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大盛貝塚
大盛貝塚
人生色々ありますが、魚が釣れるとそれなりに幸せな人。

2025年05月14日

思ってたチニングとは違ったんだぜ

前回、チニング始めようと思っていたことは記事にしましたが、それから2回ほど短時間ながら出撃していました。

が、ほとんど糸口を見つけられぬまま合計でワンバイトのみで迷走…。
釣りにいい季節になってきたというのに、成果を出せずにフラストレーションの溜まる一ヶ月を過ごしてきた僕。

今度こそ、ということで大潮周りの週末、懲りずに出かけてきました。
場所は多摩川河口周辺です。

これまでの2回のテスト(と言い張る)で、おぼろげながらセッティングに見えて来たこともあり、タックルを微調整。

ロッドはダイコーのソルカを引っ張り出してきたのだけど、不可はなくともさほどメリットを見出せなかったので、バス用に愛用しているゾディアス268L/S-2に変更。

7フィート弱の長さとKガイド搭載でPEの運用なら不満のない飛距離は出せるし、ソリッドティップで食い込みを良くしようという魂胆も。
ワーム用ロッドなのでバットパワーもそこそこある。

ラインはピットブルG5の0.6号を使ってきたけど、この高比重ライン、ハンドリングは良いけれど結束強度が弱い…。
根掛かりやノット組む時に少しでもミスすると、結束部分から切れてしまうのでストレスが溜まる。
根ズレにも同様で、安物PEよりも弱い印象。ハンドリングとはトレードオフだけど、そろそろ普通のPEに戻そうと思う。
今回はとりあえずそのまま継続。

リーダーは3号ナイロンまたは14lbフロロを使ってきたが、ライトクラスのロッドだと糸抜けが悪い。
特にフロロはキャスト時にバタつく。

それは僕がロングリーダーを取ってガイドの中にリーダーを入れているからだけど、前述の弱いPEと牡蠣ガラの点在するフィールド、後ろに障害物の多いポイントなんかを考えると、ペンデュラムキャストは常には出来ないし、ボトムはなるべくリーダー部分を長く沈めておきたい。
といって飛距離のいるところなので、モノフィラ直結で通すには射程距離が心許ない。

ということで、ナイロン2号(普通の「銀鱗」)に落としてリーダー3メートルほど確保。これで使用感は大幅に改善した。

フリーリグが基本らしいのでフックも#2にしていたけど、これはやや大きいらしいので#4に落とす。

こんな変更を入れつつ、大潮満潮からの下げのタイミングを見計らってフィールドへ。
朝からのデイゲームです。

この日は前日に雨が降ったものの、水はクリア。ちょっと水温は下がったかも。
クリアなおかげで、岸際を歩くと見えチヌがチラホラ。
しかもそこそこの大きさ…魚がいることがわかると俄然希望が湧きますね。

しかし、投げても投げてもバイトは無い。
試しに見えチヌにアプローチしてみても、チラッと見るだけでスッと去っていってしまう。
スレているのかスポーニングで食い気がないのか、僕のアプローチが間違っているのか…。

そのまま3時間ほど頑張ったが、いい加減水位も下がって魚の気配も薄れたことで場所移動。
船道のある、やや水深の深いポイントへ。

この辺りで、ワームをもっとナチュラルに動かすべきではないのかと思いはじめる。

ここは多摩川、激戦区だ。
見渡せばチニングのアングラーは5人以上はいる。
プレッシャーは相当なはず。

よりボトムをふわふわさせたいと思った僕は、ヨリモドシを途中に噛ませて、シンカーはフリーリグのままキャロライナリグに変更。
若干飛距離は落ちるが、ナチュラルさは向上しているはずだ。

これで改めてポイントを攻めると、数投目。
フルッと僅かに魚が触れたような感触。

キャロなのでアタリはフリーリグほどダイレクトには出ないはず。
そのまま少しポーズさせ、少しだけ誘う意味で数センチ引くと、突如グイグイとロッドが持っていかれた。
乗った!

スイープにアワセてフッキング、ファイト開始。
なかなかパワフル、しかしエラ洗いはしないトルクフルな引き。
これは本命でしょう。

ならば空気を吸わせるのが(餌釣りの)チヌ釣りのセオリー、と水面へ魚を誘導。
少し遠くでバシャバシャと水面が立つ。
その瞬間、フッと軽くなる。

バラした…。

見ると、フックが捻られるように歪んでいた。
おそらく口の固いところに甘掛かりしたままだったのだろう。運が悪かったとしか言えない。

今でこそ冷静に書けるけれど、直後はアドレナリン出まくりで、あまりのガッカリさに叫びそうでした。

興奮したまま同じポイント周辺を攻めるが、二度とバイトは起こらなかった。
獲りたくて時間をかけてファイトしたので場が荒れたのだろう。

マジか…。

傷心のまま帰路に向かおうかと考えたものの、悔しさ冷めやらぬ僕は、もう少し周辺をウロウロ。
すると、少し向こうで落し込みのチヌ師がなかなかのサイズのチヌをゲットしているではないか。
魚はいる…が、ルアーに食わんな…。

そろそろ心折れてきた僕は、気分転換にミノーにルアーチェンジ。
ドクターミノー2 70Sで、よくあらばシーバスでも掛からないかとジャーキング。

と、足元のガレ場のあたりでドン!
30センチ程のセイゴの姿が。しかしファイト開始から5秒程度で無念のフックアウト…。
ロッドがバスロッドでストロークが短く、ドラグもチヌのフッキング用に強めにしていたのが敗因か。

やらかした。
そういや今シーズン、シーバスも釣ってない…。

それでも魚はいるはず。
二匹目のドジョウならぬシーバスを求めて、ミノーイングを続行。
バイトなあったのは手前のカケアガリ。
多分、周囲から追いかけてきて、カケアガリの壁に追い込んで食う感じだろう。
そんな想定で足元までしっかりアクションさせ、心持ち長めのポーズ。

と、ぬーんと重くなった。しまった根掛かりか、と引っ張ってみるとゆっくり浮いてきて。
ゴミかと思ったらチヌ付いてた(笑)

おお…散々ワームで攻めて釣れず、ミノーで来るのか。
しかも中々いい型。テールフックしか掛かってないので慎重なファイトを心掛ける。幸い、さっきの反省でドラグはちゃんと調整済みだ。
チヌが反転した瞬間、ベリーフックも口に掛かってくれた。これでひと安心。ゆっくり弱らせて、ネットイン。


やったぜ…!



