2022年03月24日
魚には魚の文化があると思うんだぜ
世の中は暗いですが、春のにおいにつられて釣りに行きます。

今年もマルタウグイがやって来た。
バスやシーバスもそろそろシーズン。
僕は冬の間はエリアトラウトに通うのだけど、やっぱり天然魚を釣るのは面白い。
よく釣れるシーズンが始まると、その日のパターンなんかを考えつつ釣りをすることが増える。
もちろんエリアトラウトもそうなのだが、人間が管理している場所で放流している魚よりも、天然のフィールドの方がパターンが複雑で面白いと思うことはひいき目だろうか。
ところで、これだけネットで釣りの情報か広がる時代だと、プロや素人を問わず、プロモーションも趣味もごっちゃ混ぜで色んな釣法やパターンが発信されている。
例えばバス釣りなら、それこそ海外も含め、新旧問わずありとあらゆる釣り情報が転がっている。
それが嘘だとかプロモーションのためのムリヤリ追っ付けたものだとは言わない。
でも、それを試してみても、実際に効いたというアングラーは少ないのではなかろうか。
実際に釣りをしていて思うのは、水域によってあまりにフィールドの環境が違うために、拾ってきた情報が必ずしも役に立たない場面が多いのではなかろうかということ。
それはもはや、その水域の魚の文化と言っても差し支えないほどに。
こんなこと言うと炎上するかもしれないが、村田基の動画を見ていると、そのやり方はうちの近所じゃ効かないんだよな...というのはままある。
誤解のないように言っておくと、僕はわりと彼のファンで、決してアンチじゃない。
ただ村田氏のバス釣りは、一番個体数の多かった時期の霞ヶ浦がベースになっているはず。
マッディウォーターの広大なシャローをボートで手早く攻めるのが基本の往時の霞ヶ浦のバス釣り。
故にアピール度高めのハードルアーをアシ際にタイトに投げ入れ、グリグリ巻いてくる釣りが得意なはずだ。
アシや捨て石に絡めたシャローの速い釣りがメインなので、沈むフロロよりも太いナイロンの方がやり易いんだろうな。
アシ際にピンポイントで落とすし、広い場所なので遠投も必要。氏のキャストが上手くなるのもわかる気がする。
故に太いラインを多く巻ける深溝のベイトリール、巻き感度重視のハイギア(僕は異論を持っているが)、ただ巻きで釣れるルアーを推すのだろう。
↑こういうの。
もし氏が池原ダムのような急峻なクリアウォーターのダム湖で育ったら、全然別のスタイルのアングラーになっていたかもしれない。
話は逸れたが、つまり環境で魚は食べるものも住むところも動き方も、結構劇的に変わるのだ。
特に内水面はそれぞれの場所で孤立していることが多い。
そもそもそれを一般化した平均的なメソッドで対応しようとする方が間違いかもしれない。
モンゴルの遊牧民とアンデス山脈の山奥の人では生活スタイルが違うように。
釣行回数の多いアングラーはこれを体感的にわかっていて、上手い人ほどその場所に先鋭化した釣り方をしている。
僕のような下手くそにとってタチが悪いのは、そんな彼らが情報発信して釣り方を教えるものだから、このメソッドこそ釣れるかもしれないとタックルを揃えてしまうこと...。
それが自分の行くフィールドに合っているかは、結局やってみないとわからないのだけど。
春の釣りは迷宮。
特に僕のメインフィールドでは、三寒四温と産卵と海からの遡上魚の動きが絡んで、複雑怪奇なパターンが生まれる。
攻略は難しいが、逆にそれらが相まった魚の文化がそこにあるのだと思って楽しむのが、紳士なアングラーのたしなみなのかもしれない。

うん?
シーバス狙いでニゴイしか釣れなかった負け惜しみじゃないよ?

