2018年04月24日
リュウキ vs シルバークリーク こいつらの闘いはガチだぜ
今、渓流ミノー業界では清水を湧水で洗うような闘いが繰り広げられられている。
ここ数年、王座に君臨しているのがDuoのスピアヘッドリュウキ。

間違いないアクションと低価格で渓流ミノー界を席巻し、定番中の定番の地位を確立。アングラーの所有率はかなり高いのではないだろうか。
その王者にガチンコの闘いを挑んだのは、日本釣具業界の勇、巨人・ダイワだ。かつての自社の渓流ブランド、シルバークリークの名をリバイバルさせ、後発ながらリュウキにガチンコの闘いを仕掛けてきた。

その資本力と、リーズナブルで質の高いルアーを送り続ける開発力は侮れない。
まあ、どちらもセッパリ系ミノーのフォロワーではあるのだが...。
車で言えばスズキワゴンR vs 対ダイハツムーヴ。
カップ麺で言えばどん兵衛 vs 赤いきつねと緑のたぬき。
冷たい渓流の水の中でマーケット的に熱い闘いを繰り広げる2つのルアーを比較してみました。
ちなみに、僕は渓流トラウトをやりません笑
使ったのは近所の川でのスモール狙いで、ベイトフィネスの8ポンドナイロンでの使用感の比較になります。
そういう意味では生ぬるい水と環境での印象論なので、肩の力を抜いてどうぞ。
1.デザイン

上がリュウキ、下がシルバークリークミノーです。(シルバークリークは結構使った後でボロくなってます。すみません)
どちらもリアルで同じ方向性のデザインとカラーラインナップ。
ダイワも目が下を向いてるところまで似させなくてもよかったのではと思わなくもないが、ここは引き分けとする。
実際、リアルさと釣果は関係ないけどね。
僕的判定 引き分け
2.アクション
見た目そっくりな二品だが、アクションは意外と違う。
リュウキはローリングが強く、ただ巻きでは抵抗感は弱い。代わりに僅かな水流でも動きやすいので、アップクロスでアクションさせやすい。
一方のシルバークリークはウォブリングに振ったアクション。もちろんアップでも使えるけど、個人的にはダウンクロスでブリブリしたウォブリングを感じながら使うのがやり易いと思う。
方向性が違うので評価は難しい。
滝壺みたいな所で使うならリュウキの方が良いかも。逆にトロ場で広めにアピールしたいならシルバークリークだろうか。
なお操作感がわかりやすいのはシルバークリークの方なので、初めてこの手のミノーを使う人ならシルバークリークの方が動きを掴みやすいかもしれない。
僕的判定 自分が使うシチュエーションではリュウキの勝ち。
3.供給量
どちらも、そこそこの規模の釣具屋ならほとんど置いてあるはず。
ただ、やはりダイワの販売網は強い。強いて言えば、カラーの数も含めるとシルバークリークの方が優勢か。
僕的判定 シルバークリークの勝ち
4.価格
これははっきり、シルバークリークの方が安い。
リュウキも現代のルアーとしては十分安いのだが、感覚的には店頭でリュウキが1000円、シルバークリークが900円といったところ。
たかだか100円の差ではあるが、1000円のボーダーを越えるか否かは印象面では大きい。イチキュッパみたいなもんですね。こういうところはダイワはしたたかだよね。
僕的判定 シルバークリークの勝ち
5.使いやすさ
上に書いた通り、使用感はシルバークリークの方がわかりやすい。
でもこの種のミノーってアップクロス気味に投げて連続トゥイッチで使うことが多いはず。
そうすると、使い分けるとしたらリュウキの方が登板機会は多いのではなかろうか。
使用する回数を使いやすさと言ってしまえば、少しばかり差が出る。
僕的判定 リュウキの勝ち
6.エビりやすさ
これはもう、正直一緒でした。
結構なハイギアリールなら違うのかもしれないけど、アップクロスでトゥイッチさせればどうしてもある程度なるよね。
僕的判定 引き分け
7.オプション
リュウキにはシングルフックバージョン(しかもそこにウェイトを乗せて重量調整済み)がある。
が、デフォルトのトリプルフックはなぜか専用品。
店によっては替えフックだけ結構入って1000円程で売っているようだ。相場的には高くはない。
シルバークリークは、たぶん汎用品で、44SならカルティバST-11の♯12あたりで使えそうかな。※ちゃんと確認していません、悪しからず。
シルバークリークは最近発売されたばかりなので、別バージョンはこれから出るのかも。
僕的判定 現時点ではリュウキの勝ち
総合評価 僕にとってはリュウキの勝ち
個人的にスモールに使いやすいのはリュウキ60Sのシングルフックチューン。この魚を釣ったときのもの。