サイズは40センチほど。
良型なやいか…。

アフタースポーンなのだろうか。若干体にキズがあるし、サイズ程の引きはなかったと思う。
その前にバラしたチヌの方が引いたし、昔エサ釣りで釣った手のひらサイズのチヌも結構引いたので。

もちろん、チヌはポッパーやバイブで釣れることは知っているので、ミノーに食ってきても不思議ではない。
今回はもしかしたらポーズでのフォールで口を使ったのかも。
チヌは上から落ちてくるものに興味を示すらしいので。

しかし嬉しい…。
まともな魚に触れられていなかった今シーズン、ようやくちゃんとした獲物をキャッチできました。

その後も少しやってみたけど、追加はなく潮止まりを迎えたので終了。
思ってたのとは違ったけど、なんとか釣れて良かった。

同時に、ひとつわかった気がする。
チニングもメディアで出るようなセオリーだけではなく、思った通りにはいかないということ。
やっぱり一筋縄ではいかない魚だ。だからこそ多様な釣法と専門で狙うチヌ師達がいるのだろう。

スズキとチヌ。
夏の河口の主役2種に手を出してしまった僕。
これからハイシーズンを迎える魚たちだが、今年はより一層振り回されそうです。  


Posted by 大盛貝塚 at 08:34Comments(0)釣行記

2025年03月04日

手も足もでなかったぜ

三寒四温。徐々に春っぽい、暖かい日も出だした今日この頃。
しかし海は今が一番水温の低い時期。夜のメバルも実は海の中が寒くて中休みなのが2月。
それでも魚が釣りたい僕は、久しぶりに王禅寺へエリアトラウトに繰り出しました。

とある日曜日、昼過ぎにフィールドへイン。

王禅寺はこの日も盛況。
そして知らなかったのだけど、今年からレギュレーションが変更され、イチロー池とジロー池でフェザーとフロントフックのルアーが禁止されていました。
おぅ…悶絶時間の釣果セーフティネットがなくなってしまった…。

しかもこの日、やたら鵜が多く、常時何羽も池の中を荒らしている。
たまに係員が爆竹や花火で脅してみるものの、慣れきった鳥たちはどこ吹く風。食べ物の少ない冬の最高の餌場として、バシャバシャとあちこちでマスを追いかけている。
お陰で魚は警戒心MAX。岸際に追い詰められたマスたちが逃げ回っている。

これは厳しい…。
人と鳥の二重のプレッシャーに晒され、なかなか口を使う状況では無さそうです。

セオリー通りスプーンで巻いてみるものの、たまに触れるか触れないかのバイトはありつつ…いや、口ではなくて体にぶつかっているだけかもしれない。

朝霞ガーデンよりもイージーだったはずの王禅寺も、きれいに沈黙。
エリアトラウトガチ勢すらも苦労しているようで、ほぼ釣れている人を見かけない。

たまらず縦釣り、フェザーが許されているサブロー池に逃げるも…こちらは餌、フライ、ルアーの全てOKの池になっているのだけど、餌ですら釣れていない。
フライのウキ釣りでも沈黙。
そもそも魚の気配を感じられない。

池には、絶望感が漂っている。例えるならば、電車が事故で止まってしまった時の駅のホームのような…。
もう無理だよねって感じの。

当然僕にもバイトすらなく、早々にギブアップ。
この時点で2時間経過、3時間券で入った僕は、エリアトラウトでボウズという最悪の事態が見えだす。

一縷の望みでジロー池に。
ここは水深が深いし魚のサイズが大きいので、イチロー池よりは鵜の攻撃がマシだろうと。

とはいえ、ここにも鵜の大群が押し寄せていて、沖の方では鳥たちが悠々と食事中。

岸際に追いやられた魚たちが回遊している。
当然、沈黙…と思ったが、やっぱり水深という逃げ場がある分、イチロー池よりはマシらしい。

手前に魚が寄っているので、小さめのスプーンでショートキャスト。
こういう悶絶の時はなぜか効く、真っ黒なスプーンで通していると、手前2m先の見えるところでようやくパクっ。


良かった…ボウズは逃れた…。

もう一匹釣れたが、そちらはネットインに失敗して写真なし。
で、でもエリアトラウトのトーナメントではネットに触れればキャッチ判定なので、これはキャッチ扱いしていいですよね? ね?

最後、イチロー池で15分ほど再開するも、ワンバイトで終了。
完膚なきまでに負けた1日でした。

敗因。
縦釣りに代わるテクニックの引き出しがない。
僅かなショートバイトを取れない(フロロで通したけれど、やっぱりナイロンの方がいいかも)
早起きして行かなかった。
単純に釣りが下手…。

最近、エリアトラウトでは二桁釣果が続いていたので、完全に驕っていました…。
そうだよね、釣りはこういうものだよね。

バチ抜けシーバスの声も聞こえてきたこの頃。
春が来たら、もっと魚に出会いたい。  


Posted by 大盛貝塚 at 07:55Comments(2)釣行記

2025年01月05日

年末年始のライトゲーム戦記だぜ

あけましておめでとうございます。
毎年、1月も終わりかけの頃に新年初投稿する僕。
今年は早めに投稿することに成功しました。

いつも年末年始の釣り納め、釣り初めはエリアトラウトで手堅く魚をゲットしていたのだが、先月行った海のライトゲームがとても楽しかったので、すっかりハマりました。

ということで、今回は休みなのを良いことに、メッキシーズンが終わったのでメバリングに走ろうと、メバルを求めて深夜徘徊したおっさんアングラーの記録です。
メバルは昔から、春先にはちょいちょい行っていたのだけど、その熱も再燃しつつある。

エリアトラウトも悪くはない。
でも僕はやっぱり、ボウズのリスクはあってもナチュラルなフィールドでの釣りが好き。
自然に翻弄されて、ままならない中であれやこれやと試して遊ぶのが面白いと思う。

あと、エリアトラウトで3000円とか4000円払うのであれば、海まで高速代と駐車料金を出しても、払う金額は変わらないじゃないかと…。

釣り納めは葉山あたりでメバリング。

実は前回釣行で、愛用していたジャクソンのオーシャンゲート アジ&メバルモデルの、ティップのカーボンが若干裂けてしまったのだ。

買ってから早8年。エリアトラウト、川スモール、ライトソルトならボートのキス釣りまで、ハードに使ってきたのだから、寿命を全うしたと言っていいだろう。
まだしばらくは使えるかもしれないが、いつ折れるかカウントダウンの状態だ。ここは素直に殿堂入りさせましょう。

代わりに選んだ新ロッドは、ダイワ アジメバルX。こいつのシェイクダウンも兼ねて。
ロッドのレビューについては別のエントリーで…。


場所はちょうど前回、人生初メッキを釣った辺りだ。

年の瀬の、きれいな富士山のシルエットを観ながら深夜まで竿を振る。
素晴らしいロケーション。いい年の瀬だ…。

その後の6時間については、触れないで欲しい。

完全なるノーバイトノーフィッシュ。
何の糸口も見つけられないまま、年の瀬は過ぎて行ったのでした。


明けまして2025年。
鎌倉、葉山エリアのメバル情報は目立ったものは出ないまま。
ならば多少土地勘のある横浜エリアで確率をあげていくか。
ということで釣り初めは八景島あたり。

