2019年10月28日
今冬のエリアトラウトはオールドベイトリールで勤しむんだぜ
台風19号、及びその後の大雨により、この秋、東日本は痛み付けられた。
皆様のお住まいはご無事でしょうか。被災地の復旧を願います。
僕の釣りのホームフィールドである荒川水系もダメージが大きかった。
報道されていた川越市の越辺川氾濫地域は、入間川、荒川、越辺川の合流点に近い地域。
現在、水位はある程度落ち着いてはいるものの、常時よりは高く、水は白く濁ったままだ。
ナチュラルフィールドはこの先、天気が安定したとしても、回復までに数週間はかかると思われる。
そうすると季節はもう冬。リバーシーバスや川スモールは実質、今期はシーズン終了だ。
何より釣りをする安全性を確保しなければならない。増水した川で、ゴミで足下の見えない中、水辺に降りたりするのは、地雷原に手ぶらで突っ込むようなもんです。僕はまだ死ねない。
ということで、僕は今シーズンはエリアトラウトに移行することに。
ラインを交換しなきゃ、と釣具屋に立ち寄ったところ、ある1台のベイトリールに目を引かれる。

ダイワ ミリオネアGS1000C。
70年代から80年代くらいの代物になるのだろうか?
最近リリースされたミリオネアCTの先祖にあたる、ダイワの丸型ベイトリール。
実はこいつの下位グレード、1000STは既に持っているのだけど、あろうことかフィールドでハンドルが脱落。現在は休眠中。
しかしあの現代のベイトフィネスリールにも負けない軽量リールのキャストレスポンスと、ドラグが搭載されていないので逆転スイッチで大物とやり取りするマニュアル感、現代のリールからすると超低速のギア比なんかは、楽しむための釣りでは魅力的なスペックだ。
状態からするとちょっと高めの値段だとは思ったけど、しょっちゅう出会えるリールでもない。
店内を一周したら踏ん切りがついたのでレジへエスコートしました。

結構使い込まれた感。
何十年も寝かせられていたのか、グリスが固着している。
しかしこの時代のリールは中身がシンプルなので、僕でも全バラに近いメンテが可能。

リールフットからレベルワインダーのキャップを外しやすいように穴が空いてます。
今のダイワはユーザーの分解を推奨していないけど、この時代のリールはむしろユーザーのメンテが前提なんだなあ。
往時の釣りの入門書など見ると、ホワイトガソリンで洗ってミシン油を注油する、と書いてあったような。
ミシンが一家に1台あった時代の話。

レベルワインダーを分解。外した順に並べると部品が行方不明になりにくいです。
僕はパーツクリーナーは使わず、ひたすらティッシュと綿棒で研く主義。だってバラしてクリーナーかけているうちに部品が無くなるんですよ。

スプールを外すと、軸受けはブロンズカラーでした。
ベアリングに変えてもいいけど、正直あんまり飛距離は変わらない。磨いてそのまま使用。
ちなみにミリオネア1000STはこれ、プラスチックになってました。
スプール本体はプラスチック製。故に軽量。
安っぽいと言われればそうかもしれないけど、僕はベイトフィネスならこのプラスチックスプールを現代のリールにも導入してほしいと思っている。
限界まで肉薄した金属スプールより丈夫だろうし、歪まない。重量はさほど変わらないはず。
これにアブのアンバサダーみたいな簡単な遠心ブレーキでもあればピッタリだと思うのだけど。
え、それじゃマグネットブレーキが使えないって?
ほらそこはスプールに金属プレート貼ったりすればなんとかなるよきっと(適当)。
ちなみにこのリール、ブレーキはメカニカルだけ。
遠心もマグネットも付いていません。
それでキャストできるのかと言われれば、不思議に出来るし、むしろ軽量ルアーがよく飛ぶ。
アンバサダーと同じシンクロレベルワインダーなので、スプールと一緒にレベルワインダーが動く。これがちょうどいい抵抗になってバックラッシュしにくくなってるようだ。
まあ現代のリールよりはサミングに気を使うけど、少し慣れれば何と言うほどでもない。