ベイトフィネスで使いやすい重さだし、アクションも秀逸。ただ巻きでローリングするのでシーバスにも良いかもしれない。
ダイワは完全にマーケットインで商品を出してきたけど、後発には後発の良さもある。キャラ分けもできるし、特に価格とか笑
今後買われる際のご参考になればと思います。
まあ、本来のトラウト用途には使ったことないんだけどね...。
ここ数年、王座に君臨しているのがDuoのスピアヘッドリュウキ。

デュオ(DUO) スピアヘッド リュウキ 45S
間違いないアクションと低価格で渓流ミノー界を席巻し、定番中の定番の地位を確立。アングラーの所有率はかなり高いのではないだろうか。
その王者にガチンコの闘いを挑んだのは、日本釣具業界の勇、巨人・ダイワだ。かつての自社の渓流ブランド、シルバークリークの名をリバイバルさせ、後発ながらリュウキにガチンコの闘いを仕掛けてきた。

ダイワ(Daiwa) シルバークリーク ミノー S
その資本力と、リーズナブルで質の高いルアーを送り続ける開発力は侮れない。
まあ、どちらもセッパリ系ミノーのフォロワーではあるのだが...。
車で言えばスズキワゴンR vs 対ダイハツムーヴ。
カップ麺で言えばどん兵衛 vs 赤いきつねと緑のたぬき。
冷たい渓流の水の中でマーケット的に熱い闘いを繰り広げる2つのルアーを比較してみました。
ちなみに、僕は渓流トラウトをやりません笑
使ったのは近所の川でのスモール狙いで、ベイトフィネスの8ポンドナイロンでの使用感の比較になります。
そういう意味では生ぬるい水と環境での印象論なので、肩の力を抜いてどうぞ。
1.デザイン

上がリュウキ、下がシルバークリークミノーです。(シルバークリークは結構使った後でボロくなってます。すみません)
どちらもリアルで同じ方向性のデザインとカラーラインナップ。
ダイワも目が下を向いてるところまで似させなくてもよかったのではと思わなくもないが、ここは引き分けとする。
実際、リアルさと釣果は関係ないけどね。
僕的判定 引き分け
2.アクション
見た目そっくりな二品だが、アクションは意外と違う。
リュウキはローリングが強く、ただ巻きでは抵抗感は弱い。代わりに僅かな水流でも動きやすいので、アップクロスでアクションさせやすい。
一方のシルバークリークはウォブリングに振ったアクション。もちろんアップでも使えるけど、個人的にはダウンクロスでブリブリしたウォブリングを感じながら使うのがやり易いと思う。
方向性が違うので評価は難しい。
滝壺みたいな所で使うならリュウキの方が良いかも。逆にトロ場で広めにアピールしたいならシルバークリークだろうか。
なお操作感がわかりやすいのはシルバークリークの方なので、初めてこの手のミノーを使う人ならシルバークリークの方が動きを掴みやすいかもしれない。
僕的判定 自分が使うシチュエーションではリュウキの勝ち。
3.供給量
どちらも、そこそこの規模の釣具屋ならほとんど置いてあるはず。
ただ、やはりダイワの販売網は強い。強いて言えば、カラーの数も含めるとシルバークリークの方が優勢か。
僕的判定 シルバークリークの勝ち
4.価格
これははっきり、シルバークリークの方が安い。
リュウキも現代のルアーとしては十分安いのだが、感覚的には店頭でリュウキが1000円、シルバークリークが900円といったところ。
たかだか100円の差ではあるが、1000円のボーダーを越えるか否かは印象面では大きい。イチキュッパみたいなもんですね。こういうところはダイワはしたたかだよね。
僕的判定 シルバークリークの勝ち
5.使いやすさ
上に書いた通り、使用感はシルバークリークの方がわかりやすい。
でもこの種のミノーってアップクロス気味に投げて連続トゥイッチで使うことが多いはず。
そうすると、使い分けるとしたらリュウキの方が登板機会は多いのではなかろうか。
使用する回数を使いやすさと言ってしまえば、少しばかり差が出る。
僕的判定 リュウキの勝ち
6.エビりやすさ
これはもう、正直一緒でした。
結構なハイギアリールなら違うのかもしれないけど、アップクロスでトゥイッチさせればどうしてもある程度なるよね。
僕的判定 引き分け
7.オプション
リュウキにはシングルフックバージョン(しかもそこにウェイトを乗せて重量調整済み)がある。
が、デフォルトのトリプルフックはなぜか専用品。
店によっては替えフックだけ結構入って1000円程で売っているようだ。相場的には高くはない。
シルバークリークは、たぶん汎用品で、44SならカルティバST-11の♯12あたりで使えそうかな。※ちゃんと確認していません、悪しからず。
シルバークリークは最近発売されたばかりなので、別バージョンはこれから出るのかも。
僕的判定 現時点ではリュウキの勝ち
総合評価 僕にとってはリュウキの勝ち
個人的にスモールに使いやすいのはリュウキ60Sのシングルフックチューン。この魚を釣ったときのもの。

