2018年01月15日
ダイワの世界大戦用の前衛機なんだぜ
国産メーカーのスピニングリールと言えばダイワかシマノ。
業界大手のこの2社は、2000年頃にリョービが釣具業界を撤退して以来、激しくシェア争いを続けていた。
特にハイエンド機のカテゴリーに至っては、ステラ対イグジストの構図は確立されており、もはや神学論争の様相だ笑
他方、安価帯のカテゴリーでは、2018年初頭現在、ある意味更に熾烈な戦いが繰り広げられている。
敵は海外勢。アブガルシアを筆頭に、オクマ、イコーダなどの新興勢力の進出が広がってきた。また釣具量販のPB商品もバカにできない。
細かい巻き心地なんかはあんまり気にしないライトユーザーに対して、そこそこの性能と一段下げた価格で攻め入れられ、安売りワゴンの中は世界大戦が繰り広げられている。
1ユーザーとしては安くて色んなリールが見られるの楽しいのでもっとやって欲しい笑
ダイワ、シマノ両者にとっては、価格は高くても販売台数は望めないハイエンドカテゴリーとのバランスを取る意味で、台数は出る安価帯カテゴリーも、販売面の両軸の一方として捨ててはいけない分野のはずだ。
故に両者のこのカテゴリーのリールは、実はびっくりするほどコスパが高い、隠れた名機が揃っていると思っている。
以前インプレを書いたけど、16エアノスを筆頭にシマノはこのカテゴリーにこの2年ほど多大な戦力を投入してきた。
ナスキー、サハラ、セドナに至っては、虎の子のHAGANEギアを投入する力の入れようで、実際普通に釣りをする分にはこれ以上の性能は必要ないだろう。シルキーな巻き心地のうえ耐久性が上がるというのは、買い替えのタイミングが延びるということになるので、中期的な売り上げは落ちかねないにも関わらずだ。
ちなみに僕はシマノ派です。
だが、ダイワも黙っているわけではなかった。
シマノは冷鍛造というオンリーワンの技術を持っている。AR-Cスプールもトラブルレスにおいてすばらしい性能だ。同じことはできない。
しかし、機構の味付けで同じようなフィーリングを出すことは可能だった。
僕は中の人じゃないので詳しくどうしているのかはわからないけど、14エクセラー辺りから明らかに回したときのフィーリングが変わったのだ。言葉で現すのは難しいけど、つまるところシマノっぽい巻き心地。シルキー感が加えられたのだった。
一方巻きの軽さ、機体の軽さは元々定評のあるダイワだし、その強みがファンがダイワを選ぶ理由でもある。バランスの強弱はあるにせよ、こういうダイワらしさは生かしつつ、シマノとのつばぜり合いは続けている。
と、前置きが長くなったけれど、これからが本題。
今回紹介するのは、ダイワのローエンドにしてハイコストパフォーマンスなリール、ワールドスピン3000です。

上記の通り、熾烈な低価格リール戦争に投入されたダイワの斬り込み隊長。
本体は軽く、巻きも軽く、そしてスムーズ。デザインは上位機種と同じ、ということは素材は違えど機構面では上位機種を踏襲している。
黒金のカラーリングは見た目もいいと思います。
ボディは樹脂なので軽い。剛性は普通だと思うので、まあバス、シーバス、ちょい投げくらいまでの餌釣りなら問題ない。
巻きも上記の通りスムーズでシルキー。唯一、ドラグはイマイチ細かい仕事ができない感はあるけど、ここはグリスでなんとかなるかもしれない。
そもそも普段シマノ派の僕が珍しくダイワを買ったのは、太めのナイロンライン用に口径の大きいスプールを使いたかったからだ。
しなやかなナイロンとはいえ、10ポンドを超えてくるとさすがに番手の小さいスプールではトラブルが多い(98ナビ2000番ではキツかった...)ので、スプール口径が大きいリールが欲しかったのだ。
トラブル減少策として、シマノはAR-Cスプールで糸の放出の抵抗をコントロールすることで対応したけど、ダイワはかなり前からスプール口径を大きくした上で逆テーパーに巻くという手法を採っていた。これがリールのサイズの割りに大きなスプールになるので、太糸や固いフロロラインなんかには都合がいい。
ナイロンラインと巻物ルアーでシーバスの近・中距離戦を挑んでいる僕にとっては最適でした。
でもなんでローエンドモデル(正確にはまだジョイナスという最ローエンド機種があるけど)に手を出したかって?
お金がないんです...というのも大きな理由なのだけど、シマノの大口径スプール機は4000番くらいからで、そこまで来るとさすがに重いし、荒川のルアーシーバスくらいには何かとオーバーだ。
軽さを求めると上位機種になるが、わざわざクイックレスポンスシリーズに手を出すほどでもない。
しかも17セドナ以上の機種にはローターの逆転スイッチが付いていないのだ。滅多に使わないけど、年に何度かはローターに絡まった糸をほどくために使ったりするので、イマイチ手が伸びなかった。
ダイワも上位機種は、デザインや機構はさることながらエクセラー以上にはマグシールドが搭載されているので避けた。
マグシールドの性能の是非はさておいて、ネットの情報から察するに消耗(揮発?)するものであり、年に1度のメーカーメンテナンスがいるというのは面倒くさい。そもそも車載機として真夏のトランクに入れっぱなしにするリールに、そんな高いものを使うべきではないよね。