今年もマルタウグイがやって来た。
バスやシーバスもそろそろシーズン。
僕は冬の間はエリアトラウトに通うのだけど、やっぱり天然魚を釣るのは面白い。
よく釣れるシーズンが始まると、その日のパターンなんかを考えつつ釣りをすることが増える。
もちろんエリアトラウトもそうなのだが、人間が管理している場所で放流している魚よりも、天然のフィールドの方がパターンが複雑で面白いと思うことはひいき目だろうか。
ところで、これだけネットで釣りの情報か広がる時代だと、プロや素人を問わず、プロモーションも趣味もごっちゃ混ぜで色んな釣法やパターンが発信されている。
例えばバス釣りなら、それこそ海外も含め、新旧問わずありとあらゆる釣り情報が転がっている。
それが嘘だとかプロモーションのためのムリヤリ追っ付けたものだとは言わない。
でも、それを試してみても、実際に効いたというアングラーは少ないのではなかろうか。
実際に釣りをしていて思うのは、水域によってあまりにフィールドの環境が違うために、拾ってきた情報が必ずしも役に立たない場面が多いのではなかろうかということ。
それはもはや、その水域の魚の文化と言っても差し支えないほどに。
こんなこと言うと炎上するかもしれないが、村田基の動画を見ていると、そのやり方はうちの近所じゃ効かないんだよな...というのはままある。
誤解のないように言っておくと、僕はわりと彼のファンで、決してアンチじゃない。
ただ村田氏のバス釣りは、一番個体数の多かった時期の霞ヶ浦がベースになっているはず。
マッディウォーターの広大なシャローをボートで手早く攻めるのが基本の往時の霞ヶ浦のバス釣り。
故にアピール度高めのハードルアーをアシ際にタイトに投げ入れ、グリグリ巻いてくる釣りが得意なはずだ。
アシや捨て石に絡めたシャローの速い釣りがメインなので、沈むフロロよりも太いナイロンの方がやり易いんだろうな。
アシ際にピンポイントで落とすし、広い場所なので遠投も必要。氏のキャストが上手くなるのもわかる気がする。
故に太いラインを多く巻ける深溝のベイトリール、巻き感度重視のハイギア(僕は異論を持っているが)、ただ巻きで釣れるルアーを推すのだろう。
↑こういうの。
もし氏が池原ダムのような急峻なクリアウォーターのダム湖で育ったら、全然別のスタイルのアングラーになっていたかもしれない。
話は逸れたが、つまり環境で魚は食べるものも住むところも動き方も、結構劇的に変わるのだ。
特に内水面はそれぞれの場所で孤立していることが多い。
そもそもそれを一般化した平均的なメソッドで対応しようとする方が間違いかもしれない。
モンゴルの遊牧民とアンデス山脈の山奥の人では生活スタイルが違うように。
釣行回数の多いアングラーはこれを体感的にわかっていて、上手い人ほどその場所に先鋭化した釣り方をしている。
僕のような下手くそにとってタチが悪いのは、そんな彼らが情報発信して釣り方を教えるものだから、このメソッドこそ釣れるかもしれないとタックルを揃えてしまうこと...。
それが自分の行くフィールドに合っているかは、結局やってみないとわからないのだけど。
春の釣りは迷宮。
特に僕のメインフィールドでは、三寒四温と産卵と海からの遡上魚の動きが絡んで、複雑怪奇なパターンが生まれる。
攻略は難しいが、逆にそれらが相まった魚の文化がそこにあるのだと思って楽しむのが、紳士なアングラーのたしなみなのかもしれない。

うん?
シーバス狙いでニゴイしか釣れなかった負け惜しみじゃないよ?
2022年03月10日
マチュリティがゴリっちゃったんだぜ
春の足音が聞こえてきて、僕の釣りはそろそろエリアトラウトからバスやシーバスにシフトの準備。
しかし、この手の釣りの現在の僕の相棒、リョービのマチュリティが、残念なことにゴリ感が出てきてしまった...。
買ってから2年。
7000円程度の低価格ながらメタルボディにねじ込み式ハンドルと、耐久性に富みそうなスペックだったが、まあ使用頻度も多かったことと炎天下の車のトランクに常に置きっぱなしにして使っていたので文句は言えない。
しかもマチュリティ、中々にクセのあるパーツ構成で、構造が判明するまで分解整備できなかったのもある。
きっと暑さでグリスが溶けたあとでそのまま使い続けたからゴリっちゃったのかな。知らんけど。
正直、安い魅力的なリールがあれば買い換えようかとも思ったが、さらっと乗り換えられない程度には僕のマチュリティ愛は深い。
だって今時、現行販売してるリョービだよ。
ということでここ数日間、パーツリストを睨みながら格闘し、なんとか分解に成功。
整備がてら簡単な対策も施したのでご紹介。
しかしこんなマニアック過ぎる記事、需要なさそう感が半端ない笑
さて、マチュリティの設計で唯一、そして最もクセがあるのがスプール受け。