ベイトフィネスで使いやすい重さだし、アクションも秀逸。ただ巻きでローリングするのでシーバスにも良いかもしれない。
ダイワは完全にマーケットインで商品を出してきたけど、後発には後発の良さもある。キャラ分けもできるし、特に価格とか笑
今後買われる際のご参考になればと思います。
まあ、本来のトラウト用途には使ったことないんだけどね...。
2018年04月14日
今期はスモールに縁があるぜ
桜はあっという間に散り、すっかり葉桜になってきました。
葉桜の季節、それは僕の中ではハイシーズンの始まり。このところは夏日になるくらいの暑さが続いていたので、すっかり水温は上昇完了。荒川には稚アユの遡上の知らせも。
しかし中々釣りをする時間が取れないのはいつものことながら、なぜ会社の忙しい期初期末は春のハイシーズンと被るのか、日本のビジネス暦システムには決定的な不備があると思う(釣り的に)。
仕方ないので近所の川へ短時間釣行。
スモールがそれなりにいるっぽいので、ベイト一本ラン&ガン。
ルアーは最近お気に入りの渓流セッパリ系で、シルバークリークミノーとスピアヘッドリュウキを気分で使い分け。
市場的にガチガチにぶつかっているこの2つ、ご紹介はまたいずれ。


時刻は12時。最もダメな時間...笑
前日降った雨のわりにはクリアな水で、つまり、あかんやつ。警戒心ありまくりですがな。
おまけにそれなりに先行者も。このフィールドは渓流みたいなもので、人に先に入られると釣れる確率がガクッと下がる。それだけ狭くて、魚の入れ替わりのない場所なのだ。
なのでここはシンプルに、一ヶ所に執着せず、歩いては打って、投げては巻いて。
下手な食わせの釣りは捨てて、トゥィッチでリアクション狙いの一本勝負。
一時間ほど打ち続け、疲れてきたところで僅かだがボイルを目撃。ボイル撃ちはタイミング命。リュウキ60Sをキャストするとグワン!
すぐに魚がジャンプ。スモールマウスの姿を確認、しかもよく跳ねる個体だった。
急流で育った魚だ。スピードとトルクが、湖沼のラージとは違う。
スペック詐欺(良い意味)の、それなりに強い竿のルアーマチックB58Lがフルベント。抵抗する魚体が見えたが、体と動きがまるでマダイみたい。体高があり、突っ込みと切り返しが鋭く強い。
重さはそれほどではない。一気に抜こうかも思ったが、慎重にタモ入れすることに変更。
これが幸を奏したか、ディサイダー7のドラグを鳴らしながら暴れていた魚も、やっと力尽きてネットイン。

元気なスモール。サイズは34センチ。

チープベイトフィネスタックルと一緒に笑
同じポイントでもう何匹かスモールの魚影も見かけたが、この一本で完全にスレちゃった模様であとは反応なし。
ポイントを移動してもバスのバイトは得られず、マルタがスレで一本来てタイムアップ。