釣り場に着くと、人は多いですね…。
芳しい様子はないが、デカいクロダイを何枚か確保されているアングラーが2、3人。
あとは飛ばしサビキでアジがチラホラ。

陽のあるうちは、間違ってアジが釣れないかとマイクロジグ投げたりワインドしたりするも無反応。
アジングってどうすりゃいいんですかね。

日が落ちる間際、唯一釣れたのが10cmくらいのカサゴ。

最小記録更新かも。

結論から言えば、メバルはこの日、いなかった(断言)
他にもライトゲームガチ勢が何人もいたけど、メバルもアジも誰も釣れていた気配がない。
通りすがりに「何にもいねぇ…」と言っていたのできっと間違いない。

が、僕はやりましたよ。




カサゴだけど。

日が沈んだ後、潮が動き出す時間帯に連発。
サイズは15cm程と全てリリースサイズだったけど、釣れると釣れないでは大違いだ。

結構早めにメバルを半ば諦めた僕。
何でも釣れれば良いと、少し重めの2g程のジグをボトムに落として巻いていたけど、中々根掛かりが多くてアタリもない。
そこで、ちょっとテンポが悪くてかったるいが、ジグヘッドを1gにしてロングフォール。ボトムに着けた後でフワフワ巻いてくる、というメソッドで、小カサゴがよく釣れました。
これがジグヘッドを重くすると途端にバイトが消える。
なかなかにシビアな調整が要りますな。

小さくても、グリングリンとしたアタリは楽しい。
掛けた瞬間の引きも、サイズの割には強い。
水面から出た瞬間に、軽っ! てなるけど(笑)

写真に撮らなかったのも含めて、計8匹程。
全てリリースしたので、ぜひ大きくなって欲しい。
お持ち帰りはなかったけど、とりあえず魚は釣れて良い釣り初めになりました。

今年は積極的に海に行きたい。
シーバス以外にも青物やライトゲームにも挑戦したいというのが今年の目標です。

そしてブログを始めて、今年でなんと9年目に突入。
ヒット数は先日、20万回を超えました。
今どき、こんな長文の変なブログに訪れて頂いてありがとうございます。

はじめは1日1ケタだった閲覧数も、最近は100前後を安定して推移。ナチュログのランキングも50位以上をマークする事が多くなりました。

そりゃ人気ブログなら、1日でクリアできてしまう程度の閲覧数だけど、僕はこのまま無理せず、時勢になびかず、思いのままに、飽きるまではこのまま心の赴くままに書き散らしてみようかと思います。

2025年が、いい年になりますように。  


Posted by 大盛貝塚 at 16:35Comments(0)釣行記

2024年12月25日

人生初メッキ釣ったぜ

釣り物の少なくなる冬。
しょっちゅうエリアトラウトに行ってきたのだが、マスにも少々食傷気味だし(釣りの方でも食べる方でも)、1回の釣行でで3000円とか5000円なり払うのであれば、ちょっと違う釣りもしたいと思っていたとある日。

色々調べていると、江ノ島あたりでメッキが釣れるという情報があった。

メッキ…釣ったことない。

引きも強いらしいので、ちょっとやってみようかと思い、ある日の日曜日、朝から江ノ島へ車を走らせました。


江ノ島といえば言わずと知れた観光地。
全ての日本人は、江ノ島と聞けばサザンが頭の中で流れるであろう。
我々世代は同時にスラムダンクのテーマも。
個人的にはやっぱりWANDSの「世界が終わるまでは…」が好きです。

日の出とともに、江ノ島西浦漁港へ。
あんまり釣果情報はなかったけど、江ノ島の中でも路地を抜けて行かなければならないここは、一番人が少なそうだったので。
せっかくの海釣りだ。できればエリアトラウトのようなアングラー横並びの釣りじゃないことをしたい。

朝イチ、海鳥も飛んでいるのでワンチャン青物回っているかと、メタルジグを投げてみるも反応なし。
場所によるのだろうけど、西浦漁港は浅い。遠投しても水深3m位だろうか。シャクるとすぐ水面にジグが出てくる。
まあ、直ぐ側を流れる川の延長の砂洲みたいな場所なので仕方ないか。島の反対まで行けば水深はもっとあるらしいです。

手前で何かが水面でザワザワしているので、メバル用のジグヘッドにフロートリグで探ってみる。
と、すぐにコココンと生命反応。お、これは期待できるか?

しかしアタれどアタれど針掛かりしない。
アワセてみても、そのまま向こうアワセを狙っても掛からない。ワームはちぎれてないのでフグではないようだが…。
連続で投げ続けるとアタリが遠のくのでスレるのかな…。時間を置けば復活するのだが。

結局正体を掴めぬまま、潮が引くと同時に群れは行ってしまったようで、あるタイミングからアタリも消える。
仕方ないので周囲をランガンしてみると、岩場の陰を通したところでコココン!


予想外のソゲ君。いるんだね、ヒラメ。
サイズは20cmそこそこだけど、釣れてくれたのが嬉しすぎる。
おかげで2000円の駐車料金も報われるよ…。

その後はウンともスンとも言わなくなってきたので、いっそポイント開拓と割り切って三浦半島西側を走ってみることに。
10時過ぎると江ノ島は観光客多くて、ロッドとクーラー背負って歩くのちょっと恥ずかしいですな…。

江ノ電に並走して、鎌倉方面へ。
稲村ヶ崎は今日も雨…の稲村ヶ崎周辺は砂浜続き。サーファーやヨットも多く、師走でも砂浜には人が多くてとても釣りするどころではない。
そんな状態が鎌倉の七里ヶ浜を過ぎても続き、葉山にたどり着くも、調べたところほとんどのエリアが釣り禁止。
世知辛い世の中である。

どこか竿を出せるポイントはないかと彷徨った末、たどり着いたのはとある小規模河川の河口。
近くにコインパーキングもあり、小さな導流堤もあるので、何とか釣りはできそうだ。

ところが、このあたりの時間から風が強まる。
この日は午後は波風が強まる予想。あまり長くはできないな…。
そもそも魚いるのか?

ジグ単ではキャストもままならないので、フロートリグで継続も、トロ引きでは特に魚からの反応を得られず。
ただ水の透明度が高く、近くに小魚が泳いでいるのは見える。生命感があるのは良いこと。
冬はもともと海が澄むし、さすがに街から離れると水がキレイですね。

試しにミノーを試してみる。
メバル用にしていたアスリートミノー5.5S。
シンキング設定だけど海水では浮いてしまうので、チューニングシンカーを貼って、トゥイッチ。
カマスとかいればな…と思っていると、なんと陰から猛スピードでアタックしてくる魚の影が!
しかも群れで!

これは…これがメッキ!

アクションを止めると見切るようなので、トゥイッチし続けて5投目くらいでついにヒット!


