2020年09月30日
秋のリバーシーバスに翻弄されたんだぜ
安定か、冒険か。
ここで大人なら普通は安定を選ぶのだろう。リスクの高い冒険にすぐ踏み出せるのは、残された時間と生命力に余裕がある若者の特権なのである。
しかし、そんな擦りきれた大人でも冒険を選んでしまいたくなるフレーズがある。ちなみにひとつではない。
例えば「最後の」を付けてみよう。
安定か、最後の冒険か。
どうだろう、なんとなく冒険を選びたくならないだろうか。
別に「最後の」でなくてもいい。「今しかできない」「一度きりの」...要するに、チャンスを限定してやると、その選択肢が不思議と価値を持つような気がしてくる。レアなものであれば価値が高いと思うように。
ん?
いえ、別に難しい話をしようとしているわけではありません。
せっかくの休日に釣りに行くのに、
①この時期ならサイズを選ばなければわりと安定して釣れる川スモール
②潮回りとタイミングを掴めればフィーバーする、後1ヶ月限定の荒川上流リバーシーバス
僕はどちらを選んだかという話をしただけです。
潮回りの重なった週末。
リバーシーバスは大体、あと1ヶ月でシーズンが終わる。
ならたまにはそちらを狙ってみよう、このハイシーズンなら数釣りが見込まれる川スモールの誘惑を振り切ってでも。
そう思って僕は久しぶりにシーバス狙いにとあるポイントへ。
最高気温が20℃台と、秋の空気を感じるある日。このところの雨の影響も思ったほど出ていないようで、水の色はシーバスにちょうどいいだろうと思われるささ濁り。
この時期は、シーバスはデイゲームが面白い。
落鮎なのかイナッコなのか、最上流にいたベイトが一雨ごと、水温が下がるごとに海に下っていくにつれてシーバスも海に帰っていく。
それを途中で釣ろうというのがこの時期のリバーシーバスフィッシング。
多分、冬に向けての体力を蓄えるために秋は荒食いの傾向にある。シーバスは冬が産卵期でもあるようで。
ポイントは荒川支流。この時期のデイゲームに実績のあるポイント。
デイゲームは基本的にリアクションの釣りだ。いくつかメソッドはあるのだけど、僕はミノーのトゥイッチかジャーキングが好き。
ジャークしてるとドンとくる、あのバイトがたまらない。
ルアーは満を持しての登場、ラパラのカウントダウンエリート。

春先に買っていたものの、あまりに尊すぎてもったいなくて使ってませんでした笑
まあいつもの川スモールには別にこれでなくても十分なので。

早速キャスト。
このサイズのミノーとしては、ちょっとビックリするくらい飛ぶ。
固定重心なのに、キャスト中の姿勢がいいことと、普通のカウントダウンに比べてリップが小さいからだろう。
アクションは、ただ巻きはもちろんながら、トゥイッチがいい。
普通のカウントダウンでは苦手なヒラ打ちが得意で、ポーズさせるとフラッタリングフォールするので絶えず魚にアピールする。
なのにウッド素材の強みでもあるナチュラルさと音の少なさで場を荒らさないという。
これはヤバい。もしラウリが生きてこのミノーを使ったら、相当悔しがったろうに。
流れにドリフトさせつつトゥイッチを入れていくと、手前でチェイス目撃。シーバスがアタックしてきたものの、ミスバイトでフッキングには至らず。
しかしこれは自信を持てる反応。
そのわずか数投後についにバイト!
大きくはないが、セオリー通りトゥイッチ後のポーズにドン!
やっぱエリートはいいなーと思いながら抜きあげようとした瞬間、足下でポロッ。
orz
い、いやしかし俺たちの戦いはこれからだ。
そう思って同じように続けていくと、小一時間で3バイト2ヒット、キャッチには至らずという...。
きちんとフックアップできてないのかと思い、フックを新品にチェンジしてその1投目。
ばひゅん、という音と共になんとPEとリーダーの結び目がスッポ抜け。
尊いエリートが彼方へ。
うわあああやっちまったああああ...。
ごめんねエリート、ごめんねラパラ...。
予備のカウントダウンエリートはないので、泣く泣くルアーチェンジ。
今度はダイワのドクターミノー2。

今年期待のコスパおばけミノー。
使用したのは7S。
同じようにトゥイッチで流していくと、ポーズの瞬間に魚体がギラッと見えてドン!