こういう釣りをするとショートロッドとベイトフィネスのありがたみを感じますね。
アップしてない釣行あるけど最近はおんなじような釣り方ばかりで、もう何ヵ月もスピニングを触ってない。
すこーし、ほんとに少しづつだけど、ラージとスモールの違いもわかりはじめた気がします。
今期はスモールも積極的に狙ってみようかな。
なおこの後日、2回ほど釣りに行きましたが凸ったのは秘密です。
葉桜の季節、それは僕の中ではハイシーズンの始まり。このところは夏日になるくらいの暑さが続いていたので、すっかり水温は上昇完了。荒川には稚アユの遡上の知らせも。
しかし中々釣りをする時間が取れないのはいつものことながら、なぜ会社の忙しい期初期末は春のハイシーズンと被るのか、日本のビジネス暦システムには決定的な不備があると思う(釣り的に)。
仕方ないので近所の川へ短時間釣行。
スモールがそれなりにいるっぽいので、ベイト一本ラン&ガン。
ルアーは最近お気に入りの渓流セッパリ系で、シルバークリークミノーとスピアヘッドリュウキを気分で使い分け。
市場的にガチガチにぶつかっているこの2つ、ご紹介はまたいずれ。

デュオ(DUO) スピアヘッド リュウキ 45S

ダイワ(Daiwa) シルバークリーク ミノー S
時刻は12時。最もダメな時間...笑
前日降った雨のわりにはクリアな水で、つまり、あかんやつ。警戒心ありまくりですがな。
おまけにそれなりに先行者も。このフィールドは渓流みたいなもので、人に先に入られると釣れる確率がガクッと下がる。それだけ狭くて、魚の入れ替わりのない場所なのだ。
なのでここはシンプルに、一ヶ所に執着せず、歩いては打って、投げては巻いて。
下手な食わせの釣りは捨てて、トゥィッチでリアクション狙いの一本勝負。
一時間ほど打ち続け、疲れてきたところで僅かだがボイルを目撃。ボイル撃ちはタイミング命。リュウキ60Sをキャストするとグワン!
すぐに魚がジャンプ。スモールマウスの姿を確認、しかもよく跳ねる個体だった。
急流で育った魚だ。スピードとトルクが、湖沼のラージとは違う。
スペック詐欺(良い意味)の、それなりに強い竿のルアーマチックB58Lがフルベント。抵抗する魚体が見えたが、体と動きがまるでマダイみたい。体高があり、突っ込みと切り返しが鋭く強い。
重さはそれほどではない。一気に抜こうかも思ったが、慎重にタモ入れすることに変更。
これが幸を奏したか、ディサイダー7のドラグを鳴らしながら暴れていた魚も、やっと力尽きてネットイン。

元気なスモール。サイズは34センチ。

チープベイトフィネスタックルと一緒に笑
同じポイントでもう何匹かスモールの魚影も見かけたが、この一本で完全にスレちゃった模様であとは反応なし。
ポイントを移動してもバスのバイトは得られず、マルタがスレで一本来てタイムアップ。

こういう釣りをするとショートロッドとベイトフィネスのありがたみを感じますね。
アップしてない釣行あるけど最近はおんなじような釣り方ばかりで、もう何ヵ月もスピニングを触ってない。
すこーし、ほんとに少しづつだけど、ラージとスモールの違いもわかりはじめた気がします。
今期はスモールも積極的に狙ってみようかな。
なおこの後日、2回ほど釣りに行きましたが凸ったのは秘密です。
2018年04月10日
シマノがやってくれたと思ってたらとっくの昔からやってくれていたんだぜ
まずは謝罪から。
以前のエントリーでショートロッドを探している、メーカーはエントリークラスのロッドにもショートロッドをラインナップすべき、なんて事を書いていました。
そしたら、あったのですよ。
日本の釣具二大巨頭の一角、シマノには。
その名はルアーマチックB58L。最安値のカテゴリーに、おそらく発売当初から...。

この5.8フィートのベイトロッドというのはシマノの伝統の番手らしく、これまでもスコーピオンシリーズなど多くのロッドにラインナップされていたらしい。
私のリサーチ不足甚だしく、五体倒置して平謝り致します。
なんで見逃したかって、それは僕がリールはシマノ派だけど、竿はダイワ派だからだ。
シマノのロッドは伝統的に張りが強い。操作性や感度はその分良いのだけど、いわゆる掛け調子っぽい感じで、どちらかと言えばダルめの乗せ調子が好きな僕は、そういうテイストのロッドがが多いダイワやメジャークラフトが好きなのだ。
あとシマノはデザインが...。特にバスロッドは潮来の王様プロデュースの物が多くて、性能は良くても色使いがハデな赤が多くてうーん。性能はいいんだけど(2回目)。
まあダイワのオラオラ系のレーシングデザインもどうかと思いますが。
僕は昔からオールドアブみたいな北欧系デザインが好き。
まあそんなわけでリーズナブルなショートロッドが見つかり、しかもルアーマチックはシックなグリーンが基調の落ち着いたデザインだったわけで。
店頭で見かけて即決しました。

