2019年10月16日
激安グラスロッドにはロッドの基本が備わっていたんだぜ
先日導入した1680円のベイトロッド、バスチャレンジャーⅢ。グラス100%のスズミの入門用バスロッドです。

これを使いだして約2ヶ月。
少々ながら魚もキャッチでき、ロッドの特徴なんかも把握できてきたのでインプレ的なものを。
このロッドを導入したのは仕事帰りの一時の遊び用に、バラし辛く粘る、多ピースのグラスロッドが欲しかったから。
実はフエルコのFFシリーズも検討していたのだけど、あちらは2万円強のお値段。
カッコいいしグラスなのにパックロッドと、キャラは良い。
なのに僕はバスチャレンジャーの安さに目が眩んだという裏事情もあるけど、まあそんなことはいいじゃないか。

予定通り、ナイトの小規模河川でラパラなんかの巻き物に使用。
この値段なのでさすがに細部はツメが甘いところはあった。
ロッドの継ぎが最たるものかな。使っているうちにだんだん緩んで来るので、一時間に一度くらいチェックが必要。
中学生くらいの時に使っていた安物ロッドもこんな感じだったなぁ、と郷愁も覚えつつ、時々締め直して使っています。
多分、ロッドの安さの一因に規格精度の甘さがあると思われ。なので買う際は実際に手にとって、ガイドのスレッドや、継いだときのガタツキのチェックをした方がいいだろう。
実際、これを買ったときも二本在庫があり、一本はやや継ぎがカタカタしたので避けた経緯が。
まあ仮にハズレを引いてもルアー1個分のコストなので諦めもつきそうだけど。
さて実際の使用感について。
100%グラスなのだけど、鱒レンジャーとは違いチューブラのブランクなので、それなりに軽量で若干のハリはある。もちろんカーボンロッドと比べてはいけない。
お陰でキャストはそんなに苦労しない。ただ、反発力...というよりも反発スピードが遅いので、カーボンロッドの時よりラインのリリースのタイミングを遅らせる必要はある。
また、ロッドを振るスピードもゆっくりでいい。高弾性カーボンはシュッと素早く振り抜かないとロッドが曲がらずルアーが飛ばないけれど、グラスロッドでそれをやるとロッドの復元スピードが追い付かず、飛点がブレたりバックラッシュしたりする。
ワンキャストごとに力を抜いて丁寧にやれば問題ない。
同じグラスロッドでも、最近よくあるグラスコンポジットのロッドは、カーボンを混ぜてこの辺の特性をカーボンロッドに寄せているようだ。
100%グラスロッドは別物だと思った方がいいかと。
そんな風にのんびりキャストしてやれば、ラパラF9あたりの軽量ルアーでも、リールさえ選んでやればそれなりに飛ぶ。
ベイトフィネスとしては、バスのカバー打ち用のEXファーストのアクションではなくトラウト用のややレギュラーテーパー寄りのロッド感覚の釣りになると思われる。バットを曲げて使うイメージ。
そもそもこのロッドをワームに使う人はあんまりいないと思うけど、ピッチングができないとか言い出すのはナンセンスだ。用途が違います。
バスチャレンジャーはあくまで、投げて巻く為のロッド。初心者が使うのだから。
感度は思ったほど悪くない。
多分、ブランク自体の感度はよくないのだろうけど、穂先がルアーの動きに良く追随するので、結果的にアクションを感じやすいのだと思う。
だからクランクベイトなんかだと、むしろ感度はいい方に感じるんじゃなかろうか。
お陰で巻き物ルアーならバイトもスタックもゴミが引っ掛かったのも良くわかる。
魚なら、プルプル→ググン。
ゴミなら、プルプル→ヌーン、という感じで。
擬音が多くてすみません。
魚とのファイトについてはいっそ優秀な類いだ。
ロッドがよく追随するということは、魚の引きに対してダンパー的によく働いてくれるので、ヘッドシェイクやローリングされてもバレづらい。
実際、ファイトに持ち込めればフックの折れや曲がり以外では、今のところバラしたことがない。
ブランクがよく曲がるので、ロッドワークに余裕ができる。一定のテンションを保ちやすい。
これぞグラスロッド、これを求めて買ったのです。
そして妙に楽しい。きっと、カーボンよりも深く曲がるので、より密に魚の引きを味わえるからだろう。ロッドを曲げる喜びってあるのですよ。
ちなみにパワーはそれなりにあります。

このロッドで釣ったスモールマウス46センチ。大物だ(自慢)。
スモールの突っ込みでもよくいなし、ジャンプや首振りにも対応してくれる。カバーに潜られそうになってラインを止めても、ロッドが絞り込まれてもなお曲がるので、柔らかく引き離してくれた。高弾性カーボンではできない芸当だ。
他に釣った大物はデカいニゴイや鯉なのだけど、みんなきちんとリフトしてくれた。やり取りがイージーで不安が少ない。
このロッドを使うと、普段の釣りで自分がどれだけ竿を曲げられていたのかを考えさせられる。
釣竿というのは曲げるものなのだ。当たり前かも知れないけど。
操作感だのパワーだのXラッピングだので忘れていた、ロッドの本質が思い出される。
このロッドの開発者は釣りをよくわかっているような気がする。
初心者に必要なのは、しっかりロッドを曲げて、投げて巻いて魚を寄せる、その事を覚えること。
この基本が、僕にはできていたのだろうか、なんて考えてしまう。
まあ、デザインはダサいし細部は甘いロッドだけど、使う分には楽しい基本のロッドです。
バスチャレンジャーは使い込むに値する、なかなか面白いロッドでした。

