2020年12月11日
14エクセラーあたりがダイワのリール史のターニングポイントだった気がするぜ
師走になり、アングラーにとっては釣りものが減って悶々とする時期になりました。
メーカーたちもそんなアングラーの心理を図ってか、この時期から春先にかけて一斉に新商品を発表し始めます。
普段の年なら春のフィッシングショーでお披露目ということが多いのだけど、新型コロナウイルスは以前にも増して猛威を振るっており、それどころではない状況。代わりに各社webでのPRに力を入れているようで、元々ものぐさな僕にとっては逆に有難い。
今のところの業界的な目玉はダイワの新型ジリオンをはじめとするダイナミックドライブ機構だろうか。
僕自身はハイエンドのリールなんて雲上の存在なので、さして気にしてないのだけど、フラッグシップモデルが堅牢強固路線に舵を切っているのは、ブランドとしてのメッセージでもある。
つまり、ダイワはシマノの得意としてきた強さと巻きの質感...HAGANEに真正面からぶつかるぞ、という。
元々ダイワの得意としてきたのは軽さだった。
重量的な軽さももちろんだが、巻きの軽さにもこだわり、2000年代のリアルフォーコンセプトをもって打ち出した数々のリールは、軽さを求めるライトソルトやエリアトラウトのアングラー達には未だに人気が高い。
一方で耐久性や巻き心地、機構の精度の維持の難しさといったところは、軽さを突き詰めたが故に、犠牲にならざるを得なかったところでもあると想像する。
この部分に関しては、1ユーザーの僕の意見としては、初期性能の維持という面ではシマノ優位だと感じていた。
ダイワはこの問題にあたってなのか、2010年代になって路線を変更した。
結論としてはマグシールドやライト&タフのLTコンセプトを打ち出し、得意としてきた軽さを維持しつつ堅牢さを加え、メンテナンス性を犠牲にしてでも上位機種にはモノコック構造を投入するという手段に出た。
今回のダイナミックドライブ機構もその流れを汲む形だろうと思われる。
この一連の流れの初手が、僕の知る中(エントリー価格帯)では、今回ご紹介する14エクセラーだった。
それまで僕はシーバス向けに初代レブロスなんかを使っていたのだけど、リアルフォーコンセプトのこれもダイワの名機として並べて良いと思っているのだが、本体と巻きの軽さが特徴の、ずいぶん方向性は違ったリールだった。
中々気に入ってはいたのだけど巻きのゴロ感が出たりベール下がりが起きたりして、その後14サハラに乗り換えていた。
サハラもエントリーグレードではあるが、特に巻きの面ではシマノ特有のヌメヌメ感があり、丈夫なリールで個人的には満足していた。
そんな折、釣具屋で何の気なしに見たダイワの新製品として置いてあった14エクセラーに触れて...衝撃だった。
これ、巻きがシマノっぽい。
ヌメヌメ巻けてシルキー。だがエアローター搭載で巻きの軽さもある。
ギア機構はデジギアⅡが入っているくらいで取り立てて新型になっているようなPRはされていなかった。
機構がそのままならば、味付けの問題なのだろう。逆に言えば細部の微調整でシマノっぽいシルキーさを手に入れてしまったのなら、これは静かな事件である。
前述の通りシマノのサハラを買ったあとだったけれど欲しくなって、当時たまに行っていた海のカゴ釣り用に、やや大きめの3500番を購入。実売1万円弱だったかと。
使ってみるとメタルボディの恩恵もあり、カゴ釣り用の大きな浮きの水の抵抗があっても回収しやすいし、大きな魚の引きでも安定して巻けるので不安がない。
これは出物だったな、シーバス用もこっちでも良かったと少し後悔したのだった。
14エクセラーの弱点は、多分、防水性。
ダイワユーザーの求める軽さを実現するためなのかどうかは知らないが、エアローターのスカスカさとスプールの大きな肉抜きのせいでシャフトが丸見え...。
油断すると海水が入りそうなので扱いには気を使う。
その対策なのか、次世代の17エクセラーからはマグシールドが搭載される。
僕、マグシールドはメンテナンス性が悪いので好きじゃないのだが...。
デザイン的な防水機能性を犠牲にしてでも軽さを求めざるを得ないのはダイワの宿命なのか。
現行の17エクセラーもメタルボディでスムーズな巻きのキープコンセプト。
ただ非LTコンセプトなので、そろそろモデルチェンジするかもしれない。廃盤の可能性もあるけど。
この一万円前後の価格帯はスピニングリールの激戦区なので、ダイワの次の手が少々気になる。
メタルボディ機種のエントリーモデルとして、エクセラーはLTコンセプトで生まれ変わるのか。
シマノにはこのレンジのメタルボディ機種はなかったはず。
存在意義はあるとは思う。
そしてHAGANE vs ダイナミックドライブ&LTコンセプトの戦いの行方は。
まあ僕にはリョービのマチュリティがあるから買わないけど笑
以上、来春の釣具メーカー戦争がどんな形になるのか、ちょっとワクワクしている安物マニアからの報告でした。
