2018年07月25日
なんだかいいナマズの写真が撮れたので載っけてみたんだぜ
酷暑にようやく終わりが見えてきた気がした夜。
このところ忙しさと暑さで心身共にノビていた僕は、たまたま比較的早く仕事の終わった夜に癒されに出掛けました。
場所は近所の川。このブログでよく出てる、スモールだのニゴイを釣っているいつものところです。
久しぶりに夜風が気持ちいい日。
いつも通りディサイダー7の朝溝スプールてベイトフィネス、ロッドはマニアックなテレスコモバイルベイトロッド、トラギアティップトップC636MLを装備。
このブログでは毎度お馴染みラパラCDJ7が弾です。
ちょっと涼しくなったとはいえまだまだ熱かろう川の水。瀬を撫でるようにトレースしていくが、反応なし。
粘ったところで厳しそうなので、夜の河原を徘徊...もとい、ラン&ガン。
生命感は無くないが、意外と浅場にポジショニングしている予感。歩いていくと、足音に気づいた魚が水際からダッシュで逃げていく笑
多分鯉だけど、夜は意外と岸寄りにいるのね。浅場の方が水が冷えやすいのかもしれない。
しかし夜で見えなくても魚は敏感だなぁ。
そんな状況だったのでディスタンス遠めにアプローチ。
釣り下って行くと、瀬尻の岸際、水深20センチくらいのところでヒット。

サイズは40センチいかないくらいの若いナマズ。
CDJにとって典型的な掛かり方でバックリ食ってくれました。
いい感じのプールがあったので記念撮影。
その後はイマイチ反応がなくなったので早めに切り上げ納竿としました。
トラギアティップトップは使って2年目になるけど、この手の気軽な夜釣りには合っている印象。
パックロッドなので、特にバットのアクションがイマイチだけど、商品名の通りティップはソフトで食い込みがよく、ただ巻きが基本の夜釣りではちょうどいい。ベリーへのアクションの流れもスムーズ。
バットが仕事しないので飛距離は出ないが笑
代わりに思ったよりパワーがある印象。近距離戦なら色んな魚と戦える。
浮世の夕涼みならちょうどいい懐刀となることでしょう。
夏は盛り。
願わくは、この国の夏が穏やかならんことを。
月の頃は 寐に行夏の 川辺哉
(杉山杉風)
このところ忙しさと暑さで心身共にノビていた僕は、たまたま比較的早く仕事の終わった夜に癒されに出掛けました。
場所は近所の川。このブログでよく出てる、スモールだのニゴイを釣っているいつものところです。
久しぶりに夜風が気持ちいい日。
いつも通りディサイダー7の朝溝スプールてベイトフィネス、ロッドはマニアックなテレスコモバイルベイトロッド、トラギアティップトップC636MLを装備。

アルファタックル(alpha tackle) TRGR TIP・TOP C636ML
このブログでは毎度お馴染みラパラCDJ7が弾です。
ちょっと涼しくなったとはいえまだまだ熱かろう川の水。瀬を撫でるようにトレースしていくが、反応なし。
粘ったところで厳しそうなので、夜の河原を徘徊...もとい、ラン&ガン。
生命感は無くないが、意外と浅場にポジショニングしている予感。歩いていくと、足音に気づいた魚が水際からダッシュで逃げていく笑
多分鯉だけど、夜は意外と岸寄りにいるのね。浅場の方が水が冷えやすいのかもしれない。
しかし夜で見えなくても魚は敏感だなぁ。
そんな状況だったのでディスタンス遠めにアプローチ。
釣り下って行くと、瀬尻の岸際、水深20センチくらいのところでヒット。

サイズは40センチいかないくらいの若いナマズ。
CDJにとって典型的な掛かり方でバックリ食ってくれました。
いい感じのプールがあったので記念撮影。
その後はイマイチ反応がなくなったので早めに切り上げ納竿としました。
トラギアティップトップは使って2年目になるけど、この手の気軽な夜釣りには合っている印象。
パックロッドなので、特にバットのアクションがイマイチだけど、商品名の通りティップはソフトで食い込みがよく、ただ巻きが基本の夜釣りではちょうどいい。ベリーへのアクションの流れもスムーズ。
バットが仕事しないので飛距離は出ないが笑
代わりに思ったよりパワーがある印象。近距離戦なら色んな魚と戦える。
浮世の夕涼みならちょうどいい懐刀となることでしょう。
