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大盛貝塚
大盛貝塚
人生色々ありますが、魚が釣れるとそれなりに幸せな人。

2018年05月01日

アドレナリンはハマりはじめに出るぜ

初めて釣りをしたのは、小さな頃、祖父に連れられて行った小さな池だった。

そこはニュータウンの中にある、団地の住人たちのために整備された公園の中の単なるオブジェクトに過ぎなかったと思う。
そこで釣りをしている人がいるのを見て、その気もなしに何となく「面白そう」と呟いた僕に、祖父は物置から年代物の釣り道具を引っ張り出して与えてくれた。

リールは巻くとカリカリうるさい、当時既に買ってから20年は経っていたであろうオリムピックの小さなスピニング。竿は何とウッドの投げ竿だった。
投げ釣り用の色分けされた5号ナイロンが巻かれ、キス釣り用の出来合いの、流線針がついた仕掛け。そこにご飯粒を餌に釣りをした。

それでも、池にいたブルーギルは盛んに食いついてきてくれて、小さな子供だった僕は初めての釣りを大いに楽しんだ。
当時、池にいる平たい魚はすべてフナだと思っていて、フナだフナだと声をあげていたのを覚えている。

端からみれば、何気ない昼下がりのひとコマだった。
ただその出来事は、彼にとっては人生を決めてしまうほどのエポックだった。
今思い出してもそれがなぜだったのかはわからない。しかしその後、父親にも連れていってもらい何度か釣りをしたのだけど、その度に夜も眠れないくらいに楽しくて興奮していたのを覚えている。
少年の脳内でどれくらい膨大なアドレナリンが出ていたのか想像もつかない。

パブロフの犬のようなものかもしれない。その後も釣りへの欲求は衰えることを知らなかった。
上記のようなアンバランスな道具では釣れるものも釣れないのはお察しいただけるかと思うけれど、それでも近所の川へ毎日のように繰り出せば、何度かに一度は魚が掛かってくれた。
その度にアドレナリンは放出され、魚が釣れることではなく、釣りにいくことに興奮してくるのだ。
毎回釣れるわけではないのが、またタチが悪い。
アタリだけあった、バラしてしまった、そんな惜しいシチュエーションの度に、体がビクッと反応してしまうのだ。

変な話だけど、毎回釣れるとこの衝動は薄らいでくる。釣れることがわかっている釣りであれば、こんなにのめり込むことはなかったはずだ。
この感覚は、アングラーならわかっていただけるのではないでしょうか。

例えばバス釣りをずっと続けて、だんだん上手くなってくる。最初は釣れることの方が珍しかったのが、徐々にボウズの日が少なくなって、釣れることが日常になってくる。
もちろん釣りは奥が深いので、多分、人生をかけても極めることはできないのだけども、それでもとりあえず魚に出会えるようにはなってくる。

するとかつての興奮が薄らいで、冷静になり、状況がよく見えてきて、結果もっと釣れるようになる。
なのに、なぜか一抹の寂しさも覚えるのだ。
一匹に、一度のアタリに心臓が飛び出るくらいに興奮した時期のこと。
翌日の釣りが楽しみ過ぎて眠れなかった夜のこと。
釣れなくて悔しくてすぐにでもまたフィールドに立ちたかった日のこと。
一日中、ただ一匹の魚のことを考えていたあの時間。永遠の片想いのような楽しさと苦しさ。
魚を釣りたい。ただそれだけのことなのに、どうしてここまでのめり込めるのか。アドレナリンは初めの頃に一番多く出て、その時が一番楽しく、一番苦しい。

新しい釣りを始めたとき、この気持ちを思い出す。最近だとシーバスにハマったとき。今でもだけど、アタリはあるくせに乗らない、バレまくるという下手なアングラーによくあるシチュエーションに、しかしまたアドレナリンが放出される。

人は経験に磨かれ、同時に削られてもしまう。
どうしようもなく魚を釣りたいのに、この気持ちが薄れることが切なくもある。
そんな自分に気遣いてしまうほど歳をとってしまったのかもしれない、なんて思いながら。

幸か不幸か、僕は釣りが下手なので、楽しい時間が長く続く。
良いのか悪いのか...。

釣りとは本当に面倒くさい趣味でありますな。


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