金属製の台座とカラーが付いていて、これがスプールを支えているのだけど、このパーツが引っ張っても回そうとしてもビクともしない。
どうなってんの?
リールに付属していたパーツリストを見ながら戦い続けた結果、原因を発見。

この小さなピンがスプール受けとカラーの微妙な段差に入っていて、ずれないようになっている。
これを外して、はじめてスプール受けをずらすことができるのだ。

そしてスプール受けの下には、シャフトに穴が空いていて、そこにピンが刺さっている。これがスプール受けを固定していて、ピンを抜いたらやっとスプール受けを外すことができるのだ。
これではじめてローターを取り外しできる。
しかし凝った作りだが...これ、要る?

ローターを外すとゴムパッキンが。
本体内部への浸水を防いでいるようだ。
こういうところは不思議とちゃんとしてるんだなぁ。
ちなみにマチュリティは普通のS字カムのようです。
リョービファンとしては、リョービ独自のオシュレート機構、往年のRFOを搭載して欲しかった...。
さて、リールのゴリ感の原因は、大体がベアリングの劣化かギアの磨耗らしい。
ベアリングは交換するしかないが、ギアの磨耗に関しては、軽度ならばワッシャーを入れて押し付けてやると、ギアの噛み合わせが強くなって軽減できる模様。
今回もこの対策を施します。
でも本気でやると、ワッシャーのサイズを合わせて、厚みを何種も試してみる必要がある。
これは面倒臭い。
じゃあ、ともかく何か挟んで押し付けてやればいいんでしょ、とその辺にあった厚紙(ティッシュの空き箱)を適当に輪に切って入れてみる。

ぶ、不細工だか気にしたら敗けだ。
ちなみにそのままでは厚みがありすぎて、組み直してハンドルを回したときの抵抗感が半端じゃなかった。ベイトリールのメカニカルブレーキをMAXまで絞めたときみたいな。
なので厚紙を半分にぺらっと捲って薄くしてやったところ、多少の抵抗感はあるが、まあ実用的には問題ないレベルになった。
ギアやシャフトをティッシュで拭いて、シマノの純正グリスを吹き付けて閉じる。
僕は全バラしてパーツクリーナーをかけるまではしない。
そこまでしても、組み上げが所詮素人。逆にガタガタしそうな予感しかないので、ある程度でやめておきます。
結果、ゴリ感は多少残るものの、若干の改善はみられた。
これでもう1シーズンくらいは大丈夫でしょ。
とまあ、貧乏メンテを施したマチュリティ。
最大のネックだったスプール受けの外し方がわかったので、これからはこまめなグリスアップもできるでしょう。
これでもう1台、マチュリティを買っても問題ないですね笑
しかし、この手の釣りの現在の僕の相棒、リョービのマチュリティが、残念なことにゴリ感が出てきてしまった...。
買ってから2年。
7000円程度の低価格ながらメタルボディにねじ込み式ハンドルと、耐久性に富みそうなスペックだったが、まあ使用頻度も多かったことと炎天下の車のトランクに常に置きっぱなしにして使っていたので文句は言えない。
しかもマチュリティ、中々にクセのあるパーツ構成で、構造が判明するまで分解整備できなかったのもある。
きっと暑さでグリスが溶けたあとでそのまま使い続けたからゴリっちゃったのかな。知らんけど。
正直、安い魅力的なリールがあれば買い換えようかとも思ったが、さらっと乗り換えられない程度には僕のマチュリティ愛は深い。
だって今時、現行販売してるリョービだよ。
ということでここ数日間、パーツリストを睨みながら格闘し、なんとか分解に成功。
整備がてら簡単な対策も施したのでご紹介。
しかしこんなマニアック過ぎる記事、需要なさそう感が半端ない笑
さて、マチュリティの設計で唯一、そして最もクセがあるのがスプール受け。

金属製の台座とカラーが付いていて、これがスプールを支えているのだけど、このパーツが引っ張っても回そうとしてもビクともしない。
どうなってんの?
リールに付属していたパーツリストを見ながら戦い続けた結果、原因を発見。

この小さなピンがスプール受けとカラーの微妙な段差に入っていて、ずれないようになっている。
これを外して、はじめてスプール受けをずらすことができるのだ。

そしてスプール受けの下には、シャフトに穴が空いていて、そこにピンが刺さっている。これがスプール受けを固定していて、ピンを抜いたらやっとスプール受けを外すことができるのだ。
これではじめてローターを取り外しできる。
しかし凝った作りだが...これ、要る?