まごうことなきメッキ…!
噂に違わずアグレッシブな魚ですね。さすが、小さいながらにGTである。
サイズは25cmといったところ。
いやぁ、嬉しい。

その後もミノーで追加。
しかし、2、3匹釣ると途端に後を追わなくなる。
生意気にもスレてやがるな。

ミノーからジグヘッドに戻し、早めのタダ巻きでもゲット。
同じ群れの魚は仲間が釣られるのをしっかり見ているのだ。
だからルアーを変えると釣れるのは、エリアトラウトで培った知識。

他にも色々試したかったが、この辺りで波が高くなってきたので切り上げ。
ストップフィッシングとなりました。

結果、メッキは6匹釣れ、キャッチしてからお帰りになった者2匹を除いてお持ち帰り。


うーん、海のライトゲーム楽しいな。
残念ながらメッキはシーズン最終盤、今シーズンもう一度狙っても次はもういないだろう…。

でも、新しい釣りに出会えて楽しい釣行となりました。
次は夜のメバルかな。ポイント開拓せねば。

ちなみに持ち帰ったメッキは、刺し身と唐揚げにしてみました。
普通のアジよりも味は薄いけど、身質はコリっとしている感じ。
刺し身が美味いですね。
次からメッキはみんな刺し身にしてやる。死滅回遊魚には容赦しないぜ…。  


Posted by 大盛貝塚 at 07:49Comments(0)釣行記

2024年12月08日

早戸川で僕のラパラが火を噴いたぜ

先日、数年振りにリヴァスポット早戸へ行って来ました。

実に10年ぶりに訪れた早戸川。
何度も豪雨でやられて休業だった時期があったけれど、今ではコロナ禍も乗り越えて元気に営業している。

以前はびっくりするほどウジャウジャいた魚も、ネットの情報だと、かつてほどは放流されていないという口コミも。
とは言え、きれいな水のストリームエリア。しかも魚の持ち帰り制限なし、キャッチ&イートするならトリプルフックOK、直火でバーベキューOK、山中で雰囲気は抜群と、なかなかに魅力的な管釣りである。

久しぶりに山道をグネグネ走って到着。
以前は受付から下流がルアー&フライのエリアだったけれど、今は上流側になっている模様。
のぞき込むと確かに、以前ほどの魚影の濃さはない気がする。
といって薄い程ではない。埼玉のプールトラウトとか、もっとヤバいところはいっぱいある…。

早速、タックルを準備して釣り開始。
はじめはセオリー通りにスプーンを巻くが、反応なし…。
この日も最近導入した、23レガリス2000S-Pにフロロラインの組み合わせ。
ストリームはさほど深くないし、魚も結構渋いので、やっぱりナイロン向きだったな…。

あと、やっていて思い出したのが、フロロラインは低温で硬くなるという性質。
もともと伸びづらいフロロだが、冷たい水だとなお伸びが抑えられ、氷の張るような水だとエステルみたいに切れるときはすぐ切れるのだった。
とはいえそういう時ほどボトムを攻めるのにフロロを使いたくなるのだが。

この日はそこまで寒くないが、1日を通してやっぱりバイトを弾きがちだった。
うーん、予備スプール買ってナイロンも巻いとこうかな…。

さて、釣りの方は悶絶が続く。
とはいえかつて魚のいっぱいいた時代も、そんなにイージーにバカスカ釣れたわけではない。ここは結構プレッシャーが高くて、考えなしに投げて釣れるほど甘くないフィールドなのだ。

試しに縦釣りを試すも、魚の溜まった落ち込みを何度も流して、活性が比較的高い魚をようやく拾えた程度。

こういう時は経験上、なぜか真っ黒のスプーンが効く。
ということで黒のスプーンを巻くと、ようやくポツポツとヒットしだす。


これはイワナ。
黒のスプーンで釣れる個体は、斑点のハッキリしたアクティブなマスが多い。
何ででしょうね。シルエットが強いから?
誰か研究してみて欲しい。

朝のうちはそこまで人も多くないので、仕切られたエリアを歩き回って黒のスプーンで釣り歩く。
スレたところで縦釣りに切り替えると、ヒットしてきたのはサクラマス。

お、こいつがいるのか。
ニジマスとサクラマスでは、圧倒的にサクラマスの方が美味い、というのが僕の感想。
サクラマスは問答無用で持ち帰ります。

そしてサクラマスはミノーのジャークに反応が良い。ここでベイトタックルに持ち替え、ダブルクラッチなんかを投入。
しかし、こういうミノーのアクションでは、見に来るけど口までは使わないというじれったい感じ。
試しにクラピーに変えるも同じ状況。
どうしたものか。

クラピーでも追っては来るので、ここでラパラF7を投入。
試しにトゥイッチしてみる。
タダ巻きだと相変わらず艶かしいアクションだが、トゥイッチではそこに意図的に不安定さを与えて、何やら怪しい動きを演出。これにもマスが見に来て、うん、悪くない。

もう少しロッドアクションを強くすると、ルアーがつんのめるような動きのジャークとなる。
ラパラオリジナルフローターは、言わずと知れた高浮力のバルサミノー。
その浮力と相まって、今は殆どやる人のいないクラシカルなテクニック、トップウォーターミノーイングを繰り出す。
スローに行えば盛期のバス釣りでよく効くヤツだ。
今回は連続ジャークでダイブさせ、水面に出そうで出ない程度の深度でアクションさせる。

と、テンションの上がった魚が下から食い上げてヒット。


うーん気持ちいい。
その後も同じアクションをさせるが、あと一歩食いが悪いので、サイズを下げてF5にチェンジ。
今どきのベイトフィネスなら、軽くて飛ばないことで有名なF5でも実用域の飛距離は出ます。

ちなみに僕のタックルはシマノSLX BFSにPE1.5号、ナイロン2号リーダーを10m程という、明らかにエリアトラウトには過剰なラインセッティング。
でも太いPEはライントラブル防止になるし、リアクションの釣りである連続ジャークにはラインが太くても魚の食いは関係ない。

事実、周囲が沈黙する中で、僕のF5は連続ヒット。


30分程で、サクラマス5匹にイワナ1匹をゲット。
見事にニジマスがいないのは思惑通り。
サクラマスはジャーキングが有効。特につんのめるタイプのアクションが好きらしい。

そこそこ満足したのでスプーンの巻きに戻すも、やっぱり黒のスプーンしかヒットせず。
放流タイムもオレ金のスプーンを試すもヒットせず、なぜかやっぱりサクラマスが釣れた。
今日はサクラマスの日だな。
良い日だ。

最後にバスディ シュガリーシャッド(廃盤)でイワナを釣ってストップフィッシング。
このシャッドもジャーキングでつんのめるタイプだ。
僕の中のサクラマスキラーでもある。

結果、朝から6時間程で計20匹くらい。
数としてはイマイチかもしれないけれど、お持ち帰りがサクラマス6、イワナ2と、それなりにお土産ができた日でした。
余談ですが、イワナよりもやっぱりサクラマスの方が美味しいな…。味が鮭っぽくて。