これはようやく乗りました。

30センチ少々のセイゴ、タイリクスズキの方でした。
ようやく捕れた。
その後、すぐに潮止まりになり、ポイント移動してもチェイス1回とスモールマウスのバラシ1回で惨敗。
チャンスはあったのに、僕の詰めの甘さでフラストレーションのたまる内容になりました。
今年のリバーシーバスシーズンはあとわずか。
もう少し釣らねば。このままでは終われない。
川スモールもとても気になるけど笑
ここで大人なら普通は安定を選ぶのだろう。リスクの高い冒険にすぐ踏み出せるのは、残された時間と生命力に余裕がある若者の特権なのである。
しかし、そんな擦りきれた大人でも冒険を選んでしまいたくなるフレーズがある。ちなみにひとつではない。
例えば「最後の」を付けてみよう。
安定か、最後の冒険か。
どうだろう、なんとなく冒険を選びたくならないだろうか。
別に「最後の」でなくてもいい。「今しかできない」「一度きりの」...要するに、チャンスを限定してやると、その選択肢が不思議と価値を持つような気がしてくる。レアなものであれば価値が高いと思うように。
ん?
いえ、別に難しい話をしようとしているわけではありません。
せっかくの休日に釣りに行くのに、
①この時期ならサイズを選ばなければわりと安定して釣れる川スモール
②潮回りとタイミングを掴めればフィーバーする、後1ヶ月限定の荒川上流リバーシーバス
僕はどちらを選んだかという話をしただけです。
潮回りの重なった週末。
リバーシーバスは大体、あと1ヶ月でシーズンが終わる。
ならたまにはそちらを狙ってみよう、このハイシーズンなら数釣りが見込まれる川スモールの誘惑を振り切ってでも。
そう思って僕は久しぶりにシーバス狙いにとあるポイントへ。
最高気温が20℃台と、秋の空気を感じるある日。このところの雨の影響も思ったほど出ていないようで、水の色はシーバスにちょうどいいだろうと思われるささ濁り。
この時期は、シーバスはデイゲームが面白い。
落鮎なのかイナッコなのか、最上流にいたベイトが一雨ごと、水温が下がるごとに海に下っていくにつれてシーバスも海に帰っていく。
それを途中で釣ろうというのがこの時期のリバーシーバスフィッシング。
多分、冬に向けての体力を蓄えるために秋は荒食いの傾向にある。シーバスは冬が産卵期でもあるようで。
ポイントは荒川支流。この時期のデイゲームに実績のあるポイント。
デイゲームは基本的にリアクションの釣りだ。いくつかメソッドはあるのだけど、僕はミノーのトゥイッチかジャーキングが好き。
ジャークしてるとドンとくる、あのバイトがたまらない。
ルアーは満を持しての登場、ラパラのカウントダウンエリート。

春先に買っていたものの、あまりに尊すぎてもったいなくて使ってませんでした笑
まあいつもの川スモールには別にこれでなくても十分なので。

Rapala(ラパラ) カウントダウン エリート
早速キャスト。
このサイズのミノーとしては、ちょっとビックリするくらい飛ぶ。
固定重心なのに、キャスト中の姿勢がいいことと、普通のカウントダウンに比べてリップが小さいからだろう。
アクションは、ただ巻きはもちろんながら、トゥイッチがいい。
普通のカウントダウンでは苦手なヒラ打ちが得意で、ポーズさせるとフラッタリングフォールするので絶えず魚にアピールする。
なのにウッド素材の強みでもあるナチュラルさと音の少なさで場を荒らさないという。
これはヤバい。もしラウリが生きてこのミノーを使ったら、相当悔しがったろうに。
流れにドリフトさせつつトゥイッチを入れていくと、手前でチェイス目撃。シーバスがアタックしてきたものの、ミスバイトでフッキングには至らず。
しかしこれは自信を持てる反応。
そのわずか数投後についにバイト!
大きくはないが、セオリー通りトゥイッチ後のポーズにドン!
