2022年06月05日
全てはタイミングなんだぜ
時は金なり。
しかしこれは時間を見くびった言葉だ、と作家の森博嗣がとある本で書いていたのを覚えている。
確かに時間は金に代えられるかもしれない。
労働時間は最たるものだ。
しかし、いくら金を積んでも時間は増えない。せいぜい消費する時間を減らすことができるだけ。
一兆円払っても、一秒も巻き戻すことはできないのだから。
ここぞというタイミングは、どれだけコストを払っても得られるものではない。
そして釣りは時間に支配される遊び。
マヅメや時合い、要するにタイミングが重要。
タイミングが合ったときの爆発力は、長く釣りをしているアングラーなら誰もが経験しているのではないだろうか。
その日は、大潮。
雨後の濁り。
稚鮎の遡上しきった5月下旬の荒川。
休日。
あ、もうこれはシーバスを狙わなければならないタイミングですね。
普段、近場で川スモールを狙うことが多い僕ですが、この黄金のようなタイミングを逃すわけにはいかない。
ということで、この日は荒川中流へシーバスフィッシングへ。
シーバスは、というか海の魚は、釣れるかどうか非常にタイミングに依存する。
ぶっちゃけテクニックやパターンどうこうより、良い時間に良い場所で釣りができるかどうかが重要。
ラージマウスバスのように、渋いときは渋いなりの釣り方をすればいい、なんてことは大抵効かなくて、良いタイミングでなければ、そもそも広い海の中、その場に魚がいないのだ。
魚がいなければ釣りようもない...。
ということで潮を見計らい、僕がフィールドに入ったのは真っ昼間の干潮、いわゆるソコリのタイミング。
ここから上げ潮になると、川を逆流する流れが発生して、それに乗ったシーバスが差してくる(はず)。
潮が動き出す前に、まずはメタルバイブで地形調査。一見なにもないように見える水面を、扇状にキャストして水面下のポイントを探す。
この日の釣り座からだと、正面遠投してボトムまで4カウント、近投で3カウント。
サイドに投げると遠くで10カウント、巻いてくるとある程度のところでゴツゴツ当たり、近くで3カウント。たぶん2メートル強くらいの水深。
つまりサイドに凹とカケアガリがある。
シーバスがベイトを追い込むなら、基本的には浅い方。
なるべく縦移動できないエリアの方が、エサの魚を追いかける距離が少なくてすむ。
だからポイントは、カケアガリの下から逃げてきた小魚が、斜面を上に上りきって、水面に阻まれて追い詰められる、そんなエリアになるはずだ。
このあたりで徐々に水が動き出し、ハクが岸際でチラチラ集まりだした。
2センチくらいの新子が多いけれど、中には10センチくらいの成長した個体の集まりも。
シーバスが喰うなら、1回の補食効率から考えてこっちの大きい方のはずだ。
ということで、ルアーはハードコアミノーフラット95SPをチョイス。
シーバス用途には飛距離が物足りないが、この日のポイントは近そうだし、水深1メートルくらいのレンジで探れば勝負できそう。
何よりこのルアー、ただ巻きもさることながらジャークで良い動きをする。
デイシーバスは基本的にリアクションの釣りなのだ。
こいつをサイドに投げてジャークを続けていると、突然グワンとバイト!
サイズは50センチくらいのフッコ。
元気よく暴れてくれたカッコいい魚体でした。
いやー、久しぶりのシーバス、今年初だな。
何より狙った通り釣れてくれたのが何より嬉しい。
しかし、体色からして居着きな感じも。
居着きシーバスはやや黒っぽく、回遊系は白っぽいというのが僕の感覚。
潮が動いて、元々いた魚が口を使ったようだ。
ということは海から上がってくる群れはまだかいな、とキャストを続けるも、30分程は音沙汰なし...。
そうこうしているうちに上げ潮の流れは緩くなり始め、タイダルリバー特有の、流れはないのに水位だけ上がるというDeathい雰囲気に。
そろそろ時合い終了かな、と漫然とバイブを投げていると、ピックアップ寸前でゴン!とバイト。
しかし、これは惜しくもヒットならず。だけどこれは魚が入ってきた証。
そこでミノーフラットに戻してジャークを再開すると、程なくしてズバババ、と水面まで飛び出るバイトが。
おしきた、とフッキング。サイズはあんまりだが、マルチヒットなんていつぶりだろうと感慨に耽りつつ、そのまま抜き上げる。
と、ここで事件発生。
抜きあげた瞬間に魚が暴れて、ルアーがついたまま僕の足に激突。
バイトを絡めとる3フックのミノーが僕の足に突き刺さる。いてぇ!