もっと数を釣りたいなら、多分うらたんざわ国際の方が良いと思う。
でも、僕はあんまり数が釣れすぎても飽きるのだ。
爆釣は30分くらいでいい。それよりも少々渋くても考えて釣った1匹の方が楽しく感じる。

そんなことで、久しぶりの早戸川は堪能できました。  


Posted by 大盛貝塚 at 23:55Comments(0)釣行記

2024年11月12日

23レガリスは間違いなかったぜ

11月に入り、僕の中ではそろそろエリアトラウトのシーズンに。

そこで、リールを新調しました。

23レガリス2000S-P。
リリース以来、高評価を重ねているダイワのバランスブレイカー。
実売1万円を切りながら、クラスを超えた性能を惜しげもなく投下したコスパモンスターです。
最近、ただ安いリールをコスパが高いとか言うサイトも多いけど、本当は「コストパフォーマンス」なのだから高くても安くても、それ以上の品質がないとコスパが良いとは言えない。
その点、23レガリスは、ガチでした。

詳しいスペックはもう方々にあるので今更語りませんが、噂通り素晴らしいリールだった。

僕の手元にはエリア向けには17エクセラー2000S−Hと16エアノス1000があって、エアノスがさすがにくたびれてきたのと、エクセラーはやっぱりギア比が高くて巻きの釣りがやりづらいので、この辺で買い換えようかと思っていたところだった。
やっぱりスプーンタダ巻きにはローギアだね…。

前モデルの18レガリスもよかったけど、唯一の弱点がボディ剛性だった。
ちなみに持っていたのは2500D。基本バス釣り用でした。
ボディ素材のDS5は軽くてもたわみやすく、それでもエリアトラウトやバス釣り程度なら支障はなかったけど、剛性厨の僕はやっぱりボディはカチカチが好き(笑)
まあ…それよりも18レガリスはATDドラグが流石にオイル切れして、ドラグが怪しくなったのが一番の不具合だったけど。
今回新たに搭載されたATD type−Lも気になっていたところ。

でもって、これまでレガリスは一つ下のクラスのレブロスの噛ませ犬的なところだったこともあり(笑)
18レガリスはリアクションバイトしたけど、今思えばこの世代は20レブロスでも良かった。

と思って1年待って、24レブロスが出たこのタイミングで、今回はやっぱりレガリスだな、と購入に踏み切りました。
実売1000円少々程度の差で、ザイオンVとねじ込み式ハンドルが手に入るなら、レガリス一択だろうと。


で、早速、王禅寺でシェイクダウン。


ところで、これまでナイロン一辺倒だった僕は、今季フロロを導入してみた。
ナイロンの伸びはとても好きなのだが、王禅寺みたいなポンドではレンジ調整に沈むラインが欲しかったのだ。
ナイロンだと深場を巻いても、どうしても浮き上がってしまうし、といってエステルは使いこなす自信がない。
僕はある程度ドラグを締めて、ロッドで魚の引きを楽しみたいのだ。
伸びないエステルだとブチブチ切れそうだし、大したロッドもないのでバイトも弾きそうだし。

フィールドに来たのは午後3時頃。
序盤はさほど魚の活性が高くない感じ。
スプーンの巻きを試したいので、ひたすら巻いてみるも、カウント2でショートバイト。

これ、ナイロンでよかったやん…。
そのせいかどうか確信はないが、5連続でバイトを取れず。
こういうことされると、伸びがあって食い込みの良いナイロンに戻りたくなる…。

慣れるためにも、ここはグッと我慢してフロロで通す。しかし頑張りを嘲笑うように悶絶は続き、開始1時間ノーフィッシュ。
心折れかけた頃、陽も傾き始め、魚の活性が上昇。
さらにレンジは上がったが(笑)、ここでようやくファーストフィッシュ。


入魂、完了。
ようやくポツポツ釣れ始め、




時速5匹ほと。
やっぱりフロロは積極的にアワセに行かないと、リトリーブでオートに乗るというのがあまり無い。
僕が欲しいのは低伸性ではなく比重なので、この点はデメリットだね。グラスのロッドが欲しくなる…。

なお、レガリスは箱出し状態でのグリスが馴染んでないせいか、巻きは若干重い。もしかしたらローターが軽すぎて慣性が弱いせいかもしれない。
まあ…あと2、3回使えばギアにアタリも出てもう少し軽くなるでしょう。
巻きの質感はそれほどだけど、ノイズはなくて十分にスムーズ。3ポンドフロロとエリアでは太めの糸を使っていたが、ライントラブルも皆無。
ドラグは、謳い文句通りに出だしがスムーズだが、ATDの特徴である負荷時の粘りもあり、魚が暴れても適度に粘って寄せるのに時間がかからない。
ローギアは、スピードが速いとすぐ泳ぎが破綻する樹脂製の1g以下のスプーンを巻くのに楽で、まさにエリア向けのスペック。
ちなみに1000番ではなく2000番を選んだのは、このローギア設定があったのと、硬いフロロを使うにはスプール径が大きいほうがライントラブルを防げるからだ。

ちなみにドラグ音は結構変わって、派手で大きくなった。
シマノ系:チリリリリン…
18レガリス:チチチチ…
23レガリス:ヂヂヂヂヂ…!
って感じ。
高級さはないけど、ジャンキーで嫌いではない。
むしろ人のテンションは上がる。

リールに何の不満もない。
普通に釣りをするのに、これ以上の性能が必要だろうか?
この先は、機能ではなく官能の世界だろう。質感とか好みとかの世界だ。
ショアジキとかの負荷のかかる釣りにはメタルボディのモデルがいいだろうけど、多分ライトゲームやフッコ程度の湾奥シーバスくらいなら、ザイオンVのレガリスで十分だと思う。
(僕はそれでも金属ボディが好きだけど)

マジでこれはバランスブレイカーだ。
シマノならアルテグラあたりからでないと対抗できないくらい。
でも、アルテグラは14000円くらいするよね?

