個人的には冬やバスが低活性な時にでも積極的にアタックしてくれるので、良き隣人として遊んでもらっている。と勝手に思っている。
まあつまり言いたいのは。
わりと好きなのだ、ニゴイさんのことが。
夕マズメにライズがあるのでミノーを巻いてるとニゴイさんだったり。

ナマズの代わりに。

ラージ、スモールマウスの代わりに。

シーバスの代わりに。

ちなみに食べても味は不味くはない。
ただ骨が多いので料理法は揚げるに限る模様。
ずいぶん昔に読んだ本に書いてあったのだけども、縄文時代前期の貝塚からニゴイの骨が見つかるのに、後期になると減ってくるという研究もあるそうな。
やっぱり小骨が食べづらくて、人間知恵と余裕が出てくると、小さくてももっと美味しい魚に走るらしい。
ちなみに縄文後期の貝塚には鮎の骨が増えるという。
ただ、皆がガチで捕りはじめるとすぐ絶滅しそうなので、程々に楽しみたいと思うこの頃。
ということで僕はニゴイさんと良好な関係を築いていきたいので、皆様も優しく接してあげていただくと嬉しいです。
川をフィールドにしているアングラーなら一度くらい釣ったことのある魚ではなかろうか。

名前の通り、鯉みたいな見た目っぽさはあるのにやっぱり違うという、ビジュアル的にはちょっと損している魚(大きなお世話でしょうね)。
在来種ながらフィッシュイーターでもあり、バスや河川シーバスのいるようなポイントで生活環が重なっているらしく。
外来種の繁殖にも負けずに生息していて、ルアーにも結構食ってくる。
典型的な外道なのだけれど、大きくなれば60センチくらいにもなり、引きは特段強いわけではないもののそのサイズから意外とファイトが大変、裏を返せば結構楽しい魚ではなかろうか。
あんまり専門で狙う人はいないようだけど、個人的には冬やバスが低活性な時にでも積極的にアタックしてくれるので、良き隣人として遊んでもらっている。と勝手に思っている。
まあつまり言いたいのは。
わりと好きなのだ、ニゴイさんのことが。
夕マズメにライズがあるのでミノーを巻いてるとニゴイさんだったり。

ナマズの代わりに。

ラージ、スモールマウスの代わりに。

シーバスの代わりに。

ちなみに食べても味は不味くはない。
ただ骨が多いので料理法は揚げるに限る模様。
ずいぶん昔に読んだ本に書いてあったのだけども、縄文時代前期の貝塚からニゴイの骨が見つかるのに、後期になると減ってくるという研究もあるそうな。
やっぱり小骨が食べづらくて、人間知恵と余裕が出てくると、小さくてももっと美味しい魚に走るらしい。
ちなみに縄文後期の貝塚には鮎の骨が増えるという。
ただ、皆がガチで捕りはじめるとすぐ絶滅しそうなので、程々に楽しみたいと思うこの頃。
ということで僕はニゴイさんと良好な関係を築いていきたいので、皆様も優しく接してあげていただくと嬉しいです。
2019年06月05日
天才的な発想がイマイチな結果に終わったルアーだぜ
日々生まれては消えていくバスルアー達。
多くはひとつのベンチマークに対するフォロワーだったりするのだけど、中には本当に革新性を感じたりするものもある。
そういうものは、売れる場合もあるのだけど、確かに革新的ではあるけど、だから? というものもあり、人間の創造性の奥深さを感じさせる。
今回ご紹介するのは、もしかしたらその中のひとつかもしれないラッキークラフト初期の作品。
彼の名はシンバルバイブ。
今は廃盤の、良き時代の流星。

鏡合わせなふたつの鉄板を大きなスプリットリングで繋いだ、全く新しいデザインのバイブレーションとしてリリースされたもの。デビューは2000年頃じゃなかったかな?
世はバスブームのピーク。しかも大人気のラッキークラフトのルアーということでなかなか売れた商品だったのではなかろうかと。
構造だけでなくコンセプトもユニーク。
目的は、シャローエリアで遠投して、ボトムに引っ掛からずに巻けるルアー。当時は大遠投できるルアーはヘドンかコーモランのソナーのような鉄板バイブくらいだった。OSP 阿修羅ミノーもジャッカルTN50もあと5年ほど登場を待たなければならない時代(というかその2社はまだ存在していない)。
そのために、遠投できる鉄板ルアーでありながらストンと沈ませない為に、本体に軽量アルミ合金を用いて、さらに二枚を重ねるという新発想。
実際、これは効果があり、当時のルアーの中ではかなり飛び、そして水深2メートル迄くらいのおかっぱりでよくあるエリアを巻いてくるのに適していた。