やっぱエリートはいいなーと思いながら抜きあげようとした瞬間、足下でポロッ。
orz
い、いやしかし俺たちの戦いはこれからだ。
そう思って同じように続けていくと、小一時間で3バイト2ヒット、キャッチには至らずという...。
きちんとフックアップできてないのかと思い、フックを新品にチェンジしてその1投目。
ばひゅん、という音と共になんとPEとリーダーの結び目がスッポ抜け。
尊いエリートが彼方へ。
うわあああやっちまったああああ...。
ごめんねエリート、ごめんねラパラ...。
予備のカウントダウンエリートはないので、泣く泣くルアーチェンジ。
今度はダイワのドクターミノー2。

ダイワ(Daiwa) Dr.ミノー2 S
今年期待のコスパおばけミノー。
使用したのは7S。
同じようにトゥイッチで流していくと、ポーズの瞬間に魚体がギラッと見えてドン!
これはようやく乗りました。

30センチ少々のセイゴ、タイリクスズキの方でした。
ようやく捕れた。
その後、すぐに潮止まりになり、ポイント移動してもチェイス1回とスモールマウスのバラシ1回で惨敗。
チャンスはあったのに、僕の詰めの甘さでフラストレーションのたまる内容になりました。
今年のリバーシーバスシーズンはあとわずか。
もう少し釣らねば。このままでは終われない。
川スモールもとても気になるけど笑
2020年09月17日
バス釣りで廃れたロストテクニックをアーカイブしておくぜ
数ある釣りの種類の中でも、ブラックバスのルアーフィッシングほど多彩なテクニックのある釣りはないと思う。
その数限りない種類のルアーとメソッドは、釣り人口が多い分、新陳代謝が激しい。これまで多くのルアーとテクニックが廃れていった。
しかし一方で、今も昔もバスはバス。
確かに時代と共に変わったことは多いけれど、温故知新、歴史を紐解くことで新たに気づくこともあるはずだ。
僕は上手くはないけれど釣り歴だけは長いおっさんアングラー。
最近釣りを始めた若いアングラーに、そんなかつてのバス釣りのテクニックをご紹介します。
なお、廃れた理由も付けて書きますが、あくまでも僕の個人の印象によるものです。異論は多々あるでしょうが悪しからず。
・トップウォーターミノーイング
廃れた理由:ミノーと言えばサスペンドという風潮のせい?
主にラパラのオリジナルフローターを使って、ストップ&ゴーを繰り返し、ストップの際に水面までルアーが浮上するのを待って水面でフラフラする小魚を演出するテクニック。
比較的、一点をネチネチやる釣り方だ。
今でも効かない理由はないが、なぜか誰もやらなくなった。
多分、優秀なトップウォータープラグが増えたことと、ミノーはサスペンドでトゥイッチさせるもの、というイメージが付いたことが大きいかと。
・ペグなしのテキサスリグ
廃れた理由:動かしている感が少ないから?
ワーム使いの基本中の基本、テキサスリグ。
しかしクラシカルな、シンカーをフリーにしたままのシンプルなテキサスリグは、今では使う人が減ってしまった。
確かにペグ止めしたり(これも減ったかな、シンカーストッパー使用者が多いかも)直リグの方が、ロッドの動きが伝わりやすくて動かしている感がある。
しかし、シンカーがフリーの状態というのは魚に違和感が少なくワームを吸い込んでくれるので食い込みが良いというメリットがある。
それに、直リグにしたって大してワームは動いてないんですよ。
そもそも下手に動かさない方が釣れたりするらしいですよ。
・ミノーのキャロライナリグ
廃れた理由:最近のミノーの飛距離が上がった。
かつて重心移動式のプラグがなかった時代に、遠くへ飛ばしたいが為に生まれたであろうリグ。ミノーが改良されて飛距離が伸びるにつれ廃れていった。
しかし、アメリカではこのリグは未だ現役らしい。確かに飛距離以外にも、小さなプラグをディープへ届けたりするのに適しているはず。そう考えると今でも使いどころは多そう。
野尻湖ではキャロシャッドなる定番テクニックもあるようなので、皆様のフィールドでも使えばひょっとして...。
・チューブワーム
廃れた理由:売ってない。
なぜ売ってないのか。売ってないのは日本だけだと言うじゃないか。
テキサスリグにしてもよし、スプリットショットやキャロにしても、ワームが浮いてアピール抜群ですよ。
中の空洞にジグヘッドを入れるのも定番だった。
シルエットはエビでもあり魚でもある汎用型アピールルアー、しかも中空でフッキングがいい。
メーカーが作るの面倒臭いのかな。
・スイミングワーム
廃れた理由:巻いてもノー感じだから?
