2016年02月02日
そろそろ奴らの遡上が気になる季節が近づいたんだぜ
東京に鮎がいる。
数年前なら、これを聞いた釣りをしない人々なら「へえー、東京の川もきれいになったもんだ」と結構びっくりする人が多かった。
今では結構、新聞の一般紙でも紹介されたりして有名になった事もあり、「ああ、知ってる知ってる」という人が増えた。
でもこう言うと、釣りをしている人でも結構びっくりしてくれるのだ。
「多摩川や荒川には数十万匹の鮎が昇ってくるんだよ」
「へえー! そんなに東京の川ってきれいなんだ」
「ちなみにそいつらは卵から孵ると川を下って品川とか羽田とか葛西のあたりで餌を食べて大きくなるんだ」
「えっ、そんなところにいるの? 超シティ派じゃん、ていうかあんな汚い水のところで…」
「ちなみに鮎の放流は琵琶湖産ばっかりだから元々の出身は琵琶湖のやつらが多いだろうね。関西人ならぬ関西魚だよ」
「…はあ、でも食べられるんでしょ」
「食べる人もいるみたいだけど、やっぱり臭いらしいよ。僕も捕った事あるけど、普通鮎ってキュウリっぽい匂いがするんだけど、あいつらはそこに京品運河の臭いを足した感じ。都会の色と臭いに染まっちゃったね」
「…(無言)」
なんて誰も得をしない、鮎のイメージを壊す意地悪をしてみたり。

言っておくが僕は鮎の放流の是非がどうとか、天然か養殖かどっちが偉いかなんて議論を吹っかけるつもりはない。
ただのひねくれ者なだけなのである。
ただ、東京湾に注ぐ川がそこそこ綺麗になった今では、上流で鮎釣り師向けの琵琶湖産鮎の放流が続く限りは、このサイクルは途絶えないだろうと思っている。
近年では結構下流域でも瀬の部分でそのまま成魚になり産卵する固体も多いのではないだろうか。そろそろ3代続いた江戸っ子が増えてくれると、僕も上記のような意地悪ができなくなるのだが。
ちなみに2月は秋に生まれた稚鮎が2~3センチくらいになって、一部発育の早いやつらがぼちぼち河口に向けて移動しようかなんて思い出した頃だろう。
こいつらは3月下旬から5月上旬をピークに遡上してくる。
そうすると僕の活性が上がってしまうのだ。
僕のホームグラウンドは荒川中流域だが、春の便りが来るようになるとこの稚鮎たちが遡上し、僕の好きなフィッシュイーター達が騒がしくなりだす。
まずは一年中、わりとその辺にいるニゴイたち。外道として馬鹿にするアングラーも多いけど、僕は結構好きだ。中々積極的にルアーや餌を食べにくるし、サイズもそこそこあるので結構引いてくれる。こいつらがハードルアーで釣れだすとスタートの合図だ。
次にブラックバス。まあリリ禁とか色々あって最近は積極的に狙わないが、上記同様、一年中住んでる魚だ。
時を同じくして鯰なんかも活性があがってくる。最近は鯰人が多くなって、根魚みたいなかわいいあいつらの個体数を心配しているのだけど。
そうこうしていると、ようやく僕のライフワーク、「仕事終わりシーバス」の対象魚、シーバスがやってくる。時期的には4月の終わり頃かな。
その頃にはマルタウグイやらサクラマスまで遡上してきていて、川は一時の魚たちの競演が始まる。子孫を残すための恋のシーズン真っ只中に入るのだ。
実は僕はあまりその時期にいい思いをしたことがない。魚たちは自分たちの恋愛を謳歌して、僕の投げる偽物の愛情(ルアー)には見向きもしてくれないことが多い…。
もちろん上手い人はきちんと釣っていて、要するにこれがモテる人間とモテない人間の差だと、川べりで悔し涙を流す僕は気持ち悪いですかそうですか。
なんて徒然に書いているのは、今年も2月に入ったのに釣りに全然行けず、おまけに風邪まで引いてしょぼくれているからだ。
おまけに今週末も雨予報。あーもー春が待ち遠しい。
