2021年11月24日
エリアトラウト初心者に、これでエエねんというタックル情報を提供するぜ
冬のエリアトラウトを初めて、気がつけば10年程のシーズンを過ごしてきました。
別に無理に行っているわけでもなく、やっぱり楽しいので気がつけばここまで続けていたマス釣り。
最近はコロナの事情もあってアウトドアスポーツが人気ということで、エリアトラウトも新規参入が多い印象。
ですがエリアトラウト、初心者がフラッと行ってそれなりに釣れていたのは昔の話。
最近は競争率が高く、ポイントを押さえていないと、お金を払ってボウズを食らうという悲しい事態になりかねない。
特にタックル面では、スレたマス達と戦うにはそれなりにセッティングが必要。バスロッドの流用も不可能ではないけれど、相当の苦戦を強いられるはず。
といってメーカー推奨の専用タックルを揃えるにはお金がかかる。
そこで、初心者に毛の生えた程度の僕が、逆に下手だからこそお伝えできるタックル情報をお送りしようと思います。
これからやってみようという方の参考になれば幸いです。
・ロッドは身長より長めののULを選ぶ
とりあえず一本選ぶなら、大人なら、安くていい(むしろある程度安い方がいい)ので6フィート(180センチ)前後のULパワーのロッドにしましょう。
もちろん子供ならもっと短くてもいいです。身長の+10センチくらいのロッドがいいと思います。
僕は170センチのおっさんですが、5フィートロッドを使うとたまに、振りかぶってキャストを失敗したときにルアーが後頭部に激突します。
身長+10センチあればこの事故を防げます笑
ロッドは各社から出ていますが、数千円の安いもので構いません。
むしろ安いものの方が低弾性で緩やかに曲がるので、キャストや魚とのやり取りが楽です。
巷では一部熱狂的なファンのいる鱒レンジャーですが、最初の一本としては、僕はオススメしません。
安くて丈夫ではあるのだけど、短くて意外と投げるのにクセがあるので...。



・リールはシマノのシエナかFXの1000番
エリアトラウトに使うリールにパワーは要りません。そこまで遠くに投げる必要もないので、スムーズに回るものなら1000番で十分です。
またエリアトラウトはルアーをゆっくり一定に巻く必要があるのですが、やってみると意外と難しく、慣れないと無意識のうちに速くなったり遅くなったりしてしまいます。
1000番なら初心者でも、多少巻く速度がブレても、リールのギアが小さいのでそんなにスピードが変わりません。
有段式の自転車のギアを軽くしたら、漕ぐスピードを変えても前に進む速度はあんまり変わらないですよね。理屈は同じです。
敢えてシマノの最廉価モデルを選んだのは、シマノは安くてもトラブルの少ない形状のスプール(AR-Cと銘打ってます)を搭載しているから。
ダイワその他が悪いわけではないですが、体感的にはシマノの方がトラブルが少ない気がしています。


・ラインはナイロン4ポンド
慣れれば3ポンド以下でもいいのですが、不意の大物や安物リールのドラグ性能を鑑みて4ポンドナイロンが最適かと。
また4ポンド程度強さがあれば、多少安物でもブチブチ切れるということも少ないはず。
フロロだとラインが固いのと、同じポンド数ならナイロンより太いのでトラブルが増えます。
かといってナイロン5ポンドではさすがに1g程度のスプーンは飛ばない...。
ということで落としどころは4ポンドナイロン。
ちなみにPEやエステルラインはトラブルも多いし結束が面倒なので、慣れた人以外にはオススメしません。

・ルアーはスプーン数種類とクランクで
エリアトラウトのルアーはスプーンが基本。
しかし釣具屋に行くと棚一面に色とりどりの各種サイズのスプーンが並んでいて、どれがいいのかわからなくなります。
結論から言えば、ミウの1.4gと2.8gを、茶色か抹茶色のものを1つ、白か黄色のものを1つずつ、オレンジやピンクの2gのものを1枚。
これで大概のシチュエーションはカバーできます。
基本は茶色の1gを表層から中層で、2gを中層からボトムで巻く感じ。マスがスレたら派手な色へカラーチェンジ。
これで基本は押さえられる。

ミウと名指ししたのは、これが一番平均的で、どの店でも売っている、普通の動きのスプーンだから。基本を覚えるには最適じゃないかと。
なお2.8gのオレンジは放流直後のボーナスタイム用。
こういうときは派手なヤツなら、細かいことを考えなくても食ってくれるので、わりと適当でも大丈夫です。
それでもスプーン自体に魚も人間も飽きる時があります。
そういうときはクランクベイトの出番。
表層用とディープランナーの地味系がひとつづつあれば、ポロっと釣れることも多いです。
個人的にはラッキークラフトのクラピーが好きですが、別に安物でも泳ぎさえすれば普通に釣れます。さすがに慣れてくると不満も出てくるけど...。

・反則ルアーもひとつは準備
エリアトラウトには反則ルアーと呼ばれるものがあります。
毛針っぽいフェザージグとかイクラ型ルアーなんかです。
これらは経験者が使えばあまりにも釣れるので、フィールドによっては禁止されているのですが、使用できるフィールドなら別に遠慮することはありません。ボウズで帰るくらいなら反則ルアーで10匹釣って帰りましょう。