ということでスカウトしたワールドスピン。
まだ使い込んではいないけど、一台3000円程度のリールとしては破格の性能だと思う。
シマノのアリビオよりも個人的には格好いいし、ダイワの個性もしっかり引き継いでいる、ワゴン戦争の前衛だ。ナメてかかるとヤられます。
業界大手のこの2社は、2000年頃にリョービが釣具業界を撤退して以来、激しくシェア争いを続けていた。
特にハイエンド機のカテゴリーに至っては、ステラ対イグジストの構図は確立されており、もはや神学論争の様相だ笑
他方、安価帯のカテゴリーでは、2018年初頭現在、ある意味更に熾烈な戦いが繰り広げられている。
敵は海外勢。アブガルシアを筆頭に、オクマ、イコーダなどの新興勢力の進出が広がってきた。また釣具量販のPB商品もバカにできない。
細かい巻き心地なんかはあんまり気にしないライトユーザーに対して、そこそこの性能と一段下げた価格で攻め入れられ、安売りワゴンの中は世界大戦が繰り広げられている。

1ユーザーとしては安くて色んなリールが見られるの楽しいのでもっとやって欲しい笑
ダイワ、シマノ両者にとっては、価格は高くても販売台数は望めないハイエンドカテゴリーとのバランスを取る意味で、台数は出る安価帯カテゴリーも、販売面の両軸の一方として捨ててはいけない分野のはずだ。
故に両者のこのカテゴリーのリールは、実はびっくりするほどコスパが高い、隠れた名機が揃っていると思っている。
以前インプレを書いたけど、16エアノスを筆頭にシマノはこのカテゴリーにこの2年ほど多大な戦力を投入してきた。
ナスキー、サハラ、セドナに至っては、虎の子のHAGANEギアを投入する力の入れようで、実際普通に釣りをする分にはこれ以上の性能は必要ないだろう。シルキーな巻き心地のうえ耐久性が上がるというのは、買い替えのタイミングが延びるということになるので、中期的な売り上げは落ちかねないにも関わらずだ。
ちなみに僕はシマノ派です。
だが、ダイワも黙っているわけではなかった。
シマノは冷鍛造というオンリーワンの技術を持っている。AR-Cスプールもトラブルレスにおいてすばらしい性能だ。同じことはできない。
しかし、機構の味付けで同じようなフィーリングを出すことは可能だった。
僕は中の人じゃないので詳しくどうしているのかはわからないけど、14エクセラー辺りから明らかに回したときのフィーリングが変わったのだ。言葉で現すのは難しいけど、つまるところシマノっぽい巻き心地。シルキー感が加えられたのだった。
一方巻きの軽さ、機体の軽さは元々定評のあるダイワだし、その強みがファンがダイワを選ぶ理由でもある。バランスの強弱はあるにせよ、こういうダイワらしさは生かしつつ、シマノとのつばぜり合いは続けている。
と、前置きが長くなったけれど、これからが本題。
今回紹介するのは、ダイワのローエンドにしてハイコストパフォーマンスなリール、ワールドスピン3000です。

上記の通り、熾烈な低価格リール戦争に投入されたダイワの斬り込み隊長。
本体は軽く、巻きも軽く、そしてスムーズ。デザインは上位機種と同じ、ということは素材は違えど機構面では上位機種を踏襲している。
黒金のカラーリングは見た目もいいと思います。
ボディは樹脂なので軽い。剛性は普通だと思うので、まあバス、シーバス、ちょい投げくらいまでの餌釣りなら問題ない。
巻きも上記の通りスムーズでシルキー。唯一、ドラグはイマイチ細かい仕事ができない感はあるけど、ここはグリスでなんとかなるかもしれない。
そもそも普段シマノ派の僕が珍しくダイワを買ったのは、太めのナイロンライン用に口径の大きいスプールを使いたかったからだ。
しなやかなナイロンとはいえ、10ポンドを超えてくるとさすがに番手の小さいスプールではトラブルが多い(98ナビ2000番ではキツかった...)ので、スプール口径が大きいリールが欲しかったのだ。
トラブル減少策として、シマノはAR-Cスプールで糸の放出の抵抗をコントロールすることで対応したけど、ダイワはかなり前からスプール口径を大きくした上で逆テーパーに巻くという手法を採っていた。これがリールのサイズの割りに大きなスプールになるので、太糸や固いフロロラインなんかには都合がいい。
ナイロンラインと巻物ルアーでシーバスの近・中距離戦を挑んでいる僕にとっては最適でした。
でもなんでローエンドモデル(正確にはまだジョイナスという最ローエンド機種があるけど)に手を出したかって?
お金がないんです...というのも大きな理由なのだけど、シマノの大口径スプール機は4000番くらいからで、そこまで来るとさすがに重いし、荒川のルアーシーバスくらいには何かとオーバーだ。
軽さを求めると上位機種になるが、わざわざクイックレスポンスシリーズに手を出すほどでもない。
しかも17セドナ以上の機種にはローターの逆転スイッチが付いていないのだ。滅多に使わないけど、年に何度かはローターに絡まった糸をほどくために使ったりするので、イマイチ手が伸びなかった。
ダイワも上位機種は、デザインや機構はさることながらエクセラー以上にはマグシールドが搭載されているので避けた。
マグシールドの性能の是非はさておいて、ネットの情報から察するに消耗(揮発?)するものであり、年に1度のメーカーメンテナンスがいるというのは面倒くさい。そもそも車載機として真夏のトランクに入れっぱなしにするリールに、そんな高いものを使うべきではないよね。

ダイワ(Daiwa) 17ワールドスピン 3000
ということでスカウトしたワールドスピン。
まだ使い込んではいないけど、一台3000円程度のリールとしては破格の性能だと思う。
シマノのアリビオよりも個人的には格好いいし、ダイワの個性もしっかり引き継いでいる、ワゴン戦争の前衛だ。ナメてかかるとヤられます。
Posted by 大盛貝塚 at 20:16│Comments(0)
│リール
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