日が暮れて、真っ暗な中でジロー池に。
エリアスプーンとしては大きな、ブルーフォックスのモアシルダミニで巻いていると、本日の最大魚をゲット。


40センチくらいかな。
いい引きでした。もちろん、リールは何にも不具合なく、スムーズに寄せられた。

といった感じでこの日の釣りは終了。
魚は全部で7匹と、前半の悶絶のおかげで伸びなかったが、リールのシェイクダウンとしては上々だったかと。

最近のダイワのU-1万円リールはすごいですね。
悪いけど、シマノはだいぶ遅れを取っている印象。
まあセドナやサハラも、使って不満は出ないけど、レガリスと並べた時に積極的に選ぶ理由がない…。
本来シマノ派だった僕は来春、シマノの巻き返しに期待したいところ。
いっそ違う路線で、メタルボディ&ローターの25ナスキーとか出してくれたら面白いけどね。

ということで、23レガリスは間違いない、という話。
ダイワさん、逆にここまでやってしまったら、次のレガリスどうするんだろう(笑)  


Posted by 大盛貝塚 at 07:49Comments(0)リール釣行記

2024年10月30日

タダ巻きの力を舐めてたぜ

ステディリトリーブ、いわゆるタダ巻きは、ルアー釣りの基本である。

ほとんどのルアーはタダ巻きで動くように設計されていて(もちろん例外はある。ペンシルベイトとか)、タダ巻きのアクションはルアーを評価する上で欠かせない。
しかしある程度経験を積んだアングラーなら、タダ巻きだけでは物足りなくなるのも事実。
なんかこう、ジャークしたりシェイクしたりパンプさせたりと、ちょっとテクニックを使ってみたくなるのだ。
その方が「釣った感」があるし。

かく言う僕も、特にミノーを投げるとトゥイッチやジャークしたくなってしょうがないのだが、先日YouTubeでデイシーバスの動画を観ていたとき。
投稿者が「今日はタダ巻きの日ですねー」とミノーのタダ巻きで連発していたのを見て、デイシーバスでも普通のタダ巻きでも釣れるんだな、と。

そこでとある日、デイシーバスに繰り出して、シーバスハンターXをゆるゆるタダ巻きしてみたところ程なくグイッと引っ張られて。


あっけなく、久しぶりにシーバスが釣れました。

タイミングもあったろうけど、その後トゥイッチしてもストップ&ゴーでも来ず、やっぱりタダ巻きじゃないと釣れない時もあるのね、と認識した次第。

以来、今まで余計なアクションを入れすぎていたのでは、と反省しています。
よく考えれば川スモールだってドリフト釣法が普通だし、これも一種のタダ巻きである。
どうしても人間の目で見て釣れそうな気がする、わかりやすいアクションを入れがちだが、それこそが余計なのかもしれない。

そんなことで、先日行ったとある海でのロックフィッシュゲームでも試してみた。
ルアーは懐かしのギャンブラースタッドにジグヘッド。これで底付近をゆっくりタダ巻きすると、びっくりするくらいバイト多発。



試しにテキサスリグなんかでボトムパンプさせたり、ジグを沈めてシャクってみたりしても、完全ノーバイト。
ジグヘッドのスイミングに戻すと途端にバイトが出る。
スタッドのようなピンテールのストレートワームはついついワインドしたりミドストしたりしてしまうのだけど、何のことはない、ただ巻くだけで十分だったのだ。

当たり前だけど、いつでもこれで良いとは思ってない。
が、人間の感覚にとらわれず、余計なことはしないでみる、というのも一考だなと思った。
タダ巻きはやってみると、ずっと一定の速度で安定して巻くというのは難しく、突き詰めると実は割とテクニカルなアクションではあるのだが。

一度ただ巻いてみる。自分を信じない。
というのも時には必要かもしれません…。  


Posted by 大盛貝塚 at 13:52Comments(0)私見釣行記

2024年08月20日

めちゃくちゃ久しぶりにガチでラージマウスバスを狙ってみたんだぜ

僕はバスブーム世代ど真ん中のおっさんなので、バス釣りはとても好きだ。

別にバス釣りが最も面白いとか偉いとかは思っていない。
が、多種多様な戦略で釣ることができるラージマウスバスと、それに応じたテクニックを駆使して魚を追うゲーム性は、釣りの中でも随一のものだと思っている。

シーバスも面白いけど、海の魚は季節や潮に大きく左右されるタイミングのゲームだし。
スモールマウスはラージマウスとはやっぱり違う魚で、引きは強いけど、良くも悪くも単純な性格の魚なので、食わない魚をテクニックで食わすなんて芸当は難しい。ラージに比べればシンプルな釣りになる。

とはいえ、現代においてバスフィッシングは、やること自体が難しくなってきてしまった。

全国で一時期、津々浦々まで驚異的に広まった魚であるが、外来種のアイコンのような扱いを受けて真っ先に駆除されたり、そうでなくても爆発的繁殖の時期を過ぎれば生態系は自然に個体数を減らすので、往時よりもそもそもの数が減っている。

加えて野池をはじめとした小規模フィールドでは、ブームで人が押し寄せた悪影響で釣り禁止のフィールドが圧倒的に増え、そもそも釣り自体がしにくいジャンルと化している。

河川では、遊泳力が高くて流水に強いスモールマウスがラージマウスを駆逐して、スモールのいる川ではほとんどラージは姿を消してしまった。
僕もスモールマウスを狙うが、まあ面白いのもあるけれど、他に身近な選択肢がないというのも大きな理由だ。

ということでこの数年来、真面目にラージを狙う釣りはしてこなかったのだが、去年引っ越しした先が比較的神奈川のバスレイクに近かったという。
ならばどこかのタイミングで行ってやろうと思っていた僕は、めちゃくちゃ久しぶりにガチなバスフィッシングを津久井湖でやってきました。

8月某日。
6時前に津久井湖湖畔に到着。
ネット情報だと津久井湖はダム湖なので、オカッパリできるポイントが少ない模様。ならばボートを借りて行くべきだろうと、選んだのは最上流の沼本ボート。

猛暑日の続く中、湖の水はホカホカに温まっているだろう。ならば本湖のボディウォーターではなく、冷たい水と酸素を供給してくれるインレットに近いほうが、というのが選んだ理由。

しかしボートでのバス釣りはおそらく十数年ぶり。
そんな人間なのでエレキも魚探も持ってない僕は手漕ぎローボードで出撃したのだが…。
周りのアングラーはみんなフットコンエレキに魚探装備、画面が2つ3つあるのはいわゆるライブスコープを搭載している人だろう。知識として知ってはいたが、導入率の高さに驚愕。あれ、一式30万は下らないはず…。

そんな中でライフジャケットすらレンタル品の、裸一貫に近い僕は、さながら無課金おじさん。
オリンピックの無課金おじさんはカッコ良かったが、津久井湖の無課金おじさんは、お金の無さそうな、ただの素人っぽいおじさんである。

ま、事実そんなもんだ。
とにかく出船。

実は、前日の夜は楽しみすぎて、予定よりも2時間ほど早く起きて悶々としてしまっていた。
おじさんになって情けないと思いながらも、いい歳しても小学生のような楽しみがあるのは、とても幸せだなあ、としみじみ思う。

おぼつかない手つきでオールを漕ぎながらよろよろと出発。
いかんせん初めてのフィールドだし、魚探もなければポイントも知らない。
故にシャローで水を探す戦略に徹することに。

山上湖なので当然、周りは山。
初手で見るべきは水面よりも地形と植生。フレッシュな水を探すには、山の中腹から谷間になっていく場所の延長線で、水際に湿気を好む植物…具体的には竹藪がある場所が狙い目。こういうところは湧き水が出る。
水際が岩盤ではなく、落ち葉や小石の堆積物になっていれば良し。インレットが目に見えなくても、こういうスポットでは伏流水がボトムからじわじわ湧き出しているはずだ。