この独特のヘッド形状。不思議なことに、隙間が開いているにも関わらず、この形が水をつかんでルアーを動かしてくれる。
当時の僕はこのデザインにやられ、作った人は天才かと思った。
そして実際、それなりに魚を持ってきてくれるルアーだった。
それなりに...というのは、欠点もあるルアーだからだ。
ロングセラーになれなかったモノというのはやはり理由があって。
まず、アクションのレスポンスが微妙。
その形状のせいか速巻きでないとちゃんとアクションしてくれない。立ち上がりも良いとは言えないので、小技は利かないタイプ。
またフォール姿勢は固定できず、落とすとヒラヒラと右や左に横を向いて明後日の方向へ。
あと海水の使用もできない。アルミ合金が塩に弱いらしく、使ってると、特にシンバルの内側から白い粉上の錆が噴いてくる。ちなみに管理が悪いと淡水でも出る。
あと、名前。
シンバルバイブ。
ふたつのメタルブレードが向き合ったルアー。
あ、これきっと巻くとぶつかってシンバルみたいに音が出るんだな。
↓
しねーじゃん。
ってなった人を一人だけ知ってます。
これのせいで廃盤に(てのは冗談ですよ)。
まあそんな使いどころを限定されるルアーではあるのだけれど、おかっぱり時のアドバンテージは依然持っているルアー。
ひたすら投げて巻きたい時のシャローエリア、プレッシャーが高くて誰より遠くに投げたいシャローエリア、風が吹いていて他のルアーじゃ飛ばせないシャローエリア、といった、あともうちょっとのシャローエリアで効くのではなかろうか。
廃盤だけど流通量も多かったので、未だに探せば結構出てくるルアー。
ひとつくらいタックルボックスに入れていても損はないと思います。
多くはひとつのベンチマークに対するフォロワーだったりするのだけど、中には本当に革新性を感じたりするものもある。
そういうものは、売れる場合もあるのだけど、確かに革新的ではあるけど、だから? というものもあり、人間の創造性の奥深さを感じさせる。
今回ご紹介するのは、もしかしたらその中のひとつかもしれないラッキークラフト初期の作品。
彼の名はシンバルバイブ。
今は廃盤の、良き時代の流星。

鏡合わせなふたつの鉄板を大きなスプリットリングで繋いだ、全く新しいデザインのバイブレーションとしてリリースされたもの。デビューは2000年頃じゃなかったかな?
世はバスブームのピーク。しかも大人気のラッキークラフトのルアーということでなかなか売れた商品だったのではなかろうかと。
構造だけでなくコンセプトもユニーク。
目的は、シャローエリアで遠投して、ボトムに引っ掛からずに巻けるルアー。当時は大遠投できるルアーはヘドンかコーモランのソナーのような鉄板バイブくらいだった。OSP 阿修羅ミノーもジャッカルTN50もあと5年ほど登場を待たなければならない時代(というかその2社はまだ存在していない)。
そのために、遠投できる鉄板ルアーでありながらストンと沈ませない為に、本体に軽量アルミ合金を用いて、さらに二枚を重ねるという新発想。
実際、これは効果があり、当時のルアーの中ではかなり飛び、そして水深2メートル迄くらいのおかっぱりでよくあるエリアを巻いてくるのに適していた。

この独特のヘッド形状。不思議なことに、隙間が開いているにも関わらず、この形が水をつかんでルアーを動かしてくれる。
当時の僕はこのデザインにやられ、作った人は天才かと思った。
そして実際、それなりに魚を持ってきてくれるルアーだった。
それなりに...というのは、欠点もあるルアーだからだ。
ロングセラーになれなかったモノというのはやはり理由があって。
まず、アクションのレスポンスが微妙。
その形状のせいか速巻きでないとちゃんとアクションしてくれない。立ち上がりも良いとは言えないので、小技は利かないタイプ。
またフォール姿勢は固定できず、落とすとヒラヒラと右や左に横を向いて明後日の方向へ。
あと海水の使用もできない。アルミ合金が塩に弱いらしく、使ってると、特にシンバルの内側から白い粉上の錆が噴いてくる。ちなみに管理が悪いと淡水でも出る。
あと、名前。
シンバルバイブ。
ふたつのメタルブレードが向き合ったルアー。
あ、これきっと巻くとぶつかってシンバルみたいに音が出るんだな。
↓
しねーじゃん。
ってなった人を一人だけ知ってます。
これのせいで廃盤に(てのは冗談ですよ)。
まあそんな使いどころを限定されるルアーではあるのだけれど、おかっぱり時のアドバンテージは依然持っているルアー。
ひたすら投げて巻きたい時のシャローエリア、プレッシャーが高くて誰より遠くに投げたいシャローエリア、風が吹いていて他のルアーじゃ飛ばせないシャローエリア、といった、あともうちょっとのシャローエリアで効くのではなかろうか。
廃盤だけど流通量も多かったので、未だに探せば結構出てくるルアー。
ひとつくらいタックルボックスに入れていても損はないと思います。