ローターを外すとゴムパッキンが。
本体内部への浸水を防いでいるようだ。
こういうところは不思議とちゃんとしてるんだなぁ。
ちなみにマチュリティは普通のS字カムのようです。
リョービファンとしては、リョービ独自のオシュレート機構、往年のRFOを搭載して欲しかった...。
さて、リールのゴリ感の原因は、大体がベアリングの劣化かギアの磨耗らしい。
ベアリングは交換するしかないが、ギアの磨耗に関しては、軽度ならばワッシャーを入れて押し付けてやると、ギアの噛み合わせが強くなって軽減できる模様。
今回もこの対策を施します。
でも本気でやると、ワッシャーのサイズを合わせて、厚みを何種も試してみる必要がある。
これは面倒臭い。
じゃあ、ともかく何か挟んで押し付けてやればいいんでしょ、とその辺にあった厚紙(ティッシュの空き箱)を適当に輪に切って入れてみる。

ぶ、不細工だか気にしたら敗けだ。
ちなみにそのままでは厚みがありすぎて、組み直してハンドルを回したときの抵抗感が半端じゃなかった。ベイトリールのメカニカルブレーキをMAXまで絞めたときみたいな。
なので厚紙を半分にぺらっと捲って薄くしてやったところ、多少の抵抗感はあるが、まあ実用的には問題ないレベルになった。
ギアやシャフトをティッシュで拭いて、シマノの純正グリスを吹き付けて閉じる。
僕は全バラしてパーツクリーナーをかけるまではしない。
そこまでしても、組み上げが所詮素人。逆にガタガタしそうな予感しかないので、ある程度でやめておきます。
結果、ゴリ感は多少残るものの、若干の改善はみられた。
これでもう1シーズンくらいは大丈夫でしょ。
とまあ、貧乏メンテを施したマチュリティ。
最大のネックだったスプール受けの外し方がわかったので、これからはこまめなグリスアップもできるでしょう。
これでもう1台、マチュリティを買っても問題ないですね笑
2022年03月05日
クラピーとはつまり小さいウィグルワートなんだぜ
世の中は混迷を極めて参りましたが、人の営みに関わらず春は近づいています。
僕の釣りは、冬はエリアトラウト、春からは川スモールや川シーバスを狙うことが多いのだけれど、この時期にバス釣りでよく話題に出るのがウィグルワート。
まだ水温が低くて動けない魚に有効らしいけれど、正直なところ僕はウィグルワートで魚が掛かったことがない笑
ただスローリトリーブでブリブリ動く、丸目のかわいいウィグルワートは好きなルアーでもある。
なので折りに触れてキャストするのだが、そういえば何かに動きが似てるな、と思って気づいたのがトラウト用のクラピーだった。