ご存知の通り、冷たい水は重いのでボトムに溜まる(正確には水温4℃で水の比重が最も重くなる)。
なので基本はボトム狙い。

朝イチはワンドの中のインレット周辺で、阿修羅ミノーをジャークさせて探ってみるが、反応なし。
しかし隣のボートがブッシュの中から早々に30cmクラスを引っ張り出していたので、魚は居そうだ。
ただ、手漕ぎではフットコンエレキのようにテンポよく探れない。
風に流され、都度オールを漕いで位置修正。2〜3投でまた修正…と、逆に効率が悪い。
早々に諦め、思い切ってシャローに突っ込む。水深50cm、エレキでは来れまいシェードの場所へ。

水中を覗くと、ギルと小バスがワラワラと。
とりあえず何か食わないか、と3インチのトゥースピックワーム(スミス:20年以上前に廃盤)をワッキーにして放り込む。
しかし見に来るものの口まで使わない。10cm程の新子のクセに…天才か…。

ネチネチ誘って、プルプルとしたバイトを拾ってようやく取ったのがこの子。


いわゆるフライというやつですな。
君らは成魚の餌にされがちだよね…。

らちが明かないので、本湖へ移動。

本湖は結構アオコが発生していて、明るめの抹茶色した粒子みたいなのが浮いている。
あんまり水は良くないと思い、フレッシュな水を探す戦略は続行。
やっぱり伏流水を含めたインレットを探して、それなりに沢水が流れ込んでいるスポットを発見。

ふと見ると、周りにライブスコープを搭載したガチ勢が数艇。
チラチラとワカサギも見えるので、冷たい水にワカサギが寄ってきているのかもしれない。
その船のアングラーはダウンショットのスイミングで一本取った模様。
なるほど、魚はいる。しかし無課金おじさんで魚探のない僕は真似ができません。

そのタイミングで、隣にやって来た手漕ぎボートの親子が、何やら高比重ワームを投げていたら釣れたらしい。
おめでとう。僕は拍手を送りたい。

とにかく一本欲しい僕は早速メソッドをパクる。
手持ちの中でのめぼしい高比重ワームは、やっぱりゲーリーのセンコー。
アオコの中でもアピールできるよう、5インチをチョイス。かろうじて1本だけタックルボックスに入っていた…。

しかし必殺のハズだったトゥースピックワームのワッキーが効かない程、スレてるフィールドだ。ここは余計なことはせず、順当にオフセットフックにセットして、岸際にキャスト、フリーフォール。
着底したらリフトして再度フォール。ダム湖なので、手前に1m引けば3mくらい水深が変わる。これで各レンジを壁沿いに舐めていく。

この釣り、地味である。
が、センコーの力は確かなもの。
程なく、ヌッとした重みを感じ。
スイープにフッキング!



30cmくらい。
普段、シーバスやスモールマウスに慣れていると、あれっと思うくらい引かないが…多分、高すぎる水温の影響もあると思われる。
それでも、まともに狙ってラージを釣ったのは何年ぶりだろう。

ここまで長々と書いたけど、この戦略を楽しむのがバスフィッシング。
ラージマウスよりも引く魚はゴマンといるだろうが、これだけゲーム性を持って楽しめるのがバスフィッシングの醍醐味だ。

以後、同じメソッドで。
ゲーリーのセンコー5インチはロストしてしまい、これまた古いデッドストックの、懐かしのサワムラのバレットで。


その後も水を探してあちこち巡る。
しかし、レンタルのライフジャケットはウレタン?製で死ぬほど暑い…。
エレキより魚探より、まず始めに膨張式のライフジャケットを課金すべきと身にしみた猛暑日の昼。

その後、やや本湖を上流へ遡って、やっぱりインレットに絡めて。

35cmほど。
アオコが濃くなったので、シルエットを際立たせるためにブラックの3インチセンコーで(これはスモールマウス用にストックがあった)。

この辺りで空模様が怪しくなり、雷の音もしてきたので、潔く終了。


無課金でも、それなりに楽しめた釣行となりました。
夏場は今回のように、インレットとシェードに戦略を絞れるので、魚探がなくても比較的魚に触りやすかったのだろうと思う。
秋になって魚が散らばるとちょっとしんどそうね…。
ワカサギパターンはやってみたいと思うものの、 魚探、エレキ、バッテリーのセットを揃えなければと思うと悩むところ。
大人なので、そりゃ買おうと思えば買えるが、家での置き場と使用頻度がね…。

ともあれ、久しぶりのバスフィッシングらしいバスフィッシング。なかなか楽しめました。
再訪したいと思います。  


Posted by 大盛貝塚 at 18:58Comments(0)釣行記

2024年07月31日

ライギョ釣れたんだぜ

多摩川がホームフィードの僕。
この夏はちょいちょい中流域で、朝イチに繰り出し川スモールを狙っているのだが、いかんせん釣れない。
以前住んでいた荒川水系なら、サイズはともかく小さいワームをドリフトさせれば数は釣れたのに、ところ変わればなんとやら。

そもそも河川としては大きいのだが、川スモールのポイントの数は少ない。チャラ瀬が多く、流れのあるテトラ帯やガレ場といったスモールマウスの居着くスポットが少なくて、むしろオイカワやアユの川だな、という印象。のべ竿にサシ虫で小物釣るのが楽しいかもね。

代わりと言っていいのか、川が大きい分、止水やワンドの数が多い。
いや、荒川本流や利根川なんかに比べれば水量も規模も小さいのだが、以前のホームと比較したら。
でもってクリアウォーターなので、魚影がよく見える。
河川だとスモールマウスに駆逐されがちなラージマウスもある程度残ってる。
そしてこの日出会ったのは、なかなかのサイズの、ライギョだった。

水が湧いてことさらクリアなワンドに(河川中流域のワンドはこういう場所が多い。底からじんわり水が滲み出るので、クリアだし水温も低い)、ニョロっとした魚体がぷかぷか浮いていた。
あんまりクリアな水では見たことがない魚だったので、僕にとってはちょっとしたサプライズだった。

この日は、日の出から繰り出しあちこち回ったものの完封負けを食らっていた僕は、この魚に遭遇したことを良いことにちょっかいを出してみる。

ぷかぷか浮かんだ魚の少し先にルアーをキャスト。
選んだのはL−バス シュリンプ。



好きだけど使いどころが少ないルアー。
見た目も動きもあまりにリアルなエビすぎて、ルアー釣りとしてはちょっとかったるくまである。アピールが弱いのと沈むのが遅いのだ。逆にそれがこのルアーのキャラクターでもある。
サイトフィッシングなら、このエビっぽさは強みになるだろう。

若干離れて投げたルアーを、スレないよう寄せてきて、魚の顔のそばでフワフワ動かす。
遠巻きにルアーをみながら、ゆっくり去ろうとするライギョ。 
そこで、ツン! ツン!とトゥイッチでルアーを跳ねさせる。
ハッ! とルアーを振り向くライギョ。
そのままふんわりフォール。
やっぱやめとこ…という顔のライギョ。
再度ツン!
ハッ!
ツン!
ハッ!
おお、なんかライギョかわいい。
何度目かのツン! でとうとう我慢できなくなったのか、ユラっと寄ってきてハムっ。
フィッシュオン!

