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プロフィール
大盛貝塚
大盛貝塚
人生色々ありますが、魚が釣れるとそれなりに幸せな人。

2016年02月05日

チープさも突き詰めれば合理の美学に辿り着くんだぜ


ダイワ ミリオネアST1000です。
まだダイワがアブをパクっ…リスペクトしていた時代の代物。僕より年上のリール。

前回エントリーで書いた、ベイトトラウト用のマニアックな機種がこれ。
タックルベリーで軽量ルアーを投げられるリールを物色していたところ、ガラスケースの中でこいつがある意味特別な存在感を放っていたのが目に留まった。
本当はアンバサダー1500Cを買ってベイトフィネス用スプールを導入しようと思ったのだが、こいつに導かれるように手を伸ばしてしまっていた…。
ちなみに1600円くらいだった。年式とグレードを考えると結構高かったと感じる。
一部ヒビが入ってるしね。

買った当初はゴリゴリで全然回らないリールだったので全バラメンテ実施。すると結構回るゴリゴリのリールに進化しましたw


詳しくは知らないけど、国産ベイトリール黎明期のミリオネアの最小最低グレードの機種のようだ。ブレーキシステムはなくメカニカルブレーキの調整のみ、シンクロレベルワインダーで、サイドカバーとスプールがプラスチック。ちなみに軸受もプラスチックカラーだ。ベアリングなんてものはない。
おまけに、おそらくコストダウンを突き詰めたのだろう、メインギア側のネジを外すとほとんどバラバラになってしまうような部品数の少なさと共用設計の多さ。呆れを通り越して感動してしまった。よくぞここまでシンプルな構成にできたもんだ。

そもそもエサ釣り用なのだろう、ドラグすら非搭載で、大きな魚が掛かるとハンドル逆転スイッチでダイレクトリールのように、スプールをサミングしながらマニュアル感覚のファイトを余儀なくされる。ただ、これはとても面白い。腕と指先の感覚を研ぎ澄ましてテクニック一本で勝負するのだ。キャッチした時の満足感はハンパない。

ルアーのキャストは、ブレーキがないクセに、プラスチック故のスプールの軽さとシンクロレベルワインダーの抵抗が奇跡的にバランスを取っていて、ある程度ベイトでのキャストに慣れた人なら軽いルアーが予想外に飛んでくれる。まあ投げた時のシャー音が予想以上に大きくてビックリするがw

このシンプル過ぎる構造と予想外のポテンシャルは、多分狙って表れた性能ではないと思う。ただ使いこなせれば中々イケるリールだ。多くの部分でアングラーにある程度の力量を求められ、上手くいった際にはこんなに楽しい道具はないってくらい。まあこんな楽しみ方はドMっぽいけど、最新最高の性能に慣れた現代アングラーならカルチャーショックを受けると思う。
ふとしてカルカッタ50を買ってからは出番が少なくなってしまったけど、たまには引っ張り出して、釣りとは魚との全身全霊の勝負だという事を思い出すには最適なリールだ。  


Posted by 大盛貝塚 at 08:05Comments(0)リール