夏は盛り。
願わくは、この国の夏が穏やかならんことを。
月の頃は 寐に行夏の 川辺哉
(杉山杉風)
2018年07月19日
バスの息切れについて心配してみるんだぜ
命に関わる猛暑が続いております。
特に豪雨の被災地は更なるダメージを受けていることでしょう。
一日でも早い復興をお祈りしています。
このところ仕事が立て込んでいることもありますが、この暑さにやられて釣りに行けていません。
ただ行ったところで、水温が高すぎて厳しいだろうという予想も。
7月に釣ったのはこのプチスモール1匹のみ。

さて、今回は暑さで熱されているであろう、内水面の水温と酸素の話。
バスの生態を勝手に心配するシリーズです。
水温が高すぎて魚の活性が下がるのはよくある話。
特に水温が30℃くらいまで上がると結構顕著に顕れると感じる。
魚は変温動物なので水温が体温と言っても過言ではない。人間だと体温が2℃も変われば、高熱か低体温症になるのだけど、魚は対応範囲が広いとはいえ、暑いとやっぱりバテる。
この辺は体内の酵素活性やらの話になるのだけど、それはまた別の機会にして、今回は酸素の話に絞って心配してみる。
肺魚みたいな特殊なのを除けば、魚はみんな水に溶け込んだ酸素を呼吸に使っている。
水に溶け込んだ酸素を溶存酸素といい、その量を溶存酸素量(DO)で表す。
溶存酸素量は環境に依るのだけど、一般的には水が冷たいほど高く、熱いほど低くなる。
詳しくは下記のグラフ参照ください。

※新潟市HPより。
(http://www.city.niigata.lg.jp/smph/iryo/shoku/syokuei/shokueishisetsu/eisei_ken/900tisiki/suisitu/mamedo.html)
バスフィッシングに限って考えると、ラージマウスの適水温は大体20℃くらいと聞いたことがある。
その時の最大溶存酸素量は8.84mg/L 。
最近の猛暑でこのくらい上がっているだろうと思われる30℃だと7.53mg/L 。
乱暴な計算で大体16%くらい減っていることになる。
これを人間に置き換えると、標高1600メートルの高地に行ったくらいの空気の薄さだと思えばいいか。
※標高が10メートル上がるごとに気圧は1ヘクトパスカルづつ下がると言われる説を採用。
標高1000メートルの高地なら空気は平地より100ヘクトパスカル下がる→ざっくり普段の平地の気圧を1000ヘクトパスカルとして(普段の天気予報図を参照ください)、10%くらい薄くなっている...かな。
実際、高度10000メートルだからといって空気がゼロにはならないのだけど。
アスリートが高地トレーニングするくらいの環境だ。
想像してほしい。風邪引いて39℃の高熱の最中、山の上に連れていかれて、ダッシュしないとご飯抜きよと言われたとき、どれだけテンションを保てるか。
僕は無理です。生きる希望を無くします。
しかもこれは他に要素が無い前提。
溶存酸素量はどれだけ水がキレイかを測る指標にも使われる。水がキレイならばその分、水中の生物量は少なく、使われる酸素が少ないという考え方だ。
大まかに言えばプランクトンが多いと彼らも動物なので呼吸をし、その分酸素が使われるので溶存酸素量は減る。
水温が高いとこの手のプランクトンは増殖するので、極端な例で言えば赤潮やアオコが発生しているような状態になる。
魚にとってはますます息苦しくなるのだ。
実際に赤潮で魚が酸欠で死ぬのはこういうことだ。
※水中に水草があったり(光合成)、撹拌要因があった場合はこの限りではありません。
アオコが発生した池の溶存酸素量は2mg/Lくらいらしい。平常時の23%程度しかない。
人間に置き換えれば39℃の高熱の中、エベレスト山頂に無酸素登頂しろという状態。
なんだ、ただのあの世じゃないか。
死以外の想像ができない...。
そういうことで、リアルな生存の為に魚は少しでも涼しく、息ができる環境を求める。
具体的には、
湧き水:水温が低く、水が澄んでいてプランクトンも少ない
ウィード:藻が酸素を作りだし、日陰も提供してくれる(湧き水のそばに生えることが多い)
流れ込み:水がかき回されて溶存酸素が増える
瀬:上記に同じ
といったところか。
釣り的に言えば、ポイントを絞りやすくもあるのだけど。
個人的にはこの時期は風がある日のローライト時間に実績がある。
それも風が正面から当たるシャローのワンド。
昔、潮来の王さまが言ってました。風が吹いたらスピナーベイトと。
しかし、度を越した暑さには人間の方がやられてしまいかねない。
この時期の釣りには皆様、充分な熱中症対策を。
僕? 僕は仕事で釣りに行けません。
これぞ一番の対策orz
特に豪雨の被災地は更なるダメージを受けていることでしょう。
一日でも早い復興をお祈りしています。
このところ仕事が立て込んでいることもありますが、この暑さにやられて釣りに行けていません。
ただ行ったところで、水温が高すぎて厳しいだろうという予想も。
7月に釣ったのはこのプチスモール1匹のみ。

さて、今回は暑さで熱されているであろう、内水面の水温と酸素の話。
バスの生態を勝手に心配するシリーズです。
水温が高すぎて魚の活性が下がるのはよくある話。
特に水温が30℃くらいまで上がると結構顕著に顕れると感じる。
魚は変温動物なので水温が体温と言っても過言ではない。人間だと体温が2℃も変われば、高熱か低体温症になるのだけど、魚は対応範囲が広いとはいえ、暑いとやっぱりバテる。
この辺は体内の酵素活性やらの話になるのだけど、それはまた別の機会にして、今回は酸素の話に絞って心配してみる。
肺魚みたいな特殊なのを除けば、魚はみんな水に溶け込んだ酸素を呼吸に使っている。
水に溶け込んだ酸素を溶存酸素といい、その量を溶存酸素量(DO)で表す。
溶存酸素量は環境に依るのだけど、一般的には水が冷たいほど高く、熱いほど低くなる。
詳しくは下記のグラフ参照ください。

※新潟市HPより。
(http://www.city.niigata.lg.jp/smph/iryo/shoku/syokuei/shokueishisetsu/eisei_ken/900tisiki/suisitu/mamedo.html)
バスフィッシングに限って考えると、ラージマウスの適水温は大体20℃くらいと聞いたことがある。
その時の最大溶存酸素量は8.84mg/L 。
最近の猛暑でこのくらい上がっているだろうと思われる30℃だと7.53mg/L 。
乱暴な計算で大体16%くらい減っていることになる。
これを人間に置き換えると、標高1600メートルの高地に行ったくらいの空気の薄さだと思えばいいか。
※標高が10メートル上がるごとに気圧は1ヘクトパスカルづつ下がると言われる説を採用。
標高1000メートルの高地なら空気は平地より100ヘクトパスカル下がる→ざっくり普段の平地の気圧を1000ヘクトパスカルとして(普段の天気予報図を参照ください)、10%くらい薄くなっている...かな。
実際、高度10000メートルだからといって空気がゼロにはならないのだけど。
アスリートが高地トレーニングするくらいの環境だ。
想像してほしい。風邪引いて39℃の高熱の最中、山の上に連れていかれて、ダッシュしないとご飯抜きよと言われたとき、どれだけテンションを保てるか。
僕は無理です。生きる希望を無くします。
しかもこれは他に要素が無い前提。
溶存酸素量はどれだけ水がキレイかを測る指標にも使われる。水がキレイならばその分、水中の生物量は少なく、使われる酸素が少ないという考え方だ。
大まかに言えばプランクトンが多いと彼らも動物なので呼吸をし、その分酸素が使われるので溶存酸素量は減る。
水温が高いとこの手のプランクトンは増殖するので、極端な例で言えば赤潮やアオコが発生しているような状態になる。
魚にとってはますます息苦しくなるのだ。
実際に赤潮で魚が酸欠で死ぬのはこういうことだ。
※水中に水草があったり(光合成)、撹拌要因があった場合はこの限りではありません。
アオコが発生した池の溶存酸素量は2mg/Lくらいらしい。平常時の23%程度しかない。
人間に置き換えれば39℃の高熱の中、エベレスト山頂に無酸素登頂しろという状態。
なんだ、ただのあの世じゃないか。
死以外の想像ができない...。
そういうことで、リアルな生存の為に魚は少しでも涼しく、息ができる環境を求める。
具体的には、
湧き水:水温が低く、水が澄んでいてプランクトンも少ない
ウィード:藻が酸素を作りだし、日陰も提供してくれる(湧き水のそばに生えることが多い)
流れ込み:水がかき回されて溶存酸素が増える
瀬:上記に同じ
といったところか。
釣り的に言えば、ポイントを絞りやすくもあるのだけど。
個人的にはこの時期は風がある日のローライト時間に実績がある。
それも風が正面から当たるシャローのワンド。
昔、潮来の王さまが言ってました。風が吹いたらスピナーベイトと。
しかし、度を越した暑さには人間の方がやられてしまいかねない。
この時期の釣りには皆様、充分な熱中症対策を。
僕? 僕は仕事で釣りに行けません。
これぞ一番の対策orz
Posted by 大盛貝塚 at
07:37
│Comments(0)
2018年07月05日
バラシ対策に大事なのは実は「伸び」ではなく「縮み」である疑惑を感じているぜ
主にシーバスを釣るときに、バラシ対策にナイロンラインを使う、ということを最近やっている。
効果はまだわからない。何せシーバス釣れていないから涙
ただ、バラシ対策はラインを変えればいいというだけではなく、結局はトータルのタックルバランスの問題である。ということは何となく解ってきている。
では、機能としてバラシを抑える為に最も必要なものは何だろう。
僕が最近感じるのは、魚が暴れてもエラ洗いしても、常にテンションを一定に保つことが重要ということだ。
当たり前の事ではあるけど、それをタックルに反映させるのは様々なアプローチがあって困る。
ナイロンラインがバラシ対策に有効なのは、素材特有の伸びがあってバイトの時に弾かないからだと言われる。これは間違いではないはず。
でも僕が感じるのは、それよりも掛けた後、それこそ針が魚の口に刺さった直後のコンマ何秒の時間から縮む=オートマチックにラインにテンションがかかるから、というのが実体ではなかろうかと。
存在しないけど、仮に低反発ナイロンなる、伸びるけれど縮むのが遅い素材があったとして、シーバスに使うとどうなるか。
バイト→甘掛かり→ヘッドシェイク→糸が伸びたままの状態でルアーが振られる→バレる。
となりそう。
アングラーの体感としては、バイトは拾えるのにファイト一秒ですぐバレる、という感じかな。
この辺りはロッドのアクションやファイト時のリトリーブも影響するので難しい。
ただおもしろいのは、別カテゴリでは、たとえばエリアトラウトが逆の発想で克服していることだ。
トーナメントのレベルだと特に感度が求められるエリアトラウトは、極細PEやエステルラインといった伸びないラインが使われる。
バイトを掛ける為の送り込みはスーパーウルトラライトのロッドのティップが仕事し、マス属特有のローリングする暴れ方には、スローテーパー気味なロッドのバットセクションが吸収することで対応。
そして糸そのもののテンションを保つのためには、ユルユルなドラグ設定のリールをゴリ巻きすることだ。
魚が反転して強く引こうが何しようが、とにかく巻き続ける。
細かいテンション調整はドラグに任せて、アングラーは巻き続けることで糸のテンションを張り続けるのだ。
管釣りに行くとそこらじゅうでチリチリとドラグが鳴り響くのはこのためだ。
伸びないラインをロッドとドラグとアングラーで何とかねじ伏せているのがこのセッティング。
じゃあこれをシーバスに応用できるか。
やったことありますが、結論は正直しんどかった。
セイゴくらいなら問題ないのだけど、フッコ以上のサイズのシーバスに対しては、引きが強すぎて上手くいかなかった。
ユルユルなドラグでは魚が全然寄ってこないし、急な突っ込みが来るとどうしても竿でタメようと体が動いてしまい、突っ込み終わった瞬間にバレてしまう。
成功させるにはスローテーパー気味のロッドと性能の良いドラグ、走られても障害物に巻かれないオープンなフィールド、そして何があっても巻き続けるという強靭な意思が必要。
僕には何より心が足りなかった笑
話を戻すと、要するにアングラー方向へ常に引っ張り続ける力をかけ続けるセッティング(もしくはテクニック)が必要で、ナイロンラインは伸びて「縮む」特性をもってアングラーを助けているのだろうと考える次第です。
本当は船釣りで使うようなゴムクッションがあればいいのに...と思っている。
ラインシステムに組み込めれば、リーダーがフロロでもロッドが多少固くても対応できるのに。
皆様方におかれまして、このリーダーはよく縮む! というものがありましたら教えて頂ければと思います。
効果はまだわからない。何せシーバス釣れていないから涙
ただ、バラシ対策はラインを変えればいいというだけではなく、結局はトータルのタックルバランスの問題である。ということは何となく解ってきている。
では、機能としてバラシを抑える為に最も必要なものは何だろう。
僕が最近感じるのは、魚が暴れてもエラ洗いしても、常にテンションを一定に保つことが重要ということだ。
当たり前の事ではあるけど、それをタックルに反映させるのは様々なアプローチがあって困る。
ナイロンラインがバラシ対策に有効なのは、素材特有の伸びがあってバイトの時に弾かないからだと言われる。これは間違いではないはず。
でも僕が感じるのは、それよりも掛けた後、それこそ針が魚の口に刺さった直後のコンマ何秒の時間から縮む=オートマチックにラインにテンションがかかるから、というのが実体ではなかろうかと。
存在しないけど、仮に低反発ナイロンなる、伸びるけれど縮むのが遅い素材があったとして、シーバスに使うとどうなるか。
バイト→甘掛かり→ヘッドシェイク→糸が伸びたままの状態でルアーが振られる→バレる。
となりそう。
アングラーの体感としては、バイトは拾えるのにファイト一秒ですぐバレる、という感じかな。
この辺りはロッドのアクションやファイト時のリトリーブも影響するので難しい。
ただおもしろいのは、別カテゴリでは、たとえばエリアトラウトが逆の発想で克服していることだ。
トーナメントのレベルだと特に感度が求められるエリアトラウトは、極細PEやエステルラインといった伸びないラインが使われる。
バイトを掛ける為の送り込みはスーパーウルトラライトのロッドのティップが仕事し、マス属特有のローリングする暴れ方には、スローテーパー気味なロッドのバットセクションが吸収することで対応。
そして糸そのもののテンションを保つのためには、ユルユルなドラグ設定のリールをゴリ巻きすることだ。
魚が反転して強く引こうが何しようが、とにかく巻き続ける。
細かいテンション調整はドラグに任せて、アングラーは巻き続けることで糸のテンションを張り続けるのだ。
管釣りに行くとそこらじゅうでチリチリとドラグが鳴り響くのはこのためだ。
伸びないラインをロッドとドラグとアングラーで何とかねじ伏せているのがこのセッティング。
じゃあこれをシーバスに応用できるか。
やったことありますが、結論は正直しんどかった。
セイゴくらいなら問題ないのだけど、フッコ以上のサイズのシーバスに対しては、引きが強すぎて上手くいかなかった。
ユルユルなドラグでは魚が全然寄ってこないし、急な突っ込みが来るとどうしても竿でタメようと体が動いてしまい、突っ込み終わった瞬間にバレてしまう。
成功させるにはスローテーパー気味のロッドと性能の良いドラグ、走られても障害物に巻かれないオープンなフィールド、そして何があっても巻き続けるという強靭な意思が必要。
僕には何より心が足りなかった笑
話を戻すと、要するにアングラー方向へ常に引っ張り続ける力をかけ続けるセッティング(もしくはテクニック)が必要で、ナイロンラインは伸びて「縮む」特性をもってアングラーを助けているのだろうと考える次第です。
本当は船釣りで使うようなゴムクッションがあればいいのに...と思っている。
ラインシステムに組み込めれば、リーダーがフロロでもロッドが多少固くても対応できるのに。
皆様方におかれまして、このリーダーはよく縮む! というものがありましたら教えて頂ければと思います。
2018年07月01日
僕のバスフィッシングはこの一本のワームから始まったんだぜ
それがたとえ何十年前の事でも、人生におけるターニングポイントはいつまでたっても鮮明に覚えているもので、しかも得てしてそういう事柄は他人にとっては非常に些細なことだったりする。
僕にとってその一つが、人生で初めてブラックバスを釣った日であり、その一匹を連れてきたルアーが、スライダーワームだった。
あれはたしか10才の夏の日。
少し前から釣りにハマっていた僕は、友人の家族に連れられて琵琶湖の北湖にある湖水浴場に来ていた。
琵琶湖にはいくつか、海水浴場のような、湖水浴ができる砂浜があって、僕らはそこに連れられてひとしきり泳いで遊んだ。
当時も琵琶湖はバスフィッシングのメジャーレイクで、ブラックバスが釣れることは子供でも知っているくらいのスポットだった。引率者の迷惑など何も考えないガキが竿を持っていったのだろうことは想像に難くない。
竿は量販店で親に買ってもらった2.4メートルの投げ竿。リールはじいさまから貰った年代物のオリムピックのスピニング。投げ釣り用の着色された5号ナイロンが往年のまま巻いてあり、僕はそのままスライダーワームをテキサスリグで結んだ。色はグリーンカモだ。確か一本しか持っておらず、拾ったものだったかもしれない。そんなことまで覚えている。
膝まで水に浸かり、沖に向かって遠投。ブレイクを狙う。
後に村上晴彦氏によって琵琶湖の砂浜の遠投メソッドが広められるのだが、はからずもそれに近しい釣り方だった。狙ったわけではない。なんのことはない、ただ場所が砂浜だったので、以前父親と一緒に行ったキス釣りに倣っただけだ。
沖に投げたスライダーワームを、飽きるほど読んだバスフィッシングの入門書の通り、底を跳ねるようにパンプさせる。
アタリは、さほど時間がかからずに来た。
「コンコン」と竿先を叩くような。
糸を送り込んで、心の中で三つ数える。これも入門書に書いてあった通り。僕はマジメなのだ。
いち。
に。
さん。
大きく煽った投げ竿に重みが乗る。竿先に生命感が伝わる。
僕は無我夢中でリールを巻いた。神様に祈りながら。外れるな、外れるな、外れるな...。
気がつけば、目の前にバスがぶら下がっていた。
淡いグリーンの魚体。噂に違わぬ大きな口。大きさは、たぶん、30センチ程度。しかしビニール袋に入れて眺めたその魚は、それまでの、そしてその後の人生においても釣ったことのないくらい大きく思えた。
だから僕の中でルアーと言えば、ワームと言えばスライダーワームなのだ。
ボックスを整理していて出てきた年代物のスライダーを見つけてしまい、僕の心は少年時代へ、瞬時に舞い戻る。

ところでこのスライダーワーム、バスフィッシング黎明期に一世を風靡したフィネスの走りとして有名だ。広めたのは田辺哲男と言われる。
スプリットショットリグはスライダーワームと共にバサーの間に広がったのだそうな。ミミズそっくりなシェイプが、フィネスなリグにぴったりイメージが合う。
しかし最近知ったのだが、このスライダーワーム、本来は小魚をイミテートさせるのが正解らしい。
確かにノンソルトのマテリアルは若干の浮力があり、ノーシンカーやジグヘッドでスイミングさせるとライブリーに動く。
パッケージのイラストにもある、メーカーが出している公式の専用ジグヘッド、スライダーヘッドもスイミングを前提とした形状だ。

あまりに形がミミズすぎて、だったらミミズのフトコロなんて再現するなよとか思うのだが、お陰で騙されたアングラーが多数。まあミミズっぽく使ってもそれなりに釣れたのだろうけど。
稀に今でも新品を見かけるので、当地では現役で製造されているのかもしれない。
ちなみに昔、3インチバージョンがあったが、太さは同じで長さだけ短くなっており、特有のぬめっとしたテールが揺れるアクションがスポイルされてイマイチだった。使うなら普通の4インチがオススメだ。
しかし今では、他に優秀なワームが多数あるので、確かに敢えてスライダーワームを使うシチュエーションは中々思い当たらない。よってデッドストックは死蔵のまま減ることがない。
そこで僕のオススメは、カッターナイフで縦に4つ割にした極細チューン。勝手に「スレンダーワーム」なんて名前をつけていた。
4インチのまま細くなったスライダーは、ダウンショットで使うとアクションさせなくても勝手にフワッと動いてくれて、子バスやギルがうどんをすするように食ってくれるのでセコ釣りにマッチする。まあ10本割くと40本分できてしまうから結局減らないのだけど笑
僕にとってその一つが、人生で初めてブラックバスを釣った日であり、その一匹を連れてきたルアーが、スライダーワームだった。
あれはたしか10才の夏の日。
少し前から釣りにハマっていた僕は、友人の家族に連れられて琵琶湖の北湖にある湖水浴場に来ていた。
琵琶湖にはいくつか、海水浴場のような、湖水浴ができる砂浜があって、僕らはそこに連れられてひとしきり泳いで遊んだ。
当時も琵琶湖はバスフィッシングのメジャーレイクで、ブラックバスが釣れることは子供でも知っているくらいのスポットだった。引率者の迷惑など何も考えないガキが竿を持っていったのだろうことは想像に難くない。
竿は量販店で親に買ってもらった2.4メートルの投げ竿。リールはじいさまから貰った年代物のオリムピックのスピニング。投げ釣り用の着色された5号ナイロンが往年のまま巻いてあり、僕はそのままスライダーワームをテキサスリグで結んだ。色はグリーンカモだ。確か一本しか持っておらず、拾ったものだったかもしれない。そんなことまで覚えている。
膝まで水に浸かり、沖に向かって遠投。ブレイクを狙う。
後に村上晴彦氏によって琵琶湖の砂浜の遠投メソッドが広められるのだが、はからずもそれに近しい釣り方だった。狙ったわけではない。なんのことはない、ただ場所が砂浜だったので、以前父親と一緒に行ったキス釣りに倣っただけだ。
沖に投げたスライダーワームを、飽きるほど読んだバスフィッシングの入門書の通り、底を跳ねるようにパンプさせる。
アタリは、さほど時間がかからずに来た。
「コンコン」と竿先を叩くような。
糸を送り込んで、心の中で三つ数える。これも入門書に書いてあった通り。僕はマジメなのだ。
いち。
に。
さん。
大きく煽った投げ竿に重みが乗る。竿先に生命感が伝わる。
僕は無我夢中でリールを巻いた。神様に祈りながら。外れるな、外れるな、外れるな...。
気がつけば、目の前にバスがぶら下がっていた。
淡いグリーンの魚体。噂に違わぬ大きな口。大きさは、たぶん、30センチ程度。しかしビニール袋に入れて眺めたその魚は、それまでの、そしてその後の人生においても釣ったことのないくらい大きく思えた。
だから僕の中でルアーと言えば、ワームと言えばスライダーワームなのだ。
ボックスを整理していて出てきた年代物のスライダーを見つけてしまい、僕の心は少年時代へ、瞬時に舞い戻る。

ところでこのスライダーワーム、バスフィッシング黎明期に一世を風靡したフィネスの走りとして有名だ。広めたのは田辺哲男と言われる。
スプリットショットリグはスライダーワームと共にバサーの間に広がったのだそうな。ミミズそっくりなシェイプが、フィネスなリグにぴったりイメージが合う。
しかし最近知ったのだが、このスライダーワーム、本来は小魚をイミテートさせるのが正解らしい。
確かにノンソルトのマテリアルは若干の浮力があり、ノーシンカーやジグヘッドでスイミングさせるとライブリーに動く。
パッケージのイラストにもある、メーカーが出している公式の専用ジグヘッド、スライダーヘッドもスイミングを前提とした形状だ。

あまりに形がミミズすぎて、だったらミミズのフトコロなんて再現するなよとか思うのだが、お陰で騙されたアングラーが多数。まあミミズっぽく使ってもそれなりに釣れたのだろうけど。
稀に今でも新品を見かけるので、当地では現役で製造されているのかもしれない。
ちなみに昔、3インチバージョンがあったが、太さは同じで長さだけ短くなっており、特有のぬめっとしたテールが揺れるアクションがスポイルされてイマイチだった。使うなら普通の4インチがオススメだ。
しかし今では、他に優秀なワームが多数あるので、確かに敢えてスライダーワームを使うシチュエーションは中々思い当たらない。よってデッドストックは死蔵のまま減ることがない。
そこで僕のオススメは、カッターナイフで縦に4つ割にした極細チューン。勝手に「スレンダーワーム」なんて名前をつけていた。
4インチのまま細くなったスライダーは、ダウンショットで使うとアクションさせなくても勝手にフワッと動いてくれて、子バスやギルがうどんをすするように食ってくれるのでセコ釣りにマッチする。まあ10本割くと40本分できてしまうから結局減らないのだけど笑