マスは虫が大好きなので、フェザージグはそのまま虫を模したもの。餌釣りのような感覚で使います。
イクラ型ルアーは少し特殊。といっても使い方は投げて沈めて放置するだけ。
サケやマスの卵はご存知の通りイクラなのですが、彼らは自身の子孫を優先的に残すため、他の魚の産んだイクラを噛み潰してしまうという習性があります。イクラ型ルアーはこの習性を利用したもの。
なので、放置するだけなのにリアクションで喰ってくるという、問答無用の漁業系。
・ネットは渓流用の折り畳み式がいい
エリアトラウトは糸も細いし、初心者なら釣れてから針を外すのにワチャワチャしがちなので、フィッシングネットはあった方がいいです。
エリアトラウト向けのネットは各種ありますが、なぜかかさばるものばかり。
そこで僕は渓流用の、形状記憶ワイヤー式で折り畳みできるものをオススメします。
これならスマホ2つ分程度のサイズに収まり、電車釣行もラクラク。

・偏光グラスがあると捗りかたが違う
必須とは言いませんが、偏光グラスの使用は強くオススメします。
もちろん目の保護というのもありますが、魚がルアーを追いかけてくるのが見えているか否かで、釣果も人間のモチベーションも大きく違います。
例え釣れていなくても、スプーンの後ろにマスが付いてくるのが見えるのはワクワク感が段違い。
全然追いかけてもくれないなら、ルアーやレンジが間違っているということに早く気づくこともできますし。
偏光グラス自体は安いものでも高いものでも、見え方自体は大きく変わりません。
高級品はレンズ面の写り込み(眼球側のレンズの反射で見え辛くなる)を抑えているので確かに良いのですが、実はこれ、つばの長い帽子で目の回りまで日陰を作ってやれば解決します。
なのでむしろ、値段よりも顔へのフィット感を重視して選んだ方が幸せになれます。

以上、メーカーや商業メディアとは少し違う目線で記事を書いてみたのですが、如何でしょうか。
これからエリアトラウトをやってみたい、という方々に参考になっていただければ幸いです。
別に無理に行っているわけでもなく、やっぱり楽しいので気がつけばここまで続けていたマス釣り。
最近はコロナの事情もあってアウトドアスポーツが人気ということで、エリアトラウトも新規参入が多い印象。
ですがエリアトラウト、初心者がフラッと行ってそれなりに釣れていたのは昔の話。
最近は競争率が高く、ポイントを押さえていないと、お金を払ってボウズを食らうという悲しい事態になりかねない。
特にタックル面では、スレたマス達と戦うにはそれなりにセッティングが必要。バスロッドの流用も不可能ではないけれど、相当の苦戦を強いられるはず。
といってメーカー推奨の専用タックルを揃えるにはお金がかかる。
そこで、初心者に毛の生えた程度の僕が、逆に下手だからこそお伝えできるタックル情報をお送りしようと思います。
これからやってみようという方の参考になれば幸いです。
・ロッドは身長より長めののULを選ぶ
とりあえず一本選ぶなら、大人なら、安くていい(むしろある程度安い方がいい)ので6フィート(180センチ)前後のULパワーのロッドにしましょう。
もちろん子供ならもっと短くてもいいです。身長の+10センチくらいのロッドがいいと思います。
僕は170センチのおっさんですが、5フィートロッドを使うとたまに、振りかぶってキャストを失敗したときにルアーが後頭部に激突します。
身長+10センチあればこの事故を防げます笑
ロッドは各社から出ていますが、数千円の安いもので構いません。
むしろ安いものの方が低弾性で緩やかに曲がるので、キャストや魚とのやり取りが楽です。
巷では一部熱狂的なファンのいる鱒レンジャーですが、最初の一本としては、僕はオススメしません。
安くて丈夫ではあるのだけど、短くて意外と投げるのにクセがあるので...。

ダイワ(Daiwa) LURENIST(ルアーニスト) 56UL

アブガルシア(Abu Garcia) マスビート III MBS-632UL III

プロマリン(PRO MARINE) CB トラウトエース 56UL
・リールはシマノのシエナかFXの1000番
エリアトラウトに使うリールにパワーは要りません。そこまで遠くに投げる必要もないので、スムーズに回るものなら1000番で十分です。
またエリアトラウトはルアーをゆっくり一定に巻く必要があるのですが、やってみると意外と難しく、慣れないと無意識のうちに速くなったり遅くなったりしてしまいます。
1000番なら初心者でも、多少巻く速度がブレても、リールのギアが小さいのでそんなにスピードが変わりません。
有段式の自転車のギアを軽くしたら、漕ぐスピードを変えても前に進む速度はあんまり変わらないですよね。理屈は同じです。
敢えてシマノの最廉価モデルを選んだのは、シマノは安くてもトラブルの少ない形状のスプール(AR-Cと銘打ってます)を搭載しているから。
ダイワその他が悪いわけではないですが、体感的にはシマノの方がトラブルが少ない気がしています。