フッキングとともに、スバババとヘッドシェイク。
バスと違ってニョロニョロ長いので、走ったり飛んだりではないが、これはこれでパワフルなファイト。
食わせた位置が近く、オープンウォーターだったので寄せること自体は比較的簡単ではあった。
ランディング直前に手前で暴れられたけど、草間にずり上げてなんとかキャッチ。


思ったよりデカい。60cmくらいかな?
スネークヘッドの英名の通り、ヘビみたいな顔だが、よく見るとなんだか愛嬌がある。
ちなみに食べるととっても美味しいらしい。昔、釣りをしていたら通りすがりの日本に働きに来ているであろう東南アジアの青年に、「コノサカナ、ツレマスカ? タベタイ!」とスマホでライギョの写真を見せられたことがあります。

ちょっと興味はあったけど、プライヤーで針を外してたら暴れてお帰りになりました。
ちなみにライギョは凶暴な歯を持っているのでバス持ちできません。エラの付け根に指を入れるというテクがあるそうだが、やったことない。

ライギョを釣ったのは人生2回目。
前回は荒川本流でスピナーベイトを引いてたら食ってきた。
今回もそうだけど、意外と探せばいるのだろうか。
そういや草むらにボロボロになったフロッグが落ちてたな…。

かわいいライギョのおかげで、なんとかボウズを逃れた酷暑日の釣り。
しかし…多摩川キビシイ。川スモールのアベレージサイズは大きい気がするが、ポイントの少なさが何よりネック。そこに世界有数都市の東京のアングラーが集中するわけで。
荒川のパターンがなかなか通用してくれない…。

今年の夏の暑さも、おそらくピーク。
ここらでひと雨来てくれればシーバスの活性が上がると思うのだけど、次回はシーバスにしようかな。
昼間の野外はマジで命に関わるし。

念力の ゆるめば死ぬる 大暑かな(村上鬼城)  


Posted by 大盛貝塚 at 08:27Comments(0)釣行記

2024年05月18日

ついに壁を破ったんだぜ

その日は、突然来た。



ランカーバス、51.5cm。
人生初の50アップだった。

僕の釣り歴はもはや30年ほどになるが、少し恥ずかしながら、50cmを超えるバスは釣ったことがなかった。
49cmまでなら何度かあったにも関わらず…。

バスブーム真っ只中も経験しバス釣りにどっぷりハマっていた、今でもさして変わらずハマり続けている僕にとって、50cmを超えるバスは、昔から変わらず憧れの的であった。

その壁は、不意に超えた。

この日は夜明けに目が覚めた。時計は4時台。
いつもならそのまま二度寝なのだけど、せっかくなので朝マヅメに川スモールでも、とベッドからノソノソ這い出す。

天気は曇り。ホームフィールドの多摩川中流は、やや濁った水だった。
ラージ狙いなら悪くないのだが、川スモールには、あまり良いとは言えないコンディション。
それでも朝一はマヅメ時の活性の高い魚を狙おうと、トップやミノーで探るも反応はない。
折しもGW最終日。さんざん叩かれたであろう多摩川の魚は甘くなかった。

仕方ないとスローに落とすべく、ワームをセットしようと思って、はたと気づく。
フックケースがない。

寝ぼけながら出たせいか、家に忘れてきてしまったようだ。これじゃワームが使えない…。
それでも諦め切れずタックルボックスをゴソゴソと探ったところ、幸い、川スモールでは出どころがあまり無い大きめのオフセットフックが袋で出てきた。
センコーやブラッシュホグ向けのストック用に買って、そのまま突っ込んでいたことを思い出す。

これに合うワームは…と探して、クラシカルなゲーリー4インチグラブを発見。テールをカットしてイモグラブに。
これもまた古い手法だ。

ポイントは、川の流れが二股に分かれ、再度ふたつの流れが交差する、ちょっとした深み。
それ自体は川スモールには悪くないが、ガレ場のようなハードストラクチャーが見当たらない。片手落ちのイマイチな印象。

それでも一応、とアップストリームに投げてドリフト。
流れが早いので、ダウンに投げると水の抵抗ですぐ浮き上がってしまう。
1投5分くらいかかるテンポの悪い釣りだが仕方ない。

ゆるゆると流して数投。
反応ないな、と思っていたが、ふと近くを見ると、ベイトを追っていたのか30cm程のバスがシュッと泳いで去っていった。
なるほど、魚はいるのか。

もうしばらくやってみよう、と次のキャストで、妙にふわっとした抵抗を感じる。
これはアタリか?
スイープにあわせるも、そのままルアーが寄ってくる。微妙だな。

だが、これで途切れかけていた集中力が戻る。

次のキャスト。
しばらく流したところで、同じような抵抗感。
今度は慎重に、ゆっくり糸を張って聴いてみる。
重みがある。そして、僅かに竿先が持っていかれた。

確信。
これも、スイープにフッキング。
ロッドに重みが乗り、動き出す。乗った。

ロッドが大きく曲がる。
重い。その重みが、ボトムを這うように走り出す。
ただ、飛び跳ねる気配はない。本当にバスか?
疑い出した瞬間に魚体が見えた。
…デカい!

この辺りで既に確信はあった。これは自己記録だろうと。
魚自体はアフタースポーンだったのかもしれない。重くて走るが、秋の魚のような暴力的なまでの暴れ方ではない。

それでも数分はファイトしていたと思う。
とはいえ、こういう瞬間の自分の時間感覚ほど不確かなものはない。
夢中になったひとときは、長くも、一瞬にでも感じる。

寄ってきた魚の口を見る。
送り込ませた時間が永かったせいか、若干呑まれ気味で、ラインが歯に当たっている。
これ以上、時間をかけるのは危険だ。
最後はやや強引にランディング。幸い、大きく暴れることはなくアゴを掴めた。



こんな噛み合わない日が、人生初のランカーバスが釣れる日になるなんて想像もしていなかった。
幸運にも、たまたまその日にできた事が結果に繋がっただけ。
しかし、壁を乗り越える時なんてこんなもの…なのかもしれない。

歴史上、世界中では星の数ほど釣られたであろう50cm少々のランカーバスを釣ったところで、何のランクにも入らないことは重々承知している。
大きな魚を1匹釣って、それで僕の釣り欲が燃え尽きるわけでもなく。
気持ちも記録も、何ら変わることはないけれど。

たけど、この日は一生忘れないだろう。

上手くいかない日だって、捨てたもんじゃないかもしれない。  


Posted by 大盛貝塚 at 22:24Comments(0)私見釣行記