ラッキークラフトのクラピーはトラウト用のクランクとしては元祖くらい息の長いルアーだ。今でも色褪せないその実力で、この冬も特に奥多摩でお世話になりました。
動きは今さらだけど、スローリトリーブでよく動く秀逸なもの。
そしてトラウトでやる人はいないだろうけど、敢えてファストリトリーブすると、ある時点で動きが破綻して、いわゆる千鳥アクションになる。
あー、これはまんまウィグルワートだなぁと思わされる。
実際、ディテールのリアルさはともかく、ボディとリップは比べてみるとよく似ている。
そもそもはウィグルワートの方が何十年も前に発売されていると思うので、フォローしたとすればクラピーの方だ。
もしくはトラウトに有効な動きを突き詰めたら、自然にウィグルワートに似通ったのか。
実際のところ、ウィグルワートはバス釣りだけでなく、スチールヘッドのような大型トラウトによく効くというのは、知ってる人は知っている話。
ニジマスは一定のリズムを安定して繰り返すアクションが好きみたいで、スプーンも含めステディリトリーブに強いルアー(例えばクラシックなラパラミノー達)はよく釣れるのだが、ウィグルワートはそれがよりスローに行える。
日本のフィールドでは北海道以外だとそんなに大きなトラウトはそうそういないので、必然的にサイズダウンしたい。クラピーはそこにハマる。
この目の付け所はさすがだし、小さなルアーはごく僅かな品質のブレで動かなくなるので、作るのが難しいところ、ジャパンクオリティでそれをクリアしたのはさすがラッキークラフト。
ちなみに現在ではウィグルワート系のクランクは他にも各種出ているので、各々気に入ったものを使えばいいと思う。
個人的にはダイワのワイルドピーナッツが安いし品質も安定していて好き。
相変わらずバスは釣れないが、トラウトは釣れました。
エリアトラウトだとタイニーの方が合うけど、スプリットリングが小さくてフック交換が面倒なので、純正でシングルフックVer.を出してくれないかと願っている。
ダイワさんマジでお願いします。
逆にマグナムクラピーなら野池のバスの数釣りなら良さそう。
ラッキークラフトさん、トリプルフックのモデルを復活させてはいかがでしょう笑
コロナもウクライナも日本経済もとても大変な状況ではありますが、のどかな春の日は、心を落ち着かせてクランクベイトを巻き続けてもいいんじゃないかと思います。
僕の釣りは、冬はエリアトラウト、春からは川スモールや川シーバスを狙うことが多いのだけれど、この時期にバス釣りでよく話題に出るのがウィグルワート。
まだ水温が低くて動けない魚に有効らしいけれど、正直なところ僕はウィグルワートで魚が掛かったことがない笑
ただスローリトリーブでブリブリ動く、丸目のかわいいウィグルワートは好きなルアーでもある。
なので折りに触れてキャストするのだが、そういえば何かに動きが似てるな、と思って気づいたのがトラウト用のクラピーだった。

ラッキークラフトのクラピーはトラウト用のクランクとしては元祖くらい息の長いルアーだ。今でも色褪せないその実力で、この冬も特に奥多摩でお世話になりました。
動きは今さらだけど、スローリトリーブでよく動く秀逸なもの。
そしてトラウトでやる人はいないだろうけど、敢えてファストリトリーブすると、ある時点で動きが破綻して、いわゆる千鳥アクションになる。
あー、これはまんまウィグルワートだなぁと思わされる。
実際、ディテールのリアルさはともかく、ボディとリップは比べてみるとよく似ている。
そもそもはウィグルワートの方が何十年も前に発売されていると思うので、フォローしたとすればクラピーの方だ。
もしくはトラウトに有効な動きを突き詰めたら、自然にウィグルワートに似通ったのか。
実際のところ、ウィグルワートはバス釣りだけでなく、スチールヘッドのような大型トラウトによく効くというのは、知ってる人は知っている話。
ニジマスは一定のリズムを安定して繰り返すアクションが好きみたいで、スプーンも含めステディリトリーブに強いルアー(例えばクラシックなラパラミノー達)はよく釣れるのだが、ウィグルワートはそれがよりスローに行える。
日本のフィールドでは北海道以外だとそんなに大きなトラウトはそうそういないので、必然的にサイズダウンしたい。クラピーはそこにハマる。
この目の付け所はさすがだし、小さなルアーはごく僅かな品質のブレで動かなくなるので、作るのが難しいところ、ジャパンクオリティでそれをクリアしたのはさすがラッキークラフト。
ちなみに現在ではウィグルワート系のクランクは他にも各種出ているので、各々気に入ったものを使えばいいと思う。
個人的にはダイワのワイルドピーナッツが安いし品質も安定していて好き。
相変わらずバスは釣れないが、トラウトは釣れました。
エリアトラウトだとタイニーの方が合うけど、スプリットリングが小さくてフック交換が面倒なので、純正でシングルフックVer.を出してくれないかと願っている。
ダイワさんマジでお願いします。
逆にマグナムクラピーなら野池のバスの数釣りなら良さそう。
ラッキークラフトさん、トリプルフックのモデルを復活させてはいかがでしょう笑
コロナもウクライナも日本経済もとても大変な状況ではありますが、のどかな春の日は、心を落ち着かせてクランクベイトを巻き続けてもいいんじゃないかと思います。