シマノ(SHIMANO) 19 シエナ 1000 2号糸付き

シマノ(SHIMANO) 19 FX 1000 2号糸付き
・ラインはナイロン4ポンド
慣れれば3ポンド以下でもいいのですが、不意の大物や安物リールのドラグ性能を鑑みて4ポンドナイロンが最適かと。
また4ポンド程度強さがあれば、多少安物でもブチブチ切れるということも少ないはず。
フロロだとラインが固いのと、同じポンド数ならナイロンより太いのでトラブルが増えます。
かといってナイロン5ポンドではさすがに1g程度のスプーンは飛ばない...。
ということで落としどころは4ポンドナイロン。
ちなみにPEやエステルラインはトラブルも多いし結束が面倒なので、慣れた人以外にはオススメしません。

YGKよつあみ ニトロントラウト GLEN グレン
・ルアーはスプーン数種類とクランクで
エリアトラウトのルアーはスプーンが基本。
しかし釣具屋に行くと棚一面に色とりどりの各種サイズのスプーンが並んでいて、どれがいいのかわからなくなります。
結論から言えば、ミウの1.4gと2.8gを、茶色か抹茶色のものを1つ、白か黄色のものを1つずつ、オレンジやピンクの2gのものを1枚。
これで大概のシチュエーションはカバーできます。
基本は茶色の1gを表層から中層で、2gを中層からボトムで巻く感じ。マスがスレたら派手な色へカラーチェンジ。
これで基本は押さえられる。

FOREST(フォレスト) フォレスト MIU(ミュー)
ミウと名指ししたのは、これが一番平均的で、どの店でも売っている、普通の動きのスプーンだから。基本を覚えるには最適じゃないかと。
なお2.8gのオレンジは放流直後のボーナスタイム用。
こういうときは派手なヤツなら、細かいことを考えなくても食ってくれるので、わりと適当でも大丈夫です。
それでもスプーン自体に魚も人間も飽きる時があります。
そういうときはクランクベイトの出番。
表層用とディープランナーの地味系がひとつづつあれば、ポロっと釣れることも多いです。
個人的にはラッキークラフトのクラピーが好きですが、別に安物でも泳ぎさえすれば普通に釣れます。さすがに慣れてくると不満も出てくるけど...。

シェアーズ CheBitCRANK(チビットクランク) MR
・反則ルアーもひとつは準備
エリアトラウトには反則ルアーと呼ばれるものがあります。
毛針っぽいフェザージグとかイクラ型ルアーなんかです。
これらは経験者が使えばあまりにも釣れるので、フィールドによっては禁止されているのですが、使用できるフィールドなら別に遠慮することはありません。ボウズで帰るくらいなら反則ルアーで10匹釣って帰りましょう。

ダイワ(Daiwa) 鱒ノ華II

ダイワ(Daiwa) 鱒ノ種
マスは虫が大好きなので、フェザージグはそのまま虫を模したもの。餌釣りのような感覚で使います。
イクラ型ルアーは少し特殊。といっても使い方は投げて沈めて放置するだけ。
サケやマスの卵はご存知の通りイクラなのですが、彼らは自身の子孫を優先的に残すため、他の魚の産んだイクラを噛み潰してしまうという習性があります。イクラ型ルアーはこの習性を利用したもの。
なので、放置するだけなのにリアクションで喰ってくるという、問答無用の漁業系。
・ネットは渓流用の折り畳み式がいい
エリアトラウトは糸も細いし、初心者なら釣れてから針を外すのにワチャワチャしがちなので、フィッシングネットはあった方がいいです。
エリアトラウト向けのネットは各種ありますが、なぜかかさばるものばかり。
そこで僕は渓流用の、形状記憶ワイヤー式で折り畳みできるものをオススメします。
これならスマホ2つ分程度のサイズに収まり、電車釣行もラクラク。

ダイワ(Daiwa) ワンタッチ 渓流ダモ 30
・偏光グラスがあると捗りかたが違う
必須とは言いませんが、偏光グラスの使用は強くオススメします。
もちろん目の保護というのもありますが、魚がルアーを追いかけてくるのが見えているか否かで、釣果も人間のモチベーションも大きく違います。
例え釣れていなくても、スプーンの後ろにマスが付いてくるのが見えるのはワクワク感が段違い。
全然追いかけてもくれないなら、ルアーやレンジが間違っているということに早く気づくこともできますし。
偏光グラス自体は安いものでも高いものでも、見え方自体は大きく変わりません。
高級品はレンズ面の写り込み(眼球側のレンズの反射で見え辛くなる)を抑えているので確かに良いのですが、実はこれ、つばの長い帽子で目の回りまで日陰を作ってやれば解決します。
なのでむしろ、値段よりも顔へのフィット感を重視して選んだ方が幸せになれます。

LSD(エルエスディーデザインズ) D.FLYMAN(ディー・フライマン)
以上、メーカーや商業メディアとは少し違う目線で記事を書いてみたのですが、如何でしょうか。
これからエリアトラウトをやってみたい、という方々に参考になっていただければ幸いです。
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