しかもその状態で魚がビタンビタン暴れて、刺さったフックが足にグリグリグリグリ...ぎゃあああ。
完全に貫通しました。
見事なフックオン。
幸い、魚がおとなしくなってくれたので、そこでまずはシーバスを外して記念撮影。
この時点でまだ足に刺さってます笑
とりあえずそのままシーバスをリリースし、己の対処を考える。
完全にカエシまで刺さっているので、そのまま抜くのは相当痛いぞ。
こういうときの対処方は以下の通り。
1.覚悟を決める
2.カエシまで完全に貫通させる
3.ペンチでカエシを潰す、場合によっては針を折る
4.そっと引き抜く
これでなんとか針は外れた。ふう...、
ここで完全に川の流れはストップ。
文字通り潮時でしょう。
足は痛いけどいい気分のままで上がることに。
タイミングを図った今回の釣りは、良い方にも悪い方にもタイミングが合った日でした。
全ては時間に支配されているのだ...善きにつけ、悪きにつけ。
しかしこれは時間を見くびった言葉だ、と作家の森博嗣がとある本で書いていたのを覚えている。
確かに時間は金に代えられるかもしれない。
労働時間は最たるものだ。
しかし、いくら金を積んでも時間は増えない。せいぜい消費する時間を減らすことができるだけ。
一兆円払っても、一秒も巻き戻すことはできないのだから。
ここぞというタイミングは、どれだけコストを払っても得られるものではない。
そして釣りは時間に支配される遊び。
マヅメや時合い、要するにタイミングが重要。
タイミングが合ったときの爆発力は、長く釣りをしているアングラーなら誰もが経験しているのではないだろうか。
その日は、大潮。
雨後の濁り。
稚鮎の遡上しきった5月下旬の荒川。
休日。
あ、もうこれはシーバスを狙わなければならないタイミングですね。
普段、近場で川スモールを狙うことが多い僕ですが、この黄金のようなタイミングを逃すわけにはいかない。
ということで、この日は荒川中流へシーバスフィッシングへ。
シーバスは、というか海の魚は、釣れるかどうか非常にタイミングに依存する。
ぶっちゃけテクニックやパターンどうこうより、良い時間に良い場所で釣りができるかどうかが重要。
ラージマウスバスのように、渋いときは渋いなりの釣り方をすればいい、なんてことは大抵効かなくて、良いタイミングでなければ、そもそも広い海の中、その場に魚がいないのだ。
魚がいなければ釣りようもない...。
ということで潮を見計らい、僕がフィールドに入ったのは真っ昼間の干潮、いわゆるソコリのタイミング。
ここから上げ潮になると、川を逆流する流れが発生して、それに乗ったシーバスが差してくる(はず)。
潮が動き出す前に、まずはメタルバイブで地形調査。一見なにもないように見える水面を、扇状にキャストして水面下のポイントを探す。
この日の釣り座からだと、正面遠投してボトムまで4カウント、近投で3カウント。
サイドに投げると遠くで10カウント、巻いてくるとある程度のところでゴツゴツ当たり、近くで3カウント。たぶん2メートル強くらいの水深。
つまりサイドに凹とカケアガリがある。
シーバスがベイトを追い込むなら、基本的には浅い方。
なるべく縦移動できないエリアの方が、エサの魚を追いかける距離が少なくてすむ。
だからポイントは、カケアガリの下から逃げてきた小魚が、斜面を上に上りきって、水面に阻まれて追い詰められる、そんなエリアになるはずだ。
このあたりで徐々に水が動き出し、ハクが岸際でチラチラ集まりだした。
2センチくらいの新子が多いけれど、中には10センチくらいの成長した個体の集まりも。
シーバスが喰うなら、1回の補食効率から考えてこっちの大きい方のはずだ。
ということで、ルアーはハードコアミノーフラット95SPをチョイス。
シーバス用途には飛距離が物足りないが、この日のポイントは近そうだし、水深1メートルくらいのレンジで探れば勝負できそう。
何よりこのルアー、ただ巻きもさることながらジャークで良い動きをする。
デイシーバスは基本的にリアクションの釣りなのだ。
こいつをサイドに投げてジャークを続けていると、突然グワンとバイト!
サイズは50センチくらいのフッコ。
元気よく暴れてくれたカッコいい魚体でした。
いやー、久しぶりのシーバス、今年初だな。
何より狙った通り釣れてくれたのが何より嬉しい。
しかし、体色からして居着きな感じも。
居着きシーバスはやや黒っぽく、回遊系は白っぽいというのが僕の感覚。
潮が動いて、元々いた魚が口を使ったようだ。
ということは海から上がってくる群れはまだかいな、とキャストを続けるも、30分程は音沙汰なし...。
そうこうしているうちに上げ潮の流れは緩くなり始め、タイダルリバー特有の、流れはないのに水位だけ上がるというDeathい雰囲気に。
そろそろ時合い終了かな、と漫然とバイブを投げていると、ピックアップ寸前でゴン!とバイト。
しかし、これは惜しくもヒットならず。だけどこれは魚が入ってきた証。
そこでミノーフラットに戻してジャークを再開すると、程なくしてズバババ、と水面まで飛び出るバイトが。
おしきた、とフッキング。サイズはあんまりだが、マルチヒットなんていつぶりだろうと感慨に耽りつつ、そのまま抜き上げる。
と、ここで事件発生。
抜きあげた瞬間に魚が暴れて、ルアーがついたまま僕の足に激突。
バイトを絡めとる3フックのミノーが僕の足に突き刺さる。いてぇ!
しかもその状態で魚がビタンビタン暴れて、刺さったフックが足にグリグリグリグリ...ぎゃあああ。
完全に貫通しました。
見事なフックオン。
幸い、魚がおとなしくなってくれたので、そこでまずはシーバスを外して記念撮影。
この時点でまだ足に刺さってます笑
とりあえずそのままシーバスをリリースし、己の対処を考える。
完全にカエシまで刺さっているので、そのまま抜くのは相当痛いぞ。
こういうときの対処方は以下の通り。
1.覚悟を決める
2.カエシまで完全に貫通させる
3.ペンチでカエシを潰す、場合によっては針を折る
4.そっと引き抜く
これでなんとか針は外れた。ふう...、
ここで完全に川の流れはストップ。
文字通り潮時でしょう。
足は痛いけどいい気分のままで上がることに。
タイミングを図った今回の釣りは、良い方にも悪い方にもタイミングが合った日でした。
全ては時間に支配されているのだ...善きにつけ、悪きにつけ。
Posted by 大盛貝塚 at 10:04│Comments(0)
│釣行記
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