これを使いだして約2ヶ月。
少々ながら魚もキャッチでき、ロッドの特徴なんかも把握できてきたのでインプレ的なものを。
このロッドを導入したのは仕事帰りの一時の遊び用に、バラし辛く粘る、多ピースのグラスロッドが欲しかったから。
実はフエルコのFFシリーズも検討していたのだけど、あちらは2万円強のお値段。
カッコいいしグラスなのにパックロッドと、キャラは良い。
なのに僕はバスチャレンジャーの安さに目が眩んだという裏事情もあるけど、まあそんなことはいいじゃないか。

フエルコ(Huerco) フィッシングロッド FF500-5C
予定通り、ナイトの小規模河川でラパラなんかの巻き物に使用。
この値段なのでさすがに細部はツメが甘いところはあった。
ロッドの継ぎが最たるものかな。使っているうちにだんだん緩んで来るので、一時間に一度くらいチェックが必要。
中学生くらいの時に使っていた安物ロッドもこんな感じだったなぁ、と郷愁も覚えつつ、時々締め直して使っています。
多分、ロッドの安さの一因に規格精度の甘さがあると思われ。なので買う際は実際に手にとって、ガイドのスレッドや、継いだときのガタツキのチェックをした方がいいだろう。
実際、これを買ったときも二本在庫があり、一本はやや継ぎがカタカタしたので避けた経緯が。
まあ仮にハズレを引いてもルアー1個分のコストなので諦めもつきそうだけど。
さて実際の使用感について。
100%グラスなのだけど、鱒レンジャーとは違いチューブラのブランクなので、それなりに軽量で若干のハリはある。もちろんカーボンロッドと比べてはいけない。
お陰でキャストはそんなに苦労しない。ただ、反発力...というよりも反発スピードが遅いので、カーボンロッドの時よりラインのリリースのタイミングを遅らせる必要はある。
また、ロッドを振るスピードもゆっくりでいい。高弾性カーボンはシュッと素早く振り抜かないとロッドが曲がらずルアーが飛ばないけれど、グラスロッドでそれをやるとロッドの復元スピードが追い付かず、飛点がブレたりバックラッシュしたりする。
ワンキャストごとに力を抜いて丁寧にやれば問題ない。
同じグラスロッドでも、最近よくあるグラスコンポジットのロッドは、カーボンを混ぜてこの辺の特性をカーボンロッドに寄せているようだ。
100%グラスロッドは別物だと思った方がいいかと。
そんな風にのんびりキャストしてやれば、ラパラF9あたりの軽量ルアーでも、リールさえ選んでやればそれなりに飛ぶ。
ベイトフィネスとしては、バスのカバー打ち用のEXファーストのアクションではなくトラウト用のややレギュラーテーパー寄りのロッド感覚の釣りになると思われる。バットを曲げて使うイメージ。
そもそもこのロッドをワームに使う人はあんまりいないと思うけど、ピッチングができないとか言い出すのはナンセンスだ。用途が違います。
バスチャレンジャーはあくまで、投げて巻く為のロッド。初心者が使うのだから。
感度は思ったほど悪くない。
多分、ブランク自体の感度はよくないのだろうけど、穂先がルアーの動きに良く追随するので、結果的にアクションを感じやすいのだと思う。
だからクランクベイトなんかだと、むしろ感度はいい方に感じるんじゃなかろうか。
お陰で巻き物ルアーならバイトもスタックもゴミが引っ掛かったのも良くわかる。
魚なら、プルプル→ググン。
ゴミなら、プルプル→ヌーン、という感じで。
擬音が多くてすみません。
魚とのファイトについてはいっそ優秀な類いだ。
ロッドがよく追随するということは、魚の引きに対してダンパー的によく働いてくれるので、ヘッドシェイクやローリングされてもバレづらい。
実際、ファイトに持ち込めればフックの折れや曲がり以外では、今のところバラしたことがない。
ブランクがよく曲がるので、ロッドワークに余裕ができる。一定のテンションを保ちやすい。
これぞグラスロッド、これを求めて買ったのです。
そして妙に楽しい。きっと、カーボンよりも深く曲がるので、より密に魚の引きを味わえるからだろう。ロッドを曲げる喜びってあるのですよ。
ちなみにパワーはそれなりにあります。

このロッドで釣ったスモールマウス46センチ。大物だ(自慢)。
スモールの突っ込みでもよくいなし、ジャンプや首振りにも対応してくれる。カバーに潜られそうになってラインを止めても、ロッドが絞り込まれてもなお曲がるので、柔らかく引き離してくれた。高弾性カーボンではできない芸当だ。
他に釣った大物はデカいニゴイや鯉なのだけど、みんなきちんとリフトしてくれた。やり取りがイージーで不安が少ない。
このロッドを使うと、普段の釣りで自分がどれだけ竿を曲げられていたのかを考えさせられる。
釣竿というのは曲げるものなのだ。当たり前かも知れないけど。
操作感だのパワーだのXラッピングだので忘れていた、ロッドの本質が思い出される。
このロッドの開発者は釣りをよくわかっているような気がする。
初心者に必要なのは、しっかりロッドを曲げて、投げて巻いて魚を寄せる、その事を覚えること。
この基本が、僕にはできていたのだろうか、なんて考えてしまう。
まあ、デザインはダサいし細部は甘いロッドだけど、使う分には楽しい基本のロッドです。
バスチャレンジャーは使い込むに値する、なかなか面白いロッドでした。