シャッドテールなら今でもよく使われるが、ストレートなワームでは全然使う人がいなくなったメソッド。
ジグヘッドに刺してただ巻きするのが基本。ミドストとは異なりシェイクしたりしない(はず)。
往年のスライダーワームはこのメソッドのためのワームなのだ。
確かにやってみると、抵抗なくスルスル寄ってくるだけなので操作感には乏しい。しかしI字形ルアーなんて、これをプラグにしただけだと思うのだが。
同じレンジをキープするには結構難しく、意外と腕が必要なテクニックでもある。
・ヘビキャロ遠投
廃れた理由:PEラインとロングロッドの普及。
まだ使っている人は結構いるとは思うけど、以前より数は減ったはず。
オカッパリからワームを遠くに飛ばすには大体これしか手がなかったのだが、今ではPEラインと7フィート弱くらいのスピニングロッドがあれば、往年の1オンスシンカーのヘビキャロ(重さでラインが切れないよう太糸になるのでベイト一択だった)よりも、下手したら3/8オンスシンカーのライトキャロの方が飛ぶ可能性すらある。
何ならバスロッドでちょい投げキス釣りすら可能な現代のPEラインシステム。時代は変わった。
飛距離番長だったシマノのアンタレスですら最新のものは中近距離型なのだから。
他にもラッキークラフトのワンダーのフォールやゲーリーのフラグラブやスラッゴーやヒュンヒュン釣り(これはミドストとも言えるが)などなど、枚挙に暇がないが、たくさんのルアーやテクニックが生まれては消えていった。
一方でバワーフィネスみたいな「よく考えたら昔と同じだよね」的なテクニックもあったり、まるでファッションのように時代はまわる。
※まだベイトリールの性能がよくなかった時代はMバワーのスピニングロッドに3号ナイロンでやるカバーの釣りがあった。
個人的にはビッグベイトの釣りはそろそろ廃れると思う。
そもそもあれは限定的なシチュエーションの釣りだと思うし、何より中古市場に安値で出回ってきたことがブームの終わりを物語っている。
それが良い悪いではない。ただ時代が変わるだけだ。
別に流行りを否定しないし昔は良かったなんて言いたいわけでもない。漁師でもバスプロでもない僕らは、自分が楽しい釣りをすれば良いと思う。
でも、消えていったテクニックやルアーを知ることで、もしかしたら今まで釣れなかった魚に出会うことができるかも知れませんよ。
その数限りない種類のルアーとメソッドは、釣り人口が多い分、新陳代謝が激しい。これまで多くのルアーとテクニックが廃れていった。
しかし一方で、今も昔もバスはバス。
確かに時代と共に変わったことは多いけれど、温故知新、歴史を紐解くことで新たに気づくこともあるはずだ。
僕は上手くはないけれど釣り歴だけは長いおっさんアングラー。
最近釣りを始めた若いアングラーに、そんなかつてのバス釣りのテクニックをご紹介します。
なお、廃れた理由も付けて書きますが、あくまでも僕の個人の印象によるものです。異論は多々あるでしょうが悪しからず。
・トップウォーターミノーイング
廃れた理由:ミノーと言えばサスペンドという風潮のせい?
主にラパラのオリジナルフローターを使って、ストップ&ゴーを繰り返し、ストップの際に水面までルアーが浮上するのを待って水面でフラフラする小魚を演出するテクニック。
比較的、一点をネチネチやる釣り方だ。
今でも効かない理由はないが、なぜか誰もやらなくなった。
多分、優秀なトップウォータープラグが増えたことと、ミノーはサスペンドでトゥイッチさせるもの、というイメージが付いたことが大きいかと。
・ペグなしのテキサスリグ
廃れた理由:動かしている感が少ないから?