グリップのプラがさすがに安っぽいけど、それ以外は見た目上の問題はない。
ガイドは多分、フジのOリング。実用上問題になったことはありません。
そして早速使ってみたのがこの前大きなスモール釣れたとき。

使用感は、やっぱり操作性が高くて気持ちいい。どこでも邪魔にならず思った通りに振れる。
で、やっぱり張りは強め。ていうかL表記、本当にあってる? かなり強めなんですが...。
どのメーカーもそうだけど、安いロッドはなんと言えばいいか...非常に素直な曲がり方をする。
想像だけど、使うカーボンの種類が少なくて、ベンディングの途中でアクションが変わらない気がするのだ。対極にあるのがグラスソリッドティップかな。
なのでティップはソフトなのにバッドはパワフルみたいな技はないけれど、逆に竿の挙動は理解しやすい。固いなら固い、柔いなら柔い。
良くも悪くもアクションがシンプルなので、キャストやファイトの際の変調への気遣いが要らない。僕の持っているオーシャンゲートは真逆のソリッドティップに細マッチョで、これはこれで良い竿だけど、初めのうちは挙動についていくのが遅れた。
話を戻して。
張りのあるショートロッドなのでトゥィッチやジャーキングにはもってこい。一般的なL表記より強いので、ラトリンログみたいなそこそこ大きなルアーでも普通に使えるはず。逆にスピアヘッドリュウキ45Sはちょっとウェイトが足りなかった。ティップが曲がらん。
巻物には多分、最適とは言えない。まあ絶対使えないというわけではない。グラスや巻物用ロッドと比べてはいけないというだけ。
魚がかかっても、流れのある場所での大形スモールでも負けることはなかったので十分な強さはあると思う。
短いが故の、ブランクが吸収できるクッションの少なさは腕でカバー。これは比喩でなくて、物理的に腕で吸収してやるのだ。手首と肘、それでも足りなければ膝を使って全身で魚と戦おう。イメージは、バスプロがボートの上でちょこまか動いてる、あんな感じ笑
しかしこれを使ってみて、やっぱりルアーロッドはこれだなーと思う。
バスブームのバス釣り出身のせいかもしれないけど、当時から馴染んだショートロッド(当時は5フィート台が標準だった。6.6フィートはロングロッドと言われていた)の操作感は馴染む。ぜひ最近のアングラーにも体験して欲しい。特にバスフィッシングは、今までより3メートル飛距離を伸ばすことより、あと10センチでもストラクチャーにルアーを近づける方が釣れる機会が多くなるはずだ。その10センチがショートロッドなら削りやすい。
シマノ様、いつまでも安い5フィートモデルの販売を続けてください(願わくばルアーマチックB58ULも追加で)。
そして潮来の王様をロッドプランナーにしつつ、デザイナーは北欧出身の誰かのものでお願い致します。
以前のエントリーでショートロッドを探している、メーカーはエントリークラスのロッドにもショートロッドをラインナップすべき、なんて事を書いていました。
そしたら、あったのですよ。
日本の釣具二大巨頭の一角、シマノには。
その名はルアーマチックB58L。最安値のカテゴリーに、おそらく発売当初から...。

シマノ(SHIMANO) ルアーマチック B58L
この5.8フィートのベイトロッドというのはシマノの伝統の番手らしく、これまでもスコーピオンシリーズなど多くのロッドにラインナップされていたらしい。
私のリサーチ不足甚だしく、五体倒置して平謝り致します。
なんで見逃したかって、それは僕がリールはシマノ派だけど、竿はダイワ派だからだ。
シマノのロッドは伝統的に張りが強い。操作性や感度はその分良いのだけど、いわゆる掛け調子っぽい感じで、どちらかと言えばダルめの乗せ調子が好きな僕は、そういうテイストのロッドがが多いダイワやメジャークラフトが好きなのだ。
あとシマノはデザインが...。特にバスロッドは潮来の王様プロデュースの物が多くて、性能は良くても色使いがハデな赤が多くてうーん。性能はいいんだけど(2回目)。
まあダイワのオラオラ系のレーシングデザインもどうかと思いますが。
僕は昔からオールドアブみたいな北欧系デザインが好き。
まあそんなわけでリーズナブルなショートロッドが見つかり、しかもルアーマチックはシックなグリーンが基調の落ち着いたデザインだったわけで。
店頭で見かけて即決しました。