数年前なら、これを聞いた釣りをしない人々なら「へえー、東京の川もきれいになったもんだ」と結構びっくりする人が多かった。
今では結構、新聞の一般紙でも紹介されたりして有名になった事もあり、「ああ、知ってる知ってる」という人が増えた。
でもこう言うと、釣りをしている人でも結構びっくりしてくれるのだ。
「多摩川や荒川には数十万匹の鮎が昇ってくるんだよ」
「へえー! そんなに東京の川ってきれいなんだ」
「ちなみにそいつらは卵から孵ると川を下って品川とか羽田とか葛西のあたりで餌を食べて大きくなるんだ」
「えっ、そんなところにいるの? 超シティ派じゃん、ていうかあんな汚い水のところで…」
「ちなみに鮎の放流は琵琶湖産ばっかりだから元々の出身は琵琶湖のやつらが多いだろうね。関西人ならぬ関西魚だよ」
「…はあ、でも食べられるんでしょ」
「食べる人もいるみたいだけど、やっぱり臭いらしいよ。僕も捕った事あるけど、普通鮎ってキュウリっぽい匂いがするんだけど、あいつらはそこに京品運河の臭いを足した感じ。都会の色と臭いに染まっちゃったね」
「…(無言)」
なんて誰も得をしない、鮎のイメージを壊す意地悪をしてみたり。

言っておくが僕は鮎の放流の是非がどうとか、天然か養殖かどっちが偉いかなんて議論を吹っかけるつもりはない。
ただのひねくれ者なだけなのである。
ただ、東京湾に注ぐ川がそこそこ綺麗になった今では、上流で鮎釣り師向けの琵琶湖産鮎の放流が続く限りは、このサイクルは途絶えないだろうと思っている。
近年では結構下流域でも瀬の部分でそのまま成魚になり産卵する固体も多いのではないだろうか。そろそろ3代続いた江戸っ子が増えてくれると、僕も上記のような意地悪ができなくなるのだが。
ちなみに2月は秋に生まれた稚鮎が2~3センチくらいになって、一部発育の早いやつらがぼちぼち河口に向けて移動しようかなんて思い出した頃だろう。
こいつらは3月下旬から5月上旬をピークに遡上してくる。
そうすると僕の活性が上がってしまうのだ。
僕のホームグラウンドは荒川中流域だが、春の便りが来るようになるとこの稚鮎たちが遡上し、僕の好きなフィッシュイーター達が騒がしくなりだす。
まずは一年中、わりとその辺にいるニゴイたち。外道として馬鹿にするアングラーも多いけど、僕は結構好きだ。中々積極的にルアーや餌を食べにくるし、サイズもそこそこあるので結構引いてくれる。こいつらがハードルアーで釣れだすとスタートの合図だ。
次にブラックバス。まあリリ禁とか色々あって最近は積極的に狙わないが、上記同様、一年中住んでる魚だ。
時を同じくして鯰なんかも活性があがってくる。最近は鯰人が多くなって、根魚みたいなかわいいあいつらの個体数を心配しているのだけど。
そうこうしていると、ようやく僕のライフワーク、「仕事終わりシーバス」の対象魚、シーバスがやってくる。時期的には4月の終わり頃かな。
その頃にはマルタウグイやらサクラマスまで遡上してきていて、川は一時の魚たちの競演が始まる。子孫を残すための恋のシーズン真っ只中に入るのだ。
実は僕はあまりその時期にいい思いをしたことがない。魚たちは自分たちの恋愛を謳歌して、僕の投げる偽物の愛情(ルアー)には見向きもしてくれないことが多い…。
もちろん上手い人はきちんと釣っていて、要するにこれがモテる人間とモテない人間の差だと、川べりで悔し涙を流す僕は気持ち悪いですかそうですか。
なんて徒然に書いているのは、今年も2月に入ったのに釣りに全然行けず、おまけに風邪まで引いてしょぼくれているからだ。
おまけに今週末も雨予報。あーもー春が待ち遠しい。
Posted by 大盛貝塚 at 08:15│Comments(0)
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