メインギアもカッチカチのグリスで固着状態。
なるべく拭き取って、シマノ純正のグリスとオイルで生き返らせる。
スムーズに動き出したら、なかなかの快感です。
組み上げて終了。見違えるように動作がスムーズになりました。
空回しでも、各機構の可動が感じられる、ガバガバな組み上げ精度笑
でもこれが悪くない。車でも、現代のAIが介入する最新式より、昭和の旧車の方が意外と乗りやすかったりするじゃないですか。
これで準備は整った。
長くなるので実釣編は次回に続きます。
皆様のお住まいはご無事でしょうか。被災地の復旧を願います。
僕の釣りのホームフィールドである荒川水系もダメージが大きかった。
報道されていた川越市の越辺川氾濫地域は、入間川、荒川、越辺川の合流点に近い地域。
現在、水位はある程度落ち着いてはいるものの、常時よりは高く、水は白く濁ったままだ。
ナチュラルフィールドはこの先、天気が安定したとしても、回復までに数週間はかかると思われる。
そうすると季節はもう冬。リバーシーバスや川スモールは実質、今期はシーズン終了だ。
何より釣りをする安全性を確保しなければならない。増水した川で、ゴミで足下の見えない中、水辺に降りたりするのは、地雷原に手ぶらで突っ込むようなもんです。僕はまだ死ねない。
ということで、僕は今シーズンはエリアトラウトに移行することに。
ラインを交換しなきゃ、と釣具屋に立ち寄ったところ、ある1台のベイトリールに目を引かれる。

ダイワ ミリオネアGS1000C。
70年代から80年代くらいの代物になるのだろうか?
最近リリースされたミリオネアCTの先祖にあたる、ダイワの丸型ベイトリール。
実はこいつの下位グレード、1000STは既に持っているのだけど、あろうことかフィールドでハンドルが脱落。現在は休眠中。
しかしあの現代のベイトフィネスリールにも負けない軽量リールのキャストレスポンスと、ドラグが搭載されていないので逆転スイッチで大物とやり取りするマニュアル感、現代のリールからすると超低速のギア比なんかは、楽しむための釣りでは魅力的なスペックだ。
状態からするとちょっと高めの値段だとは思ったけど、しょっちゅう出会えるリールでもない。
店内を一周したら踏ん切りがついたのでレジへエスコートしました。

結構使い込まれた感。
何十年も寝かせられていたのか、グリスが固着している。
しかしこの時代のリールは中身がシンプルなので、僕でも全バラに近いメンテが可能。

リールフットからレベルワインダーのキャップを外しやすいように穴が空いてます。
今のダイワはユーザーの分解を推奨していないけど、この時代のリールはむしろユーザーのメンテが前提なんだなあ。
往時の釣りの入門書など見ると、ホワイトガソリンで洗ってミシン油を注油する、と書いてあったような。
ミシンが一家に1台あった時代の話。

レベルワインダーを分解。外した順に並べると部品が行方不明になりにくいです。
僕はパーツクリーナーは使わず、ひたすらティッシュと綿棒で研く主義。だってバラしてクリーナーかけているうちに部品が無くなるんですよ。

スプールを外すと、軸受けはブロンズカラーでした。
ベアリングに変えてもいいけど、正直あんまり飛距離は変わらない。磨いてそのまま使用。
ちなみにミリオネア1000STはこれ、プラスチックになってました。
スプール本体はプラスチック製。故に軽量。
安っぽいと言われればそうかもしれないけど、僕はベイトフィネスならこのプラスチックスプールを現代のリールにも導入してほしいと思っている。
限界まで肉薄した金属スプールより丈夫だろうし、歪まない。重量はさほど変わらないはず。
これにアブのアンバサダーみたいな簡単な遠心ブレーキでもあればピッタリだと思うのだけど。
え、それじゃマグネットブレーキが使えないって?
ほらそこはスプールに金属プレート貼ったりすればなんとかなるよきっと(適当)。
ちなみにこのリール、ブレーキはメカニカルだけ。
遠心もマグネットも付いていません。
それでキャストできるのかと言われれば、不思議に出来るし、むしろ軽量ルアーがよく飛ぶ。
アンバサダーと同じシンクロレベルワインダーなので、スプールと一緒にレベルワインダーが動く。これがちょうどいい抵抗になってバックラッシュしにくくなってるようだ。
まあ現代のリールよりはサミングに気を使うけど、少し慣れれば何と言うほどでもない。

メインギアもカッチカチのグリスで固着状態。
なるべく拭き取って、シマノ純正のグリスとオイルで生き返らせる。
スムーズに動き出したら、なかなかの快感です。
組み上げて終了。見違えるように動作がスムーズになりました。
空回しでも、各機構の可動が感じられる、ガバガバな組み上げ精度笑
でもこれが悪くない。車でも、現代のAIが介入する最新式より、昭和の旧車の方が意外と乗りやすかったりするじゃないですか。
これで準備は整った。
長くなるので実釣編は次回に続きます。