ワーム使いの基本中の基本、テキサスリグ。
しかしクラシカルな、シンカーをフリーにしたままのシンプルなテキサスリグは、今では使う人が減ってしまった。
確かにペグ止めしたり(これも減ったかな、シンカーストッパー使用者が多いかも)直リグの方が、ロッドの動きが伝わりやすくて動かしている感がある。
しかし、シンカーがフリーの状態というのは魚に違和感が少なくワームを吸い込んでくれるので食い込みが良いというメリットがある。
それに、直リグにしたって大してワームは動いてないんですよ。
そもそも下手に動かさない方が釣れたりするらしいですよ。
・ミノーのキャロライナリグ
廃れた理由:最近のミノーの飛距離が上がった。
かつて重心移動式のプラグがなかった時代に、遠くへ飛ばしたいが為に生まれたであろうリグ。ミノーが改良されて飛距離が伸びるにつれ廃れていった。
しかし、アメリカではこのリグは未だ現役らしい。確かに飛距離以外にも、小さなプラグをディープへ届けたりするのに適しているはず。そう考えると今でも使いどころは多そう。
野尻湖ではキャロシャッドなる定番テクニックもあるようなので、皆様のフィールドでも使えばひょっとして...。
・チューブワーム
廃れた理由:売ってない。
なぜ売ってないのか。売ってないのは日本だけだと言うじゃないか。
テキサスリグにしてもよし、スプリットショットやキャロにしても、ワームが浮いてアピール抜群ですよ。
中の空洞にジグヘッドを入れるのも定番だった。
シルエットはエビでもあり魚でもある汎用型アピールルアー、しかも中空でフッキングがいい。
メーカーが作るの面倒臭いのかな。
・スイミングワーム
廃れた理由:巻いてもノー感じだから?
シャッドテールなら今でもよく使われるが、ストレートなワームでは全然使う人がいなくなったメソッド。
ジグヘッドに刺してただ巻きするのが基本。ミドストとは異なりシェイクしたりしない(はず)。
往年のスライダーワームはこのメソッドのためのワームなのだ。
確かにやってみると、抵抗なくスルスル寄ってくるだけなので操作感には乏しい。しかしI字形ルアーなんて、これをプラグにしただけだと思うのだが。
同じレンジをキープするには結構難しく、意外と腕が必要なテクニックでもある。
・ヘビキャロ遠投
廃れた理由:PEラインとロングロッドの普及。
まだ使っている人は結構いるとは思うけど、以前より数は減ったはず。
オカッパリからワームを遠くに飛ばすには大体これしか手がなかったのだが、今ではPEラインと7フィート弱くらいのスピニングロッドがあれば、往年の1オンスシンカーのヘビキャロ(重さでラインが切れないよう太糸になるのでベイト一択だった)よりも、下手したら3/8オンスシンカーのライトキャロの方が飛ぶ可能性すらある。
何ならバスロッドでちょい投げキス釣りすら可能な現代のPEラインシステム。時代は変わった。
飛距離番長だったシマノのアンタレスですら最新のものは中近距離型なのだから。
他にもラッキークラフトのワンダーのフォールやゲーリーのフラグラブやスラッゴーやヒュンヒュン釣り(これはミドストとも言えるが)などなど、枚挙に暇がないが、たくさんのルアーやテクニックが生まれては消えていった。
一方でバワーフィネスみたいな「よく考えたら昔と同じだよね」的なテクニックもあったり、まるでファッションのように時代はまわる。
※まだベイトリールの性能がよくなかった時代はMバワーのスピニングロッドに3号ナイロンでやるカバーの釣りがあった。
個人的にはビッグベイトの釣りはそろそろ廃れると思う。
そもそもあれは限定的なシチュエーションの釣りだと思うし、何より中古市場に安値で出回ってきたことがブームの終わりを物語っている。
それが良い悪いではない。ただ時代が変わるだけだ。
別に流行りを否定しないし昔は良かったなんて言いたいわけでもない。漁師でもバスプロでもない僕らは、自分が楽しい釣りをすれば良いと思う。
でも、消えていったテクニックやルアーを知ることで、もしかしたら今まで釣れなかった魚に出会うことができるかも知れませんよ。