グリップのプラがさすがに安っぽいけど、それ以外は見た目上の問題はない。
ガイドは多分、フジのOリング。実用上問題になったことはありません。
そして早速使ってみたのがこの前大きなスモール釣れたとき。

使用感は、やっぱり操作性が高くて気持ちいい。どこでも邪魔にならず思った通りに振れる。
で、やっぱり張りは強め。ていうかL表記、本当にあってる? かなり強めなんですが...。
どのメーカーもそうだけど、安いロッドはなんと言えばいいか...非常に素直な曲がり方をする。
想像だけど、使うカーボンの種類が少なくて、ベンディングの途中でアクションが変わらない気がするのだ。対極にあるのがグラスソリッドティップかな。
なのでティップはソフトなのにバッドはパワフルみたいな技はないけれど、逆に竿の挙動は理解しやすい。固いなら固い、柔いなら柔い。
良くも悪くもアクションがシンプルなので、キャストやファイトの際の変調への気遣いが要らない。僕の持っているオーシャンゲートは真逆のソリッドティップに細マッチョで、これはこれで良い竿だけど、初めのうちは挙動についていくのが遅れた。
話を戻して。
張りのあるショートロッドなのでトゥィッチやジャーキングにはもってこい。一般的なL表記より強いので、ラトリンログみたいなそこそこ大きなルアーでも普通に使えるはず。逆にスピアヘッドリュウキ45Sはちょっとウェイトが足りなかった。ティップが曲がらん。
巻物には多分、最適とは言えない。まあ絶対使えないというわけではない。グラスや巻物用ロッドと比べてはいけないというだけ。
魚がかかっても、流れのある場所での大形スモールでも負けることはなかったので十分な強さはあると思う。
短いが故の、ブランクが吸収できるクッションの少なさは腕でカバー。これは比喩でなくて、物理的に腕で吸収してやるのだ。手首と肘、それでも足りなければ膝を使って全身で魚と戦おう。イメージは、バスプロがボートの上でちょこまか動いてる、あんな感じ笑
しかしこれを使ってみて、やっぱりルアーロッドはこれだなーと思う。
バスブームのバス釣り出身のせいかもしれないけど、当時から馴染んだショートロッド(当時は5フィート台が標準だった。6.6フィートはロングロッドと言われていた)の操作感は馴染む。ぜひ最近のアングラーにも体験して欲しい。特にバスフィッシングは、今までより3メートル飛距離を伸ばすことより、あと10センチでもストラクチャーにルアーを近づける方が釣れる機会が多くなるはずだ。その10センチがショートロッドなら削りやすい。
シマノ様、いつまでも安い5フィートモデルの販売を続けてください(願わくばルアーマチックB58ULも追加で)。
そして潮来の王様をロッドプランナーにしつつ、デザイナーは北欧出身の誰かのものでお願い致します。
2018年04月07日
今のアブ。これがワールドスタンダードなのかも知れないぜ
昨年末あたりからベイトリールを新調していたので、本日はそちらのご紹介。
アブガルシア ディサイダー7でございます。

手持ちのベイトリールの中では最も年式の新しいリール。と言っても発売は2015年あたりだったはずなので、今年で既に3年落ちくらい笑
ちなみに他の手持ちのベイトリールは、
アンバサダー5600CLロケット たぶん2012年製造 ただし機構はウン十年変わらず。

05カルカッタ50 2005年発売

イクシオーネF 200 1998年発売

バンタムブラックマグナム10Mg 1980年代?

ミリオネア1000ST 1970年代?