メーカーたちもそんなアングラーの心理を図ってか、この時期から春先にかけて一斉に新商品を発表し始めます。
普段の年なら春のフィッシングショーでお披露目ということが多いのだけど、新型コロナウイルスは以前にも増して猛威を振るっており、それどころではない状況。代わりに各社webでのPRに力を入れているようで、元々ものぐさな僕にとっては逆に有難い。
今のところの業界的な目玉はダイワの新型ジリオンをはじめとするダイナミックドライブ機構だろうか。
僕自身はハイエンドのリールなんて雲上の存在なので、さして気にしてないのだけど、フラッグシップモデルが堅牢強固路線に舵を切っているのは、ブランドとしてのメッセージでもある。
つまり、ダイワはシマノの得意としてきた強さと巻きの質感...HAGANEに真正面からぶつかるぞ、という。
元々ダイワの得意としてきたのは軽さだった。
重量的な軽さももちろんだが、巻きの軽さにもこだわり、2000年代のリアルフォーコンセプトをもって打ち出した数々のリールは、軽さを求めるライトソルトやエリアトラウトのアングラー達には未だに人気が高い。
一方で耐久性や巻き心地、機構の精度の維持の難しさといったところは、軽さを突き詰めたが故に、犠牲にならざるを得なかったところでもあると想像する。
この部分に関しては、1ユーザーの僕の意見としては、初期性能の維持という面ではシマノ優位だと感じていた。
ダイワはこの問題にあたってなのか、2010年代になって路線を変更した。
結論としてはマグシールドやライト&タフのLTコンセプトを打ち出し、得意としてきた軽さを維持しつつ堅牢さを加え、メンテナンス性を犠牲にしてでも上位機種にはモノコック構造を投入するという手段に出た。
今回のダイナミックドライブ機構もその流れを汲む形だろうと思われる。
この一連の流れの初手が、僕の知る中(エントリー価格帯)では、今回ご紹介する14エクセラーだった。
それまで僕はシーバス向けに初代レブロスなんかを使っていたのだけど、リアルフォーコンセプトのこれもダイワの名機として並べて良いと思っているのだが、本体と巻きの軽さが特徴の、ずいぶん方向性は違ったリールだった。
中々気に入ってはいたのだけど巻きのゴロ感が出たりベール下がりが起きたりして、その後14サハラに乗り換えていた。
サハラもエントリーグレードではあるが、特に巻きの面ではシマノ特有のヌメヌメ感があり、丈夫なリールで個人的には満足していた。
そんな折、釣具屋で何の気なしに見たダイワの新製品として置いてあった14エクセラーに触れて...衝撃だった。
これ、巻きがシマノっぽい。
ヌメヌメ巻けてシルキー。だがエアローター搭載で巻きの軽さもある。
ギア機構はデジギアⅡが入っているくらいで取り立てて新型になっているようなPRはされていなかった。
機構がそのままならば、味付けの問題なのだろう。逆に言えば細部の微調整でシマノっぽいシルキーさを手に入れてしまったのなら、これは静かな事件である。
前述の通りシマノのサハラを買ったあとだったけれど欲しくなって、当時たまに行っていた海のカゴ釣り用に、やや大きめの3500番を購入。実売1万円弱だったかと。
使ってみるとメタルボディの恩恵もあり、カゴ釣り用の大きな浮きの水の抵抗があっても回収しやすいし、大きな魚の引きでも安定して巻けるので不安がない。
これは出物だったな、シーバス用もこっちでも良かったと少し後悔したのだった。
14エクセラーの弱点は、多分、防水性。
ダイワユーザーの求める軽さを実現するためなのかどうかは知らないが、エアローターのスカスカさとスプールの大きな肉抜きのせいでシャフトが丸見え...。
油断すると海水が入りそうなので扱いには気を使う。
その対策なのか、次世代の17エクセラーからはマグシールドが搭載される。
僕、マグシールドはメンテナンス性が悪いので好きじゃないのだが...。
デザイン的な防水機能性を犠牲にしてでも軽さを求めざるを得ないのはダイワの宿命なのか。
現行の17エクセラーもメタルボディでスムーズな巻きのキープコンセプト。
ただ非LTコンセプトなので、そろそろモデルチェンジするかもしれない。廃盤の可能性もあるけど。
この一万円前後の価格帯はスピニングリールの激戦区なので、ダイワの次の手が少々気になる。
メタルボディ機種のエントリーモデルとして、エクセラーはLTコンセプトで生まれ変わるのか。
シマノにはこのレンジのメタルボディ機種はなかったはず。
存在意義はあるとは思う。
そしてHAGANE vs ダイナミックドライブ&LTコンセプトの戦いの行方は。
まあ僕にはリョービのマチュリティがあるから買わないけど笑
以上、来春の釣具メーカー戦争がどんな形になるのか、ちょっとワクワクしている安物マニアからの報告でした。
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