2016年06月08日
荒川上流の上げ潮は辛いぜ

首都圏シーバス釣りにおいて、荒川の上流と言えば秋ヶ瀬を最上流とした埼玉周辺を指すことが多いと思う。
この辺りは僕のホームグラウンドなのだが、初めて来た頃は、こんな純淡水エリアに海の魚が来るのかと驚いたものだけど、確かにシーバスをはじめ、淡水に強い汽水域の魚たちが遡上してくる。
秋ヶ瀬の水門までは潮の影響が水位に及ぶ潮汐帯で、水門は取水関であると同時に潮を止めているのだが、まあとにかくここまでが海の影響を受けるエリアだ。
因みに純淡水と塩水が入るエリアの境目は、おそらく鹿浜橋から赤羽の辺りになると思う。ここまではカキ殻もあるし、ハゼも多いのだ。
この辺りまで来ると、ブラックバスの釣果情報もなく、しかし少し上流の三領辺りまでは釣れるので、なんかしらの境界はあるのだろう。
ともあれこの辺り、荒川上流で釣りをすると、否応なしに潮の影響を受ける。日に二回の満潮、干潮に伴い、水位が結構大きく変わる。
しかし海に近いところで釣りをしている方々には馴染みがないと思うけど、海岸でのそれとはだいぶ趣が違うのだ。
下げ潮についてはさほど違和感はない。ただの川と同じように流れるだけで、多少水位と流れの強さに変化があるだけ。問題は上げ潮だ。
荒川上流では潮の影響を受けるといっても上げ潮が逆流を起こすほどの力はない。むしろ下流に向けて流れに蓋をする形になって、半日ほど流れが止まる。こうなると川はただの細長い池みたいになり、止水のまま水位だけがじわじわ上昇する。
しかし恒常的な止水とは違い、魚の活性はダダ落ち。これは海水魚だけじゃなく、ブラックバスやニゴイに至るまで、とかく出自の水が甘いか辛いか関係なく、馴染みのある魚たちがヤル気を無くす。
そんなつれない反応に僕もヤル気を無くす。
思わず近所にある朝霞ガーデンに逃げたくなる。
ただ、管釣りの東大と呼ばれる朝霞ガーデンは、逃げたところでやっぱり釣れないのだけどw
しかしこんなタイダルリバーはアメリカにもあるらしく、とあるサイトで、タイダルリバーでのスモールマウスの釣り方なんて記事を見たことがある。
ということはやっぱり、荒川上流には荒川上流のパターンがあって、それが読めている人はやっぱり釣れるのだろう。
僕はその域には遠く及ばないけど、いつかはパターンを読めるようになって、さっと釣ってパッと帰るようなカッコいいアングラーになりたいもんです。
Posted by 大盛貝塚 at 19:17│Comments(0)
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