とまあベテランばかりで。
最近のリールとはどんなもんかということにも興味があったので、お手頃価格になっていたのをスカウトしました。
なぜディサイダーなのか。
決め手は2つ。
ノーマルスプールとベイトフィネススプールが標準で付いていること。
そしてドラグが出たときにクリック音が鳴ること。
ちなみに最後まで悩んだのはスコーピオンBFS 。
値段とノーマルスプールに釣られてこちらをチョイスしました。
ここ数ヵ月使ってみての感想ですが、うーん、こんなもんなんかな、といった感じ。
良い点は、なんと言っても汎用性の高さ。合わせるロッドにもよるけど、使えるルアー重量は換えスプールも考慮すれば3.5~30gくらいかな。
これ一台でなんでも対応できます。
本体も軽く、パーミングしやすい形。このあたりは時代が進んだことを感じますね。
フィネススプールも、たぶん普通にベイトフィネスする分には標準的な性能。他の専用機を使ったことがないので比較できないけど、他のリールのネットの評判を見ると、デフォルトで大体使えるのは3.5gくらいからのものが多いので、おそらくこんなもんなのでしょう。
ドラグのクリック音も地味に便利。夜でも音の出方でどのくらいの力で引っ張っているのかが客観的にわかるので、やりとりがピーキーなPEラインでも調整がしやすい。あと楽しい。
ただ、最近のリールを知らなかった僕はもっと浦島太郎かと思っていたけど、案外そこまでの進化はない印象。スピニングのこの10年の進化ほど劇的ではないね。
正直、10g以上のルアーならきちんとメンテしたイクシオーネの方がいいかも。
巻き心地は、実は最初はあまり良くなく、3時間程度の使用で僅かながらゴリ感を感じた。
さすがに早すぎると思って、軽くバラしてシマノの純正グリスとオイルでグリスアップ。洋モノにちょくちょくあるアライメントのズレを探すと、マグネットブレーキ側のスプール受けを支持するプレートの固定ネジの締まりが微妙...。
試しにギンギンに締めると、今度はプレートがめり込んで(?)スプールがはまらない。一度全部締め込んだあとで、同じ角度だけ各ネジを少し緩めて、ようやく違和感なく使えるようになった。
ブレーキは、マグトラックスⅡなんて大業な名前がついているけど普通のマグネット。シマノのバスライズに(そして僕の持っているバンタムブラックマグナムにも)搭載されているイージーマグとの違いがわからない。
なおディサイダーにはマグネット2個分、追加できる穴が既に空いている。

確かにデフォルトの状態だと、実用ではマグネットの強さは弱めなのか、ダイヤルの半分よりもMax寄りでしか使わない。かといってMaxにすることもないのだけど。
穴が空いている割りにはマグネットは自分で調達しなければならないので、どうせならこれもセットにしてくれればいいのに。
そう、先に言ってしまったけど、悪い点はこういったあと一歩の足りなさだと思う。
僕は製品の製造国は気にしない。何人が作るかは問題ではなく、どの規準でクオリティコントロールするかが問題なのだ。
極端な話、100個の製品を作って50個が不良品だったとしても、その不良品を世に出さなければ、販売されたのは100%クオリティのものだ。
不良品かどうかを決めるのは品質規格管理であって、この規格値が広ければ製品の製造歩留まりは高くなるが、バラつきが大きくなる。
日本のメーカー(あえて日本製とは言わない)はこの幅が狭いからいい製品と言われるのだ。
買ったヤツが勝手に磁石くっつけなよ、穴開けとくくらいはサービスしとくからさ、というのは、まあアメリカ製品によくありそうな感じ。
ワールドスタンダードがそうなのだと言われればそうなのかもしれないけどさ。
ちなみにフタを開けると樹脂パーツが多いのに気づく。クラッチの部品なんてぶっとい三角のプラのパーツだ。
たぶん軽量化を図りつつ耐久性を考えてのことだと思う。脆いならぶっとくしてやれと。
僕はこの思想は嫌いではない。
メンテした後のディサイダーには満足しています。
手を入れる必要があるのが(少なくとも今回の)アブの特性なのかもしれない。設計自体は悪くないと思う。
まあ以前買ったオクマのヘリオスもそんな感じだったし、これが世界的には普通なのかも。
日本人が許容できるかは、当たりハズレ次第かと。
僕は...値段次第かな。ディサイダーは安売りだったからギリセーフ。定価ならアウト。
うん、これがきっとアメリカのモノ作りの思想なんだろうな。
もしかしたらヨーロッパとも違うかもしれない。
スウェーデン時代のアブの製品がどうだったのか気になるところです。
アブガルシア ディサイダー7でございます。

手持ちのベイトリールの中では最も年式の新しいリール。と言っても発売は2015年あたりだったはずなので、今年で既に3年落ちくらい笑
ちなみに他の手持ちのベイトリールは、
アンバサダー5600CLロケット たぶん2012年製造 ただし機構はウン十年変わらず。

05カルカッタ50 2005年発売

イクシオーネF 200 1998年発売

バンタムブラックマグナム10Mg 1980年代?

ミリオネア1000ST 1970年代?

とまあベテランばかりで。
最近のリールとはどんなもんかということにも興味があったので、お手頃価格になっていたのをスカウトしました。
なぜディサイダーなのか。
決め手は2つ。
ノーマルスプールとベイトフィネススプールが標準で付いていること。
そしてドラグが出たときにクリック音が鳴ること。
ちなみに最後まで悩んだのはスコーピオンBFS 。
値段とノーマルスプールに釣られてこちらをチョイスしました。
ここ数ヵ月使ってみての感想ですが、うーん、こんなもんなんかな、といった感じ。
良い点は、なんと言っても汎用性の高さ。合わせるロッドにもよるけど、使えるルアー重量は換えスプールも考慮すれば3.5~30gくらいかな。
これ一台でなんでも対応できます。
本体も軽く、パーミングしやすい形。このあたりは時代が進んだことを感じますね。
フィネススプールも、たぶん普通にベイトフィネスする分には標準的な性能。他の専用機を使ったことがないので比較できないけど、他のリールのネットの評判を見ると、デフォルトで大体使えるのは3.5gくらいからのものが多いので、おそらくこんなもんなのでしょう。
ドラグのクリック音も地味に便利。夜でも音の出方でどのくらいの力で引っ張っているのかが客観的にわかるので、やりとりがピーキーなPEラインでも調整がしやすい。あと楽しい。
ただ、最近のリールを知らなかった僕はもっと浦島太郎かと思っていたけど、案外そこまでの進化はない印象。スピニングのこの10年の進化ほど劇的ではないね。
正直、10g以上のルアーならきちんとメンテしたイクシオーネの方がいいかも。
巻き心地は、実は最初はあまり良くなく、3時間程度の使用で僅かながらゴリ感を感じた。
さすがに早すぎると思って、軽くバラしてシマノの純正グリスとオイルでグリスアップ。洋モノにちょくちょくあるアライメントのズレを探すと、マグネットブレーキ側のスプール受けを支持するプレートの固定ネジの締まりが微妙...。
試しにギンギンに締めると、今度はプレートがめり込んで(?)スプールがはまらない。一度全部締め込んだあとで、同じ角度だけ各ネジを少し緩めて、ようやく違和感なく使えるようになった。
ブレーキは、マグトラックスⅡなんて大業な名前がついているけど普通のマグネット。シマノのバスライズに(そして僕の持っているバンタムブラックマグナムにも)搭載されているイージーマグとの違いがわからない。
なおディサイダーにはマグネット2個分、追加できる穴が既に空いている。

確かにデフォルトの状態だと、実用ではマグネットの強さは弱めなのか、ダイヤルの半分よりもMax寄りでしか使わない。かといってMaxにすることもないのだけど。
穴が空いている割りにはマグネットは自分で調達しなければならないので、どうせならこれもセットにしてくれればいいのに。
そう、先に言ってしまったけど、悪い点はこういったあと一歩の足りなさだと思う。
僕は製品の製造国は気にしない。何人が作るかは問題ではなく、どの規準でクオリティコントロールするかが問題なのだ。
極端な話、100個の製品を作って50個が不良品だったとしても、その不良品を世に出さなければ、販売されたのは100%クオリティのものだ。
不良品かどうかを決めるのは品質規格管理であって、この規格値が広ければ製品の製造歩留まりは高くなるが、バラつきが大きくなる。
日本のメーカー(あえて日本製とは言わない)はこの幅が狭いからいい製品と言われるのだ。
買ったヤツが勝手に磁石くっつけなよ、穴開けとくくらいはサービスしとくからさ、というのは、まあアメリカ製品によくありそうな感じ。
ワールドスタンダードがそうなのだと言われればそうなのかもしれないけどさ。
ちなみにフタを開けると樹脂パーツが多いのに気づく。クラッチの部品なんてぶっとい三角のプラのパーツだ。
たぶん軽量化を図りつつ耐久性を考えてのことだと思う。脆いならぶっとくしてやれと。
僕はこの思想は嫌いではない。
メンテした後のディサイダーには満足しています。
手を入れる必要があるのが(少なくとも今回の)アブの特性なのかもしれない。設計自体は悪くないと思う。
まあ以前買ったオクマのヘリオスもそんな感じだったし、これが世界的には普通なのかも。
日本人が許容できるかは、当たりハズレ次第かと。
僕は...値段次第かな。ディサイダーは安売りだったからギリセーフ。定価ならアウト。
うん、これがきっとアメリカのモノ作りの思想なんだろうな。
もしかしたらヨーロッパとも違うかもしれない。
スウェーデン時代のアブの製